第13話 上級魔物
ダフネたちは、ウッドクラフト魔術を発動しクランハウスを建てた。その際、発生してしまう魔力波動によって集まる魔物を討伐していたが・・・
OOOOOOOOH!!!
戦場は強じゃの気配で塗りつぶされた。
ズシィィィン!!!
崖上、ダンジョンの上からダンジョンの前に5メートルを越える魔物が飛び降りてきた。
OOOOHOOH!!!
「コア!なにこれ!なにこれ!」
『オーガ(1,000,000)です』
「嘘?!オーガって鬼ってことだよね?どう見ても恐竜じゃん!尻尾あるし!」
『尻尾ではありません。オーガの腹に寄生したワー・・・』
「えっ!蟯虫なの?!尻から出てるの?!」
よく見ると黒ずんだ体とは違い、尻尾の部分は若干赤色に近い気がする。
「コアが変なこと言うから!ウネウネしてるのが、卑猥にしか見えなくなっちゃったじゃない!」
――ヘキシア!何かおかしい!
――そうね!私もそう思うわ!
「お尻がね!」
――私がいきます!チャージ・・・・スピアー!!!
ズドォォォン!!!
オーガの拳とスピアーの先端がぶつかり、スピアーがバキバキに破壊され冒険者が吹き飛んでいく。
冒険者が地面に転がり、破壊されたスピアーと装備していた鎧が光の粒子になり消滅し、ハーフエルフの慎ましやかな胸がさらされる。
――回復ポーションを飲め!飲めなかったら飲ませろ!あたいがいく!
OOH!!!
ドン!!
ダフネとオーガが高速で激突する。オーガの拳とダフネの斧がぶつかり、オーガの片腕が砕け散る。オーガは残った腕で殴りかかるが、既にダフネの斧により腕は宙に舞っている。
ザン!!
最後に噛み切ろうと牙をむきだしたオーガを肩から斜めに切り飛ばした。
――・・・・
ダフネがドスンと倒れたオーガを睨みつける。
――離れなさい!!
コアとヘキシアだけ感じ取った膨れ上がる魔力の膨張。
ダフネが飛び退くと同時に、オーガの体を喰い破って赤黒い魔物が飛び出し、グングンと巨大化。一瞬のうちに20メートルの巨体になった。
「わたし、んぐんぐ、知ってたわ!ワームよ!」
たまは映画観賞感覚で、ミルクレープをロイヤルミルクティーで流し込み、ドヤ顔を決める。
『言葉を遮られていたので補足します。ワーム(300,000)の進化したワームクイーン(30,000,000)です』
「わたしが持っているポイントの10倍以上?!」
『上級魔物。魔力干渉が凄いですね。ダンジョン構築の参考に見ておいてください。たま様!あれが30,000,000ポイントの実力です!』
「イキッた映画告知みたいな言い方してもダメ!ポイントあっても、蟯虫なんて家ではやー!」
――ヘキシア!
――既に魔力を練ってるわ!プチメテオ!!
空から一直線に推定5メートルの隕石が、ワームクイーン、即ちダンジョンの入り口に向かって落下してくる。
「えっ?えーーーー?!!!!!!きやぁああああっ!!!」
隕石はワームクイーンにぶち当たり、衝撃波とともにダンジョンの入り口へぶち当たる。
「・・・っ」
『問題ありません。ダンジョン外からダンジョンへのいかなる力も及びません、また、逆も同じです』
たまがそーっと目を開けるとガラス板のように透明な何かでワームの体が止まっている。
――さすが!STR中上昇、DEX中上昇、VIT中上昇、異常耐性中、物理耐性中、即死回避、攻撃倍化、速度倍化、獣気解放・・・
隕石の衝撃が魔物を抑えている間にダフネは詠唱し自身へのステータス上昇を行う。
WWWWWL!!!
ワームクイーンは声にならない声を発し、隕石を弾き飛ばす。衝撃で煙が巻き起こっているが、その体に傷すらない。
地面を削りながら、ヘキシア、即ちクランハウスへと体をうねらせて走る。
――いかせるかよ!リフレクションスラッシュ!!
物理エネルギーを吸収し反射する斬撃が、ワームクイーンの突撃エネルギーをグググググッと吸収しズガンと反射する。
ワームクイーンは反撃の斬撃に切り裂かれ黒い体液をまき散らしながら、また洞窟の入り口に弾き飛ばされる。
「ぴぇー!!」
ダフネもクランハウスへと弾き飛ばされる。
――あねごーー!!
リンリリ隊長とピョリー副隊長はダフネを盾で受け止めるが、勢いを殺しきれずに3人とも弾かれ地面に転がる。ダフネの真っ赤な鎧が光の粒子になり消滅し主張の激しい胸があらわになる。
――ペッ・・・・反射しきれなかったか、だが終わりだ!ミドルヒール!!
ダフネは口内の血を吐き、自分に中級回復魔法を唱える。クランハウスの屋上には大量に空のMP回復ポーションが転がっている。
――ええ。終わりよ。特級魔法アブソリュートゼロ!!
カラー写真が一瞬で白黒写真になるように崖ごとワームクイーンは凍りついた。
――よし!最後の一匹まで!気を抜くな!
――はい!!!
――あとは任せるわぁ。私、お腹タプンタプンだし、もう魔力ないもの~
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○○「あー。これだから、都のそばってクソなんだよ!上級魔物が簡単に倒されちゃう!これじゃ僕が送ったとしても同じだよ!」




