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続01話 エリアボス

 ドシィィィン!

  ドシィィィン!


 ドシィィィン!

  ドシィィィン!


 『たま様。通信を受信しました』


 「初めてコア意外と会話できるよ?!」


 『会話はできません。通達です。未侵略エリアのため、エリアボス戦が始まります』


 「いきなりー?!戦いが始まったよ?!」


 100メートルを超える亀の魔物。間違いなく特級魔物だ。起伏の激しい砂の大地が巨大な足が踏み込まれるたびに振動で平らになっていく。


 『フォートレスタラスク。記録上では200年前に姿を消しています』


 BOOOOOROOOOOOR!!!!AAAAAAAAAH!!


 テントがしまわれ、フォートレスタラスクを前に逃げだすものはいない。それは次のヘキシアの言葉に集約される。


 ――こいつが元凶よねぇ?打っちゃっていいかしらぁ?


 ――ええ。打ちなさい。INT特上昇、異常耐性大、魔法耐性特、物理耐性大、魅了耐性特、即死回避・・・


 女性のこの笑顔を見たことがあるかないかで男性の人生は変わる。それほどの笑みが電波していく。


 ヘキシアの魔力が高まり、それを察知して、同時にフォートレスタラスクの魔力が高まる。


 ドシィィィン!

  ドシィィィン!


 距離が近づき、魔力が溢れる。


 ――メテオ!!


 BOOOOOROOOOOOR!!!!


 後方から推定20メートルの隕石が落下し一直線にフォートレスタラスクへ向かう。そのフォートレスタラスクの前に六角形を7枚組み合わせた赤いシールドが浮かび拮抗する!


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ、ギッ――ィィィン!


 AAAAAAAAAH!!


 メテオの3割が砕け反射され砂漠じゅうに爆発の雨を降らせるが、残りは1枚のシールドを突き破りフォートレスタラスクの背中を覆う巨大な甲羅の左前足部に直撃し甲羅を砕く。ヘキシアの特級魔法が巨体を1歩退けた。


 ――危なかったわぁ。メテオ以外は反射されてたわよぉ


 ――でもメテオなの。あなたヘキシアでしょ?


 ――あらぁ?持ち上げても回復アイテムは分けてあげないわよぉ?


 ミュリーがばれたかとちろり舌を出す。


 無駄話をはさみながらも、ヘキシアが第2撃へ向けてMP回復ポーションを飲み続け、ミュリーが次々と支援をかけてはMP回復ポーションを飲む。


 砂漠の日差しはとてつもなく熱い。


 ――今はMP回復ポーションを飲めてうらやましい


 双子の猫獣人のセプテーがつぶやき、オクテーがうんうんとうなずく。


 ――何言ってるのよぉ。腹水術をマスターするのって死ぬほど辛いんだからぁ


 フォートレスタラスクの砕けた甲羅周辺から卵サイズの赤い点々を含む砂がザァーザァーと流れ、赤い球を一つ目の目玉とする2足のサンドドラゴンが次々と生まれ走り出す!


 ――2人体制するです!とつげーき!!


 ――おー!!


 そのころ、ドラゴンクラッシャーシティーでレッリーは腹水術の鍛錬をしていた。


 ――まだ飲めるはずです。これは何の効果もない水ですが仲間を守るとき、あと1本を飲めるかどうかで全ては決まります。さぁ、もう1本!大切な仲間の顔を思い出せばいけます


 ――うぷっ・・・


 青い顔でゆっくりと水の瓶に手を伸ばしたとき、肩を叩かれ振り返る。


 そこには変顔をしたカイリリとダフネ。


 「へんなおじさん!へんなおじさんだかーら!」


 ヴほっ


 ――ヴほほほほほっほほほっ


 限界まで腹に入れた水を吐きつづけるレッリーであった。

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