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魔王様は手品師  作者: ゆたか
比企田天在編
78/191

78.違和感

「この神社、えーっと寺、うーん。神仏習合でね、寺であり神社であり、ま、とりあえず見ていけばわかるよ」


アロハの男は意気揚々と口笛を吹きながら歩いている。少し距離を開け二人はひそひそと話を始める。


「松本君が先生っていうぐらいだからてっきり・・・もっと気難しい口を開けばコラしか言わないおじさんが出てくるものかと思ってたよ」


「相変わらずの俺の印象なんなの?」


「あっ」


アロハシャツの男は急にUターンして走り始めた。


「ごめんよ、そういえば着替えていなかったよ!はは、ちょっと待っててね」


「まあ、そりゃあそうだよね。あの服が正装なわけないもんね」


南はうんうんと納得した様子だ。


「そういや南、さっき気が付いたら大男がいたじゃん?あんなに近くにくるまで本当に全く気付かなかったのか?」


「全く。まさか瞬間移動してもしたとかじゃないよね・・・」


「調べる時間がなかったから確信は持てないけど、俺ならこうするって方法が閃いたんだけど、戻ったころには証拠を消してそうだからなあ。。」


「おお!さすがは我がブレイン。是非ともごきゅ、ご教授を」


「噛んだから教えない」


「なによ!自分で考えるよ!で、ヒントは?」


「・・・・考える気ある?」


松本と南がひそひそ話をしていると、その声をかき消す、大声でせっかちな、品性の無い足音が聞こえてきた。


「いやああーははっは。服どこにあるか忘れちゃってさ、悪かったね。じゃあ行こうか」


宮司の格好になったアロハシャツの男は改めて二人の前を歩き出す。


「大先生、髪の毛黒っぽくできるんですね??」


「そうだよー。金髪をこの帽子の中に入れると帽子から出てる横の毛が黒く見えるようカットしてもらってるんだ、やっぱり金髪より黒じゃないと神社の人らしくないでしょ??そこはきっちりしないとね」


「・・・・きっちりしてる人はアロハシャツ短パンで髭も添ってお風呂にもちゃんと入ります!!」


「風呂は勝手に決めつけてるだろ・・・」


先ほどいた建物から5分ほどかけた森の中、鳥居がいくつか現れる。


「赤い鳥居に赤く無い鳥居、鳥居の横向きの真ん中に1本入っていて・・・漢字の円みたいになっているものもありますね」


「面白いでしょう?赤い鳥居は水銀が原料の赤い塗料を使っていることが多く、水銀は温度によって液体になったり固体になったりすることから永遠の命を連想させる。皇帝が永遠の命を手に入れるために水銀を飲んでいたりしたしたそうですよ」


南は少し不思議そうに宮司を見つめる。


「なんだか、服装と喋り方が変わるだけで別人みたいでビックリしました」


南はにっこりと微笑むが対して大先生のほうは苦笑いをしている。


「そ、それはありがとう。誉め言葉として頂いておきますね」


「先生、気にしないでください。こいつ、人の仕草見るのが好きで少しでも昨日と違ったら体調変なんじゃない?ってしつこいんですよ」


「・・・ほう?」


「・・・・。」


「大先生どうしたんです?」


急に黙り込んだ大先生に松本が声をかけた。顔は先ほどと同じ苦笑いの表情。


「いや、次何説明するんだったかなーって忘れちゃって」


「しっかりしてくださいよ!もう!」

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