65.占い
「おっいらっしゃい。南君。松本ならそこにいるよ」
「よし来たか。じゃあ出かけるぞ」
「おい!!うちを泉の広場かなんかと勘違いしてねえか?待ち合わせ場所に使うんじゃねえ」
苦笑いをしながらも丁寧に扉を閉める南。店主は笑いながら手を振った。
タクシーに乗り、南と松本は店から離れた場所へ移動した。
「で、まっちゃんここってなんなの??」
(くそ、こいつどんどん距離を詰めてきやがる)
松本は少し早足になり南との距離を取る。駆け足ですぐに距離を詰められまた距離を取る。
そんなやり取りを続けているとあっという間に目的地へたどり着いてしまった。
「ここは売れても占い商店街。占いのテーマパークだな」
「う・・・・占い商店街?」
南がそわそわしていると嬉しそうに松本が続ける。
「人見知りのお前にはーー初対面の人に相談したり長く話をされると嫌かもしれないけれどーーー今日は会ってほしい人がいるから仕方ない」
「人見知りじゃありません!初めて見たり会ったりしたら観察に全力を注いでしまって頭が会話できる状態じゃなくなるだけなの!」
(言い訳っぽいが実際そこが南の凄さ。あれ以降レクチャーDVDや本を見ているこいつを見たが、あそこまで精密な形態模写ができる理由がわかった気がする)
「今日は人をじっと見ながら脳が働かないからってヨダレ垂らしたりすんなよ?」
「もうやめて!」
「・・・・・なんだい、騒々しいね。厄日かい?今日は」
二人の前に大柄の老婆が姿を見せた。
「よう、婆さん久しぶり」
「あんたが来るとロクなことがない」
「俺が来る前だろ?」
険悪そうな二人を気遣い南が口を開く。
「あー。私たち用事があるので失礼します。お知り合いのようですがすいません。はい!」
「何言ってんだ南。俺たちが用事があるのはこの婆さんだぜ」
「・・・・マジ??」
65話と66話間違えて掲載してました!すいません!




