58.東急ハンズ2
店内に入って数分、しょんぼりとした億一と先生、小林が東急ハンズを練り歩く。
「まさか東急ハンズが撮影禁止だなんて・・・撮影したらバズると思っていたのに」
「撮影許可取れる大手と違って、個人のSNSアップは基本禁止だからしかたねえよ」
笑いながらほっとした顔で小林は億一の肩を撫でる。
「先生、ハンズも楽しめましたし、他行きましょうよ。長堀は大阪の東京なんでしょう?※」
※梅田と長堀は大阪でいう東京という人がいる いや本当に。
「馬鹿!隅々までハンズは見なさい!こんなものもあるんだ・・・は後々新たなアイディアの元になりえるのよ!」
億一と小林は少し気だるそうに返事する。
「とはいっても先生」
「なにか具体的な例がないとただボーっとしてしまう気が・・・・」
小林と億一が更に気だるさを増し、声重く話す。
「・・・仕方ないわね、ヒントよ。ヒント。このねじは逆ネジ、普通のネジの逆なの。ネジを閉めていきますね・・・・で逆のネジを緩めることができるの」
小林は即座に反応する。
「普通ネジは右が・・・・左が・・・うーん。この説明をしなくても観客に伝わるんだろうか。。伝わるなら確かに手品に使える可能性が・・・」
「え?ネジって回してみて閉まるか緩まるかわかるもんじゃないの??」
「億一。。お前はスゴイな」
「小林より可愛げがあって私は好きよ、そーいうところ」
「はいはい、可愛げありませんよ」
数十分後
「・・・・結局かなり買い物をしてしまった。。。」
「コバちゃんはいいじゃない、わたしなんて自分に合うものが見つからなかったわ」
買い物袋いっぱいの小林と手ぶらの億一、金は一銭も払いたくない先生は距離を開けて歩く。




