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魔王様は手品師  作者: ゆたか
魔界編
52/191

52.ギャグマジック2

「な、なによ、小林君。・・・確かに身ぐるみ剥がしたのは悪かったわよ。だからって話しかけてるの無視し続けることないじゃない」


先生と億一、小林はいつもの部屋で集まっていた。


「先生、小林君は先生から物を盗られているということに気づくのに2日かかったことに凹んでるんですよ!しかも私が届けたから気づいたという・・・・」


「なくなっていることにさえ気づけなかったら、ミスディレクションの体験としては失敗よねぇ~。いつの間にか落とした、自分がどこかに置いたままにした、色んな可能性が出てきちゃうから、せっかくいい体験させてあげたのに、不二子ちゃんにでも物を盗られたと思えばいいんじゃない?」


鍵を指にかけクルクル回しながら先生は話す。


「ってもう俺の家の鍵盗ってんじゃねえか!億一くん俺警察行っていいかな?」


「ようやく喋った、コバちゃんは私より真面目だから先生も楽しいんじゃない?」


「いえーす!小林ぃはなんでも真っ直ぐすぎんのよ!」


マジックの勉強会というよりかは、世間話も交えたお茶会。(先生は酒)小林も億一も足繁くこの部屋を訪れた。


「もう出会って1年じゃない??あんたたちこのままどうする気なの??」


「うーん、手品は面白いし、それにかかわる仕事ができれば・・・」


小林の何気ない一言に机をたたき応戦する先生。


「馬鹿ねえ!プロのつもりセミプロがどれだけいると思ってんのよ!ミュージシャン叱り漫才師叱り、落語家叱り。しかもマジックってのはそこそこできれば弟子をすぐ取る。取った弟子の間を抜いてマージン吸い上げて・・・新しい原理やネタを開発して業界に貢献している人は学者、研究家扱いで食っていけず!テレビ局から今話題のあの子のネタみたいなのできない?と依頼されたら変なプライドなしで、プロなんだからなんでも答えれる、何でもやる覚悟なんか聞いてんのよ!!これはどのサブカルで食っている人にも言えることよ!通算打率!それには臨機応変!球団が変わろうとも世の中の政治が変わろうとも、自分の趣味趣向が変わろうとも時代に応じて(略」


「あぁ、、姉さま。。現実的すぎる話。。」


言い返すと更に長引くと分かっている小林は首を縦に振りながら正座をする。

「億一ぃ、あんたは演技と構成の才能に優れているからコメディマジックを極めなさい。そうすればテレビにもタレントとして呼ばれることになるわよ」


「私としてはカッコいいマジックをしたいのに~。コバちゃんはどう思う??」


「うーん?コメディマジックを見ていると2つぐらい本気のマジックをしますね?と言って真面目なネタしていることあるし、構成も作りやすいからバリエーションも作りやすくまた呼んでもらうにはともていいと思うけどな。全くカッコいいマジックができなくなるわけではないしさ」


「北京師匠も最初はイリュージョン希望だったけど、コメディマジックで大成功されているし、向いているのにチャレンジしないのは勿体ないわよ、のちに転身もありなんだから、今は周りが合っているというものに流されるのもあり!」


「・・・・向いているっていうの先生が言っているだけのような、でも前に仕事もらったあのお店からまた依頼がきていたので、キャラ付けは本当に大切なんだと思いました」


億一は正座しながら感謝を伝える。


「面白いお笑いマジック≒くだらないマジック。確かに演者によっては紙一重なものもあるわ、あえて取り入れる構成も必要よ。なかたつやプロデュースの耳がでっかくなっちゃうネタはマギーさんが有名にしたわね」


正座していた小林が不意に立ち上がる。


「で、先生本題を早く!」


「小林ぃ!!あんたは本当自己チューね!またなんか盗むぞコラァ!」


「ここに泥棒がいます!助けてください!」


「お笑いマジックを固い話で解説すると、ピエロを演じているのは誰か、これはステージマジックでは特に言われている話に通ずるわ」



1.マジシャン自身が不思議な力を持っている

2.不思議な力のあるアイテムを見せている

3.神などの介入で不思議な目に合わされている


1は文字通りマジシャンが魔法使いと言っても良い表現方法。主人公はマジシャン。

2は不思議なトランプを見つけてきました。一緒に見てみましょう、とマジシャンも何が起こるか分からない上で参加することもできる。主役はアイテムそのもの。

3は何かしようとすると不思議なことが起きて上手くいかない、予定外のことが起こる等。


「そしてこれにお笑いマジックの場合「笑い」という要素を入れないといけない。『あの人のマジック面白かったけど不思議じゃなかったね』と言われないようにすることはとても難しい事だし、なんなら不思議よりも面白かったと言われるほうが仕事としては正解じゃない?楽しませることが大事なんだから」


小林のほうをチラリと見る先生。予想通り小林は首を少し傾げ不満そうにしている。


「小林ぃ、あんたも気づいているでしょ?手品の種が不思議でそのネタや歴史に興味あるだけじゃ生活はできなから単なる趣味なのよ、私の中にはスゴイSF設定や誰にも負けない音楽や面白いギャグが溢れてます!ってんなら世の中に合わせてでも発信してまずは認知してもらいなさい!」


(うぅ・・・相変わらず図星をズケズケという人だ。。そうなんだよな、思いのほか手品の種、オリジナルを作ってそれで大儲けや著名になっている人はほんの一握り。それよりかはどこかで見たことあるものを上手くごまかして・・・・いや、やめておこう)



「コバちゃんは発明家とかはじめて何かをした人に尊敬の念強いもんねぇ~。初めて先生の講習を受けたときも・・・」

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