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35.天敵
廊下を歩いていた小林の足が止まる。
「奥から2番目の大きな扉、ここか」
扉に手をかける小林に魔王が話しかける。
「コバ殿、拙者も同席するでござるが・・・その・・・気を付けるでござるよ?」
キョトンとする小林。
「へ?肉体強化してくれるし攻撃されても大丈夫だろ?それに魔王軍で説得に一番難しそうなのはレイディだったんだろ?」
「あらぁん、油断しちゃってるわねぇコバちゃん。ま、そうなら頑張って説得してきなさいな」
にやけているレイディを尻目に小林の手は扉を開く。
「んだよ、どういう意味なんだよ」
「・・・・おお、とうとう来たかコバよ」
2メートルの巨漢が小林の前にそびえたつ。閉め切った室内の熱気は凄まじく、ダイルの額からは大量の汗が流れ出ている。
「お前さん、てじなをしているんだってなぁ、モグ太が気をつけろと言っていたぜぇ」
「あのくそモグラ、ペラペラしゃべりやがって要注意だな」
「さあ!!俺ら筋肉にもそのてじなというトレーニング結果を見せてみろ!!」
後ろ向きになりながら背中の筋肉を見せるダイル。
「え?」




