34.廊下
暗く長い廊下。暗くじめついた景色とは裏腹に道中の会話は弾む。
「ねね?コバちゃん、私に聞きたいことがあるんでしょぅ~?」
「ない!ない!」
話しかけるレイディを無視しながら小林は前を歩く。
「またぁ~そんなこと言ってぇ。世の中知らないと損することばかりなのよぉ」
「コバ殿~。魔王軍屈指の知者、レイディにわからないことはないでござるよ、きっとそのつうしん?というものもわかるでござるよ」
あたふたする魔王の横でロッドがつぶやく。
「全部言ってしまう魔王様(笑)」
「つうしん?つうしんってなぁにかしら?」
前を行く小林が足を止め振り返る。少し深呼吸して声をぶつける。
「はい!はい!レイディさま、知っていることを教えていただきとうございます」
「はい。素直でよろしいわん」
小林はポケットの中のスマートフォンを取り出す。
「モグ太が泉で拾ったこいつなんだが、俺の世界にあった通信機器だと思うんだ」
「つうしん?聞き覚えがあるようなないような。でもそれと同じものならいくつか私の書庫にあるわよぉ」
「まじか!さすがレイディ。で使うために電気を充電というか・・・そもそもケーブルがいるんだが」
「充電?あぁロッドちゃんがしてるやつかしら、それこそヨギーに聞けばいいわぁ。彼らも泉のものは持ち帰っているでしょうし」
「充電ケーブルをもらいに行くって学生の貸し借りみたいだな・・・」
「魔法が使える私たちにとって不要なものだし、私は珍しいコレクションとして集めていただけだけど、実際使ったりしているわけじゃないもの」
「はぁ、結局はガンジーに会いに行くことが最優先ってか」
「そーいうこと。それにはダイルの力は必要よん?何せ魔王軍では1番の腕っぷしよぉ?率いる部隊もつよぉいんだから」




