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魔王様は手品師  作者: ゆたか
魔界編
34/191

34.廊下

暗く長い廊下。暗くじめついた景色とは裏腹に道中の会話は弾む。


「ねね?コバちゃん、私に聞きたいことがあるんでしょぅ~?」


「ない!ない!」


話しかけるレイディを無視しながら小林は前を歩く。


「またぁ~そんなこと言ってぇ。世の中知らないと損することばかりなのよぉ」


「コバ殿~。魔王軍屈指の知者、レイディにわからないことはないでござるよ、きっとそのつうしん?というものもわかるでござるよ」


あたふたする魔王の横でロッドがつぶやく。


「全部言ってしまう魔王様(笑)」


「つうしん?つうしんってなぁにかしら?」


前を行く小林が足を止め振り返る。少し深呼吸して声をぶつける。


「はい!はい!レイディさま、知っていることを教えていただきとうございます」


「はい。素直でよろしいわん」


小林はポケットの中のスマートフォンを取り出す。


「モグ太が泉で拾ったこいつなんだが、俺の世界にあった通信機器だと思うんだ」


「つうしん?聞き覚えがあるようなないような。でもそれと同じものならいくつか私の書庫にあるわよぉ」


「まじか!さすがレイディ。で使うために電気を充電というか・・・そもそもケーブルがいるんだが」


「充電?あぁロッドちゃんがしてるやつかしら、それこそヨギーに聞けばいいわぁ。彼らも泉のものは持ち帰っているでしょうし」


「充電ケーブルをもらいに行くって学生の貸し借りみたいだな・・・」


「魔法が使える私たちにとって不要なものだし、私は珍しいコレクションとして集めていただけだけど、実際使ったりしているわけじゃないもの」


「はぁ、結局はガンジーに会いに行くことが最優先ってか」


「そーいうこと。それにはダイルの力は必要よん?何せ魔王軍では1番の腕っぷしよぉ?率いる部隊もつよぉいんだから」

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