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魔王様は手品師  作者: ゆたか
魔界編
25/191

25.でぃーりんぐぽじしょん

「こ、コバ殿~いくら馬鹿で間抜けでおっちょこちょいな拙者でもトランプは持てるでござるよ」


ロッド(自覚あったんだ)


小林(自覚あったのかよ)


「いや、実は手品師は普通にトランプを持っているようで持っていない。持ち方に名前があるくらいだからな」


「持ち方に名前?」


「それぞれ個性があるが、一般的な持ち方からだな」


トランプを左手で縦に持つ。左側面の左下あたりに親指の付け根、上側に人差し指、残りの中指、薬指、小指は右側面に置く。


「側面に指があるのは持つためでござるが、この上にある人差し指はなんでござるか?」


「トランプを人差し指側・・・向こう側に傾けてみろ。親指・人差し指・残り3本、三点でトランプを保持しているから傾けるだけで縦横簡単に揃えることができる」


「本当でござる!便利でござるな」


トランプを持っている小指が下側面に移動する。


「こうすると4点で、より綺麗に揃えられる、片手である程度トランプを揃えられるのは技術面でも見た目でも大事だな」


小林は持っているトランプを上から順番に素早く配っていく。


「さっきの3点を意識すれば、トランプを素早く配りながら、さらに技法を駆使したとしても気づかれないってわけだ、カジノディーラーがしていたから、ディールする基本の構えだからディーリングポジションって言ってる人がいるな」


「トランプをそろえるって大事なんでござるな」


「じゃあ今回学んだこと全てが詰まってそうなトランプマジックを教えるぜ」


「わくわく!」


「エレベーターカードだ」


小林は裏向いたトランプたちの上にスペードのA、2、3を表向きにする。


「使うのは1、2、3、マークはあまり関係ないから、数字の順番だけ忘れないようにな」


テーブルに裏向きに置いていく。


「左がAこと1だな、真ん中が2、右が3」


手に残っているすべてのトランプを裏向きのまま3の上に乗せる。


「3のトランプが動かないよう残りのトランプで押さえていても・・・・」


なんと一番下にあったはずの3が一番上に移動している。


「今度は2を持っているトランプの一番上に乗せる、そうすると一番下にくる」


2のトランプは一番上から一番下に移動した。


「最後は親指でトランプをはじくから好きなところでストップって言ってみ」


「ストップでござる!」


ストップを言ったところに、テーブルに残ったトランプAを裏向きに入れる。


「自由に入れたトランプ、俺は触れないから一番上をめくってみ」


「エースでござる!!なんでござるか!!全部同じではないでござる!」


「ディーリングポジション、順番と物語性のあるハンドリング、ちゃんと説明できないと不思議に見えない部分もいい経験になるマジックだな」


「3つも不思議なことが起きたでござるよ!!」


魔王はいつものお尻フリフリをしている。ロッドも・・・ケツフリ絵日記を書いてる。


「あと言い忘れたが、このエレベーターカードもほぼそうだから言っておくと」


「??」


「セルフワーキングマジックって部類に入るマジックだな」


「せるふわーきんぐ??」


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