24.とらんぷ
小林の手には赤いトランプ・・・ダイヤとハートの8と6が2枚ずつ、クローバーとスペードの黒いマークの8と6が2枚ずつある。
「4枚赤いトランプがある、赤ってのはダイヤとハートだな、ただ今回は色だけ覚えてもらったらいいからマークは気にしなくていい」
赤いトランプ4枚と黒いトランプ4枚を二山に分けて裏向きにテーブルに置く。
「赤と黒にグループを分けたんだが、この中でリーダーがいる、この二枚だな」
赤グループの一番上のトランプを表向けるとハートの8だった。表向きのまま赤グループの前に置く。
黒も同じく一番上を表向きにする、スペードの6だ。
「リーダーが命令すると部下は言うことを聞く」
赤グループの山の前からハートの8を移動させる。黒グループの前にあったスペードの6も同時に動かす。
「裏向きのままの3枚の部下たち、リーダーが密かに入れ替わったことに気づくだろうか?」
小林はハートの8とスペードの6の場所を入れ替える。
「部下を見てみよう。・・・なんと」
ハートの8が移動した先の一番上にはダイヤの6が出てきた。スペードの6が移動した先には・・・クローバーの8が出てきた。
「もう一度リーダーを入れ替えてみよう。・・・・もう一度。・・・・もう一度」
リーダーが場所を移動するたびに移動した場所に同じ色のトランプが現れた!
「ってな感じのトランプマジック、リーダーに従えってのが有名なタイトルだな」
「なっなんでござるか、この超能力のように当てたり、トランプの指先の技を見せるでもないマジックは」
「そうなんだよなー、地味なんだが独特の話を作れるし、何よりトランプを人に例えてるところが面白い」
小林は続ける。手品の演者には大まかに3つ分類分けをしてみてみると面白いという。
・マジシャンが技術を見せつける
・道具が不思議な力を持っている
・神様や見えない力に操られている
「そうやってみると手品もまた違った楽しみができるし、より不思議なものを不思議にできる」
「な・・・なるほどでござる。そう聞くと確かにあまり技術を使うものは控えたほうがよさそうでござるな」
「あら?魔王様(笑)魔法でスキルを一時的に上げて指先の技を見せているという演出もできませんか」
「そうだな、ロッドの言う通り。今までは魔法のように見える手品ばかりをしてきたが、トランプのマジックは幅が広いから、身体能力のように見える手品も可能ってこった」
小林はトランプを表向きにテーブルに広げる。
「今からこれを全て暗記する」
時間にして3秒ほど
「好きな枚数目を言ってくれ」
トランプを持ちながら小林は魔王のほうを見る。
「うーん・・・じゃあ23にするでござ・・・」
「スペードのK」
「え?本当でござるか?!」
小林がトランプを上から一枚ずつ配っていく。
「23枚目だな、このトランプを表向けると・・・・」
「スペードのKでござる!!!ひょおおお!!」
「コバ様素敵です」
「今と同じことをシチュエーションを変えて少なくとも5パターンある、トランプの技法や仕組みをしれば前に見た相手さえ騙せるってわけだ」
「よおおし!!そうなったらさっそく練習するでござる!何から始めればいいでござるか??」
小林はにたりと笑った。
「まずはトランプの持ち方からだ」
「え??」




