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魔王様は手品師  作者: ゆたか
魔界編
22/191

22.あほもぐら

「だぁーめだ!」


「嫌でござる!嫌でござる!!」


パシャパシャパシャ!!


ロッドが大喜びで写真撮影をしている。


「ほうしたでしか」


(どうしたでしか)


頬っぺたを真っ赤に膨れ上がらせたモグ太が声を聞きつけやってきた。


「魔王様がコバ様と新しい魔術の研究を・・・ってモグ・・・」


ロッドの写真の標的がモグ太に代わる。


パシャパシャパシャ!!


「みへものじゃないでしよ、ちひょうがありゅのでそろそろ失礼するでし」


(見世物じゃないでしよ、治療があるのでそろそろ失礼するでし)


「あら~コバ様に魔王様~ご機嫌麗しゅうございますわん」


露出力の強いピンクのビキニ、上から黒の革ジャン。緑色の体に茶色い長い髪、見た目は人間にもモテそうな美形なゴブリンがやってきた。


「この子ね~、赤クリスタルをコバ様と魔王様が食べているのをマネしたく、かぶりついちゃって歯が全部粉々になっちゃったのよ~ぉ、お馬鹿よね~」


ひそひそ


「おいいい!やっぱり!!お前が覚えたてで嬉しいからってモグ太に見せびらかすからモグ太おじいちゃんみたいになってんじゃんかよ!」


「しっ知らないでござるよ!勝手にマネするほうが悪いんでござる!・・・確かにもらった飴がおいしくてお替りしたのもあるかもしれないでござるが・・・」


「コバさまぁ~初めまして。幹部のレイディと申しますわん~。主に医療を担当してますわん、お見知りおきを、ほらモグ太行くわよ!」


レイディに引きずられて連れていかれるモグ太。モグラが砂煙を出しながら抵抗できず痛がっている様はなかなかにシュールだ。


「はぁ~!今日も絵日記の題材がたくさんで満足しました。コバ様、二人はいなくなりましたし、争いの続きお願いします」


せっかく収まっていたのにロッドが再開の合図を出す。


「そうでござるよ!コバ殿!早く、だぁーめだ!というでござるよ!」


「また最初からやり直すんかい!台本魔王め!」

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