170.悪趣味な館2
「あんたぁ、どっかで見覚えがあるねぇ」
小柄な女性はベッケンとGを見る。
「あんらーやだわお嬢様ぁ、他人の空似じゃございませんですわ?ねえG様ぁ?」
「う、美しい」
小柄な女性とベッケンは同時に声を出す。
「えっ?」
「まさに荒野に咲く一輪の花、なんとも美しい」
「それ、この占いの館が悪趣味だから荒野に見えますって意味に聞こえちゃうよ!」
ベッケンはにやにやしながら女性とGを交互に見る。
「聞こえてんだよ!ぼけ!用事がねえんなら帰りな!」
「・・・用事ねえ。用事はないけど個人的な興味があるからきた感じかな。昭恵さん?」
「???」
昭恵はベッケンの肩から上辺りを見て話す。
「あんたぁ、なんだいその肩の上辺りのきったないもんは」
昭恵は少し考え、昭恵はGのほうを指差す。
「私は今隔離中なんだよ。サービス停止して何者も接触禁止。そんな中私に会いに来る変わった・・・根強いファンもいるにはいるけど、そっちのやつはここにいたらまずいだろう」
Gはふと我に返る。
「そ、そうでしたわ。私はここまで。それではそれでは・・・」
Gは足早に二人を残して立ち去る。昭恵は館の中へ入ると、ベッケンを呼ぶ。
「いいやつだろ?あいつ、駄目だ駄目だと言われても会いに来て世話ぁしてくれるんだ、そのたびに記憶を消されちまうってのに」
ベッケンは館の周りを見渡す。少しずつ景色が出来上がっていく。
「街を作るって聞いたときに約束しだんだよ、それなら仕事の出来によってでいいから街をいくつかくれってな、ぐへっへっへ」
「・・・・・ヤ◯ザですやん、ねえさん」
「はん、それだけ仕事を真面目にしてきたんだ、これぐらいのわがままじゃ足りないくらいだよ」




