表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王様は手品師  作者: ゆたか
比企田天在編
PR
163/191

163.籠目

「カントリーは国という意味です。ですが、日本で全国は全都道府県を指し、全世界という言葉が別に存在します。色々な解釈ができるでしょうが、私はそれだけ言葉の違いや文化の違い、移動手段が限られていて、隣の件にいくだけであっても別の世界だった、そんな日本が昔あったのだと思っています」


博士はルーファスを撫でながら続ける。


「そんな中、芸人は比較的容易く国の移動を許可されて各国を旅して過ごした。旅する間に人が増えたり減ったり、どこから旅をしてきたか土産話を聞かれたり、土産話をもらったり」


小さな白井は数日分の新聞に目を通しながら、適当なところで頷いてみせる。


「政府の密偵が芸者になり、夜は忍術や暗殺術で国を陰から支えていたと」


新聞のいくつかに丸を付け、小さな白井はほくそ笑む。


「おやおや、次期大統領に立候補される貴方様ともあろう方が、そんな都市伝説を信じておられるのですか?」


小さな白井はゆっくりと息を吐きながら続ける。


「作詞作曲不明の童歌が『悪い』広め屋の仕事内容の実体を歌ったものだとうちの父は話していたよ、籠目紋を体のどこかにつけているものが近づいてきたら気をつけろとね」


「・・・・ほう?どのように気をつけろと?」


「願いを叶えてくれる代わりに魂を地獄へ連れて行くそうだ」


博士は笑ながら高層ビルの外を掌で示す。


「地獄ですか、間もなく略奪や犯罪行為が日常と化す、この現実と、果たしてどちらの方が過ごしやすいか、興味深いですな」


小さな白井はゆっくりと立ち上がると震えながらも窓に手をやる。不規則に光る赤い炎を前に諦めて、笑うことにしたようだった。


白いマオカラースーツの首元に光るピンバッジ。バッジの六芒星は怪しくも強い光を放っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ