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魔王様は手品師  作者: ゆたか
比企田天在編
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154/191

154.撮影

「駄目だ!!」


ルーファスとベッケンは監督の前に正座する。


「な。ルーファス。いったろう?反対されるって」


「こんなにきつく言われるなんて思わなかったっすね」


鋭い目つきでモニターを睨みつける監督。


「おい!そこの緑のやつ!文句あっか!作品ってのは皆で作り上げるもんなんだ!独りがいいと思っただけでいいもんが出来ると思うんじゃねえぞ!」


―――――


「ルーファスよぉ。。今から監督に会うけど、多分大反対されるぜ」


「えっ、ベッケンさん、僕との撮影ノリノリだったじゃないですか」


「いやぁ、お前トルコ人、トルコ人形わかる?」


緑のモニターは即座に何かの検索を始める。


「いや、今調べてるやないかーい!!」


「い、いえ!思い出していただけです。決して今ググったわけでは」


「まぁ、いいや。お前これの逆じゃん?」


「つまり?」


「つまりって、お前。『証明する』ってことは超難しいんだよ」


ルーファスは少し間を開けて声を出す。


「あっ」


「トルコ人形は台座を開けてゼンマイ仕掛けだけの人形だと証明したから、長年の間、ゼンマイ式人工知能の地位を手に入れた、お前はどうだ?」


「モニターから自然に話している音声がすればいいだけっすから、、遠隔で人間が声を出していても成立します。。」


「だろ??はっはっは。ニセモンのほうが少しの説得を組み合わせるだけで相手を納得させるのに対して、ホンモンのほうはどっしり構えすぎていて、いざ嘘じゃないことを証明して見せろと言われると証明しないといけないなんて考えてもなかったから、証明慣れしてなかったりしてニセモンに負けることだってあるんだ。疑われない+疑わさせないで納得したら、納得した本人からしたらソレは事実ってことなんだなぁ、あーおそろしい」


「嘘のほうが都合のいい言葉や態度で説得を試みるから、事実よりも事実に見えると。。超能力者と対決したときも、同じことを思っていたんですか?」


「・・・・さぁどうだか?」


―――――


「まず、見た目が地味!そもそも生放送じゃないんだから、CGやスマホでも使えばモニターから自然に会話する音声なんて出せるし、そんな会話だけの画、誰が面白がるんだよ、録画はただでさえ見た目の鮮度が悪く見えるていうのに、そもそも!」


監督は一方的に捲し立てる。


「な?予定通り怒られただろう?まぁ少しだけ仲良くなった好だ。このまま帰れないであろう、お前をなんとかしてやりたいが」


「な、なんとかしてください。先生」


「無理だろう。最初、脚本段階で画にならないって気づくべきだったってことだな」


「そ、そんなー」


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