142.報告
「啓蒙思想・・・人間が神様がいるいない考えたように人工知能も自分たちの神様がいる、いないと考え出していた、いる。うーん」
青年はピンとはきていないようで、カタカタと何かを起動する音だけが鳴り始める。
「あ・・・あっしらは・・・その。誰から作られたかハッキリしていて、神は神でも想像神は・・・残念ながら同じ人間だけども。・・・ってこのタイミングでゲームすな!」
「誰かと戦うこと、になるんなら、このゲームの・・・」
「・・・・。破壊神にでもなるつもりっすか。ギニーピッグと戦いたくはないっすね、いや人間同士とも戦いたくはねえっす」
「日本は世界一神様が多い国だからね、破壊神なんて神様の一人にすぎないでござるよ。ちなみに・・・人間とギニーちゃん、同時に戦うことになったら、どうするでござる?」
姉は青年の声が届き切る前に通信を遮断する。複雑な表情で通信機に手を取る。
「あぁ、おはようございます。日本州の、はい。リカです。そうっすね。。ええ。そうっす。次期大統領選に向けて身辺調査、進んでいます。ギニーピッグシステム、これは、なんとも。はい。今日はもう寝ることにします。はい」
通信機を切り、椅子を揺らす姉。
「我々、高齢者向けの商品、人口孤児。ヒデはその人口孤児を作ったときの管理プログラム。ゆきたかはおそらく・・・我が国のAI。。ソフトウェアを吸収し肥大化する外付けソフトウェア。我々でさえ商品・・・・いや。」
ブツブツと姉がつぶやくとふと、小さな着信音が鳴る。
「姉ちゃん、拙者たちは誰が想像神かわかっているからラッキーでござる。それがわからず、わかりたくて、わかったようになって紛争が起きていることもあるでござる。だから落ち込まずにゲームでもするでござるよ」
姉は受け取ったメッセージをすぐにゴミ箱へ入れ、はにかむ。
「・・・ふん、相変わらず。自分が悩んでいることを相手を宥める言葉に使ってこの子は・・・・ってちゃっかりゲームの紹介コード送ってくんじゃねえよ!!」
「自分はこそこそ隠れて、人間とコンピューターの戦いを観戦しようなんて、黒幕は、あっしが必ずぶっ潰す!!」
小さな着信音が鳴る。
「おい!!紹介コード何回送ってくんだよ!!」




