136.設定
「天在ってあの、怪我をした人を治したり、死者の声が聞けたり」
「そ、そんな話になっているのかぁ。ぼ、僕が広めたのは得体のしれない力を持った人が集落に行っては奇跡を起こしているらしい、らしいだから誰にもいっちゃ駄目だよ、手かざしが得意らしいよだったよ」
「手かざしですか?」
「こ、これも面白くて大きな不思議なものが流行ると、次は小型化するんだなぁ、宇宙の意識が・・・とかが流行ったら、次はある個人の力が凄いって話が流行ったり」
「天変地異を起こせる能力が流行りだったかと思うと、その流行りの飽きが来たら、手をかざすような身近なものが流行ったと」
「そ、そういうことだね、面白いことにエネルギーで考えたら大きなものを動かせたりするほうが凄いのに、そんなものできるはずないからうさん臭いって、そういうときだけ自分の信じてるものから逆算して、信じていないものを減点して評価するんだよなぁ」
「あぁ。。超能力が流行っていたら、テクニックの手品がテクニックだから種があるからしょぼい、テクニックが流行っていたら、超能力がどうせインチキなんだろ、しょぼいって言われました」
「は、はは、実体験しているなら身に染みるでしょ。興味がない人が興味を持つと、専門家が面白い苦労しているなんて関係なく、今面白くない物じゃないか、なんだよなぁ」
松本はノートを取り出し、イラストを描き厠のほうへ見せる。
「小説や漫画のキャラクターも、確かに。神や自然の力、伝説の防具でパワーを得る、チャネラーのようなものから、自分を鍛えてエネルギーを増幅させ戦うもの・・・」
「で、そういうのが飽きられたら、なんだかわからない凄い力や巨大なものに一般市民が追われ、主人公はその一般市民になるね」
「だ、だから、僕なんかの助言よりかは、今流行ってるものがピークに来ているかを見てだね」
「うぅ・・・・それができれば名プロデューサーに誰だってなれますよ!」
厠から紙が落ちてくる。
「と、とりあえず天在の設定はそこに書いてある通りで、き、君は自分を過小評価しているよだけど、直観で今南君にしようとしている演出は大当たりだと思うけどなぁ」
「本当ですか?!」
「う、うん。個人が夢部屋だの、不老不死だの、個の凄さを楽しむブームが飽きられつつあるから、次に来るのは」
「大いなる何か」
「せ、正解」




