表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王様は手品師  作者: ゆたか
比企田天在編
PR
125/191

125.例の喫茶店

例の喫茶店。マスターと明恵、愛はテレビを眺めていた。


「量子コンピューターの試験運転が始まり、我々の仕事が奪われると批判もあるようですが?」


ゆきたかはアナウンサーに軽快に反論する。


「働かされているという自覚を持っていただきたい。働かなくてよくなればもっと自分のため、家族のために時間を使えることは幸せなのですよ?」


「は、はあ。あ、只今不適切な発言があったことを謝罪させていただきます」


「謝罪なぞせんでもワシは・・・・・」


テレビを指さし笑う愛。


「あっはっは、おじいちゃん相変わらず無茶苦茶ね」


片や冷静にゆきたかを見つめる明恵。


「愛ぃ、あんたぁ、ほんとにそれでいいのかい?」


「・・・・・」


「やれやれ、笑顔を見せたと思ったらすぐだんまりだよ」


「あんたもゆきたか爺ちゃんも一緒さね、代わりを用意したら解決なのかい?」


愛は悔しさを握りこむスカートに抑え込み、顔は笑顔で明恵を見つめた。


「あーら、なんのことでしょうかおばあさま、南さんには才能がわたしよりあるじゃないですか。そんな人を応援するのは当然のことかと」


「ふんっ、その切り返し母親譲りだね」


「ではおばあさま仕込みかと」


その場を離れたいマスターは立ち上がると空の手でレジ袋を持つ仕草を見せた。


「は。は、はっはっは、ちょっとわしゃ買い物に。いやぁそれにしても占い師の世界も大変なんですな、占い相手から色々聞かされるとメンタルが持ちませんわな、大変大変」


すぐさま店を去るマスター。二人っきりになった明恵と愛は沈黙する。


「占いは、すきです」


「あぁ知ってるよ」


「占いする相手がお偉いさんだと、知りたくなかったこと、沢山聞かされて」


「あぁそうだろうね、だから私が占いをしているときは、私のところで嫌なものを止めてやるって覚悟で挑んでいたね」


「おばあさまは強すぎます」


「どこがだよ、見な」


明恵はテレビに写る、ゆきたかを指差した。


「強いってのはこういうやつのことを言うんだよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ