118.ヒデ2
「はあ?有名な手品師になりたいからテレビに出たい?本当にこの人が言ったの?」
曳家の家に招かれた4人はテーブルを囲む。ヒデは明子に問う。
「そう。しかもわざわざお母様を介して占い師に一度なってから!」
テーブルには4つの珈琲とオールドファッションが山積みにされている。
「まぁ村に近づくのを狙ってるとしか思えないわけね。ふぅーん」
ドーナツの穴に人差し指を入れて独特の食べ方をするヒデ。
「でも無駄よぉ、妖精とゴキブリに何もすんなって言われてるんだから。あっ。でもそうかなるほどなるほど」
明子はドーナツを握りつぶしながらヒデを見る。
「隠し事はなしよ♪ヒデちゃん」
「あんた、食べ物を粗末にしちゃ・・・駄目って習ってないからいいだろうはなしよ。教えたはずだから。えーっと。予想でしかないからないから話したくないわけ。状況を想像で掻きまわすようなこと今することではないでしょう?」
「そ、それは確かに」
「大体、テレビに出て手品師として有名になりたいなんて、ガッテム!私が思ってる知り合いなら、意味ワカラナーイ」
明子は潰したドーナツの手でテーブル上の携帯を指差す。
「気になるなら電話すりゃいいじゃない」
「あのねぇ!あんた、私が先に・・・」
突如テーブルの携帯が鳴り始める。
「ほおら、出な!出な!」
ヒデは躊躇しつつ、電話を手にする。
「も・・・もしもし」
「あーもしもし、あっしっす。妖精っす」
「見て・・・聞いていたってことです?」
「そんなずっと見てないし聞いてられないっすよ。こっちもお掃除したり洗濯もするんすから、で。あっしとしては止める止めないじゃねえんすよね。うーん。。電話したらヒデちゃんのほうがガッカリというか、・・・・・あー!!!うっさい!ぼけ!保留中に喋んじゃねえっす!!!味方だっつんだろぼけ!!」
そこから妖精が南を宥めて、少しの時間を空けた後二人はようやく電話をすることになる。
「ヒデちゃん、どうっすか。。その、ねえ?」
二人の会話が終わった後すぐさま妖精がフォローに話しかける。
「はは。。そうね。がっかり、というか。そうね。幽霊探しも悪くないわね」
「ゆ、幽霊ねえ。。」
「なんか知ってそうね、妖精ちゃん」
「そりゃね!でもヒデちゃんが思った言葉あっしも多分同じだと思うっす」
「ゴーストインザマシン」




