205 同盟
アレクサンド領に、八人の人影が転移してきた。
ミストバルカス公国のライラ女王、アンドリュー宰相、レイラ防衛大臣。
そして護衛として同行したシメオン、ジェーク、リッキー、チャド、ホセの五人だった。
出迎えたアレクサンドは、八人を王宮へ案内する前に伝えておくことがあった。
「先に話しておくわ。アルデバラン王国の人口は六億六千万人になったの」
ライラが目を見開いた。
「六億六千万人ですか?」
「ええ。今回の二十カ国で四億人を保護したわ」
「四億……」
アンドリューもさすがに驚いている。
アレクサンドは続けた。
「衣食住は足りているし、食料充足率も三百パーセント以上を維持できる見込みよ。ただ、今後さらに大勢を保護することになるかもしれない」
そこでライラを見る。
「ミストバルカス公国は、移民を受け入れる余裕がある?」
「三億人くらいまでなら大丈夫です」
即答だった。
アレクサンドの方が驚いた。
「三億人?」
「はい」
アンドリューが補足する。
「現在の生産力と未開発地域を考えれば対応できます。もちろん、一度に三億人という意味ではありませんが」
「衣食住は?」
「問題ありません」
レイラも頷いた。
「防衛面も対応できます。人口増加に合わせて必要な人材を育成すれば維持できます」
「分かったわ。王宮でも話してちょうだい」
そのやり取りを聞いていたシメオンが笑った。
「先生たち、大活躍ですね」
「本当ですよ」
ジェークも頷く。
「少し見ない間に四億人保護って、規模がおかしくなってませんか?」
「六億六千万人ですからね」
リッキーが苦笑する。
チャドも続いた。
「私たちが教わっていた頃には想像できませんでした」
ホセが笑う。
「でも、やっていることは先生たちらしいですよ」
「私たちだけでやったわけじゃないわよ」
アレクサンドは即座に返した。
「騎士も冒険者も教師も動いているわ。それに保護したら終わりじゃないの。自立できるようになってもらわないと困るわ」
ライラが微笑む。
「そこは昔から変わりませんね、先生」
「そうかしら?」
「はい」
女王になったライラも。
宰相になったアンドリューも。
防衛大臣になったレイラも。
護衛として同行した五人も。
八人にとって、アレクサンドは今でも先生だった。
「では王宮へ行きましょう」
アレクサンドが転移を発動する。
九人の姿がアレクサンド領から消えた。
◇
王宮へ到着した一行は、謁見の場へ案内された。
オーキスがライラたちを迎える。
「よく来てくれた。ミストバルカス公国の様子はどうだ?」
「順調です」
「それは何よりだ」
オーキスはアンドリューとレイラにも視線を向けた。
「国を支える二人もご苦労だったな」
「ありがとうございます」
続いて護衛の五人を見る。
オーキスにとっては初めて見る顔だった。
ライラが紹介する。
「護衛のシメオン、ジェーク、リッキー、チャド、ホセです」
五人が一礼した。
「お初にお目にかかります」
「そうか。遠路ご苦労だった」
「ありがとうございます」
挨拶が終わると、オーキスは本題へ入った。
「ライラ女王。今回来てもらったのは相談があるからだ」
「何でしょう?」
「アルデバラン王国は、ミストバルカス公国と正式な同盟を結びたいと考えている」
ライラは少しも迷わなかった。
「我らができることであれば何でも協力します」
「助かる」
クレインが口を開く。
「現在、我が国の人口は六億六千万人です。今後も大陸情勢によっては人口が増える可能性があります」
「先ほど先生から伺いました」
「ミストバルカス公国では三億人程度まで受け入れ可能だとも」
「はい」
「すぐの話じゃないわ」
アレクサンドが言った。
「今の六億六千万人は問題なく維持できているもの。慌てて移民させる必要はないわ」
オーキスも頷く。
「その通りだ。必要になってから慌てないための同盟だ」
人。
食料。
物流。
仕事。
教育。
そして情報。
二つの国で共有できるものは多かった。
◇
その頃。
王国騎士団六十万人は、大陸の広域索敵を続けながら、アデレード王国へ監視を集中させていた。
使節団を装った工作。
結婚によるスパイの潜入。
さらに商人、使用人、冒険者を利用した工作計画。
イメルダ夫人の尋問で得られた情報も、すでにシステムへ登録されている。
騎士たちが新たな情報を見つけるたびに、それが追加されていった。
アイクは端末に表示される情報を確認していた。
奴隷売買。
犯罪組織との繋がり。
民への搾取。
周辺国への工作。
調べれば調べるほど、問題が増えていく。
アッシュが尋ねた。
「どうする?」
アイクはアデレード王国の情報を眺めた。
「まだ陛下には言ってないが」
一度言葉を切る。
「ここも潰そうかと、密かに検討していた」
戦争をするつもりはなかった。
まず見る。
調べる。
そして、何をするべきかを決める。
六十万人の騎士による監視は、その間も続いていた。
アデレード王国からやってきた二十人のスパイたちは、捕虜として騎士団施設に監禁されていた。
正式な使節団を名乗っていたが、目的はすでに判明している。
六人の女スパイをアルデバラン王国の新興貴族や騎士、裕福な冒険者と結婚させる。
妻として国内へ入り込み、人間関係を作りながら情報を集める。
さらに商人、使用人、冒険者などに身分を変えて潜入する者まで準備されていた。
イメルダ夫人の尋問によって、指示を出した者、協力者、連絡方法、第二陣以降の計画まで判明している。
二十人は一人ずつ別の部屋へ収容された。
食事、水、入浴など、生活に必要なものは与えられている。
ただし外部との接触は認められない。
捕虜同士の会話もできない。
騎士が接触するのは、食事の受け渡しや健康状態の確認、追加の尋問が必要になった時だけだった。
すでにスパイだと判明している。
自由に話をさせる必要はなかった。
◇
その頃、騎士団によるアデレード王国の調査は続いていた。
六十万人の騎士が広域索敵を行っている。
ステルスを使い、発見されないまま各地を調べる。
都市。
農村。
貴族領。
軍施設。
商業施設。
奴隷収容施設。
犯罪組織の拠点。
見つけた情報は、その場でシステムへ登録された。
アイクはアッシュ、ロックウェルとともに端末を確認していた。
「かなり見えてきたな」
「二十カ国との繋がりも出ている」
アッシュが情報を表示する。
先に四億人を保護した二十カ国。
そこで途切れた奴隷と金の流れが、アデレード王国へ繋がっていた。
奴隷商人。
犯罪組織。
貴族。
役人。
軍人。
国境を越えて関係していた者が次々と見つかる。
「今回の使節団が来た理由も、この辺りか?」
ロックウェルが尋ねる。
「可能性はあるな」
アイクが答える。
「取引していた二十カ国が一気に機能しなくなった。何が起きたのか知りたかったのかもしれん」
「それでスパイを?」
「決めつける必要はない。本人たちが知っているなら聞けばいい」
捕虜を残している理由の一つだった。
調査によって新しい事実が見つかる。
捕虜の供述と照合する。
必要なら追加で尋問する。
それを繰り返せばいい。
アッシュが別の情報を開いた。
「犯罪歴の照合も進んでいる」
アデレード王国内で鑑定された者たちの情報が並ぶ。
王族。
貴族。
役人。
兵士。
商人。
犯罪組織。
身分による区別はしていない。
一人ずつ見る。
犯罪に関与している者もいれば、何もしていない者もいる。
「二十カ国の時と同じだな」
ロックウェルが言った。
「ああ」
王族だから処理するわけではない。
兵士だから敵でもない。
貴族だから悪人とも限らない。
見るべきなのは、その人間が何をしたかだった。
そこへ新しい報告が入った。
『アデレード王国南部。大規模な奴隷収容施設を発見』
アイクが端末を操作する。
「人数は?」
『約十二万人』
アッシュが眉を寄せた。
「多いな」
報告は続く。
『収容者の鑑定を開始。現時点で犯罪歴のない者が大半です』
「管理している側は?」
『複数の貴族、奴隷商人、兵士を確認。鑑定を継続しています』
「手を出すな。まず調べろ」
『御意』
アイクは情報を保存させた。
まだ終わりではない。
別の地域からも報告が入る。
鉱山で働かされている奴隷。
貴族領の農園。
人身売買の中継施設。
地下に作られた監禁場所。
六十万人で調べれば、一カ所を見つけて終わりにはならなかった。
アッシュが呟く。
「思ったより広いぞ」
「だから六十万人を出した」
アイクは淡々と答えた。
ロックウェルが人口分布を表示する。
「問題は犯罪者だけじゃないな」
「ああ」
そこには普通に暮らしている民もいる。
農民。
職人。
商人。
冒険者。
犯罪歴のない兵士や役人もいる。
奴隷として拘束されている者もいる。
「潰すなら、その後まで考える必要がある」
アッシュの言葉にアイクが頷く。
「二十カ国でやったばかりだからな」
「受け入れはできるだろ?」
「できることと、今すぐやることは別だ」
アイクは端末に表示された地図を見る。
六億六千万人になったばかりだ。
衣食住には余裕がある。
仕事もある。
教導も進められる。
さらにミストバルカス公国にも大きな受け入れ余力がある。
だからこそ、急ぐ必要はなかった。
「まず全部見る」
アイクが言った。
「見落としたまま動く方が面倒だ」
その時、別の騎士から報告が入った。
『アイク様。王都近郊で新たな施設を確認しました』
「何の施設だ?」
『子供が多数収容されています』
三人の表情が変わった。
「人数と管理者を確認。全員鑑定しろ」
『御意』
アイクは端末を見つめた。
アデレード王国をどうするか。
まだ決めてはいない。
だが、判断するための材料は確実に増え続けていた。
アデレード王国の調査結果がある程度揃ったところで、アイクは王宮へ戻った。
オーキス、クレイン、アッシュ、ロックウェルが会議室に集まる。
ミストバルカス公国との同盟についての協議を終えたばかりだった。
「アデレード王国の件です」
アイクが端末を操作した。
「六十万人による広域索敵と監視を続けています。まだ調査中ですが、判断に必要な情報はかなり集まりました」
「見せてくれ」
オーキスの前の端末に情報が共有される。
最初に表示されたのは、先日捕縛した二十人のスパイだった。
「使節団を名乗っていた二十人は、現在も捕虜として監禁しています」
「全員犯罪歴ありだったな」
「はい。尋問によって工作内容も判明しています」
結婚による長期潜入。
新興貴族、騎士、裕福な冒険者への接近。
商人、使用人、冒険者として潜入する第二陣。
軍事、物流、魔法、教導に関する情報収集。
オーキスは黙って確認した。
「それだけなら、工作を仕掛けてきた国という話で済んだのですが」
「違ったか?」
「はい」
次の情報を表示する。
「先に調査した二十カ国との繋がりが確認されました」
奴隷売買。
人身売買。
犯罪組織への資金提供。
盗品の流通。
犯罪者の逃亡支援。
二十カ国側で途切れた人と金の流れが、アデレード王国内へ伸びている。
クレインが情報を追う。
「かなり深く関与しているな」
「はい」
さらに画面が切り替わる。
「国内の調査結果です」
南部の大規模奴隷収容施設。
約十二万人。
鉱山で働かされている奴隷。
農園。
人身売買の中継施設。
地下の監禁場所。
王都近郊では、多数の子供を収容した施設も発見されていた。
オーキスの表情が変わる。
「子供たちは?」
「現在も監視中です。騎士には手を出させていません」
「犯罪歴は?」
「収容されている側には、ほとんどありません」
「管理している者は?」
「犯罪歴を持つ者が多数です。引き続き一人ずつ鑑定しています」
オーキスが頷いた。
アイクは次の情報を開く。
「ただし、アデレード王国の人間が全て犯罪者というわけではありません」
農民。
職人。
一般商人。
冒険者。
兵士。
役人。
貴族。
王族。
犯罪歴のない者も大勢いる。
「そこは二十カ国の時と同じか」
「はい」
身分で分けることはできない。
所属でも分けられない。
何をしてきた人間なのか。
見るべきなのはそれだけだった。
オーキスはしばらく端末を見ていた。
「アイク」
「はい」
「お前はどうするのがいいと思う?」
アイクは迷わなかった。
「潰すのが宜しいかと」
会議室は静かだった。
オーキスが尋ねる。
「理由を聞こう」
「このまま残す理由がありません」
アイクは奴隷収容施設の情報を表示した。
「犯罪者だけ処理して終われば、奴隷や民の生活が残ります。収容されている者だけ救出しても、同じ構造が残れば繰り返す可能性があります」
「国そのものを潰す?」
「正確には、我々が国を統治する必要はありません」
クレインがアイクを見る。
「二十カ国と同じか」
「はい」
まず犯罪に関与していない民を保護する。
奴隷も解放する。
希望する者には移動する選択肢を与える。
その後、犯罪歴を持つ者を処理する。
「残った者は?」
オーキスが尋ねる。
「彼らが決めればよろしいかと」
「国を続けても?」
「犯罪歴がない者たちが自分たちで続けたいなら、止める理由はありません」
「清算しても?」
「それも彼らの選択です」
オーキスが小さく頷いた。
アイクは続ける。
「我々が決めるのは、犯罪者を放置しないことと、助けを求める者に選択肢を渡すところまででいいかと」
クレインが口を開いた。
「受け入れ能力は?」
「アルデバラン王国だけでも余裕があります」
「ミストバルカス公国もあるな」
「はい。先ほど三億人程度まで受け入れ可能との話がありました」
オーキスは少し考えた。
「同盟を結んだ直後に仕事を頼むことになるかもしれんな」
「すぐの話ではありません」
アレクサンドが言った言葉を、クレインが思い出したように笑う。
「まず調査を終えるべきでしょう」
「ああ」
オーキスは端末へ視線を戻した。
「アイク。調査を続けろ」
「御意」
「特に保護が必要な者の人数を把握しろ。犯罪者の選別も終わらせる」
「はい」
「ミストバルカス公国にも情報を共有する」
オーキスはそこで言葉を切った。
「潰すにしても、雑にはやらん」
アイクが頷く。
「もちろんです」
人を見る。
何が起きているのかを調べる。
助けが必要な者を確認する。
犯罪に関与した者を選別する。
そして、残された者の選択まで奪わない。
アデレード王国をどうするか。
結論はほぼ見えていた。
だが、動くのは全てを確認してからだった。
ミストバルカス公国との同盟について話がまとまった頃、王宮へ新たな連絡が入った。
第2アルデバラン王国から第15アルデバラン王国まで、十四カ国の使節団が王都へ到着したという。
全ての使節団が、オーキスへの謁見を求めていた。
「十四カ国が一度に?」
「はい。事前に話し合って来たようです」
クレインの報告を聞き、オーキスは頷いた。
「分かった。会おう」
十四カ国。
それらは、滅びた五十三カ国から保護された民が、新しい土地で自ら建国した国だった。
アルデバラン王国で保護され、衣食住を得た。
教導を受け、魔法を覚え、仕事を得た。
やがて自立できるようになった者たちは、自分たちの国を作ることを選んだ。
だが、アルデバランの名を捨てなかった。
彼らは今でも、自分たちをアルデバランの国民だと思っている。
新しい国を作ったからといって、それが変わる理由が彼らにはなかった。
だから自分たちの国にもアルデバランの名を付けた。
第2アルデバラン王国。
第3アルデバラン王国。
それが増え、第15アルデバラン王国まで生まれていた。
アルデバラン本国が命じたわけではない。
オーキスが名付けたわけでもない。
民が勝手にそう名乗った。
そして十四カ国は、本国と同じように税を取っていなかった。
国から税を要求されない。
ならば何もしないのかといえば、逆だった。
民が勝手に寄付を始めた。
穀物。
野菜。
肉。
布。
鉱石。
インゴット。
自分たちが作ったものの中から、余裕のあるものを国へ納める。
物納による寄付だった。
強制されていないのに物資は集まり、それぞれの国は問題なく運営されていた。
◇
十四カ国の代表者たちが謁見の場へ入った。
「お久しぶりです、オーキス陛下」
「よく来てくれた」
オーキスが代表者たちを見渡す。
「十四カ国揃ってとは珍しいな。何かあったのか?」
一人の代表者が前へ出た。
「お願いがあって参りました」
「何だ?」
「我らも協力させて下さい」
オーキスが首を傾げる。
「協力?」
「はい。今後、保護される人々の受け入れです」
クレインが代表者を見る。
「アルデバラン王国の人口が増えたことを知っているのですか?」
「はい。六億六千万人になったと聞いております」
「早いな」
「我々もアルデバランの国民ですから」
当然のように返された。
オーキスが一瞬黙る。
「いや、お前たちはそれぞれの国の国民だろう」
「はい」
「……」
「アルデバランの国民です」
オーキスはそれ以上言わなかった。
この話は以前から何度かしている。
どうやら彼らの中では何も矛盾していないらしい。
代表者が続けた。
「我らにも恩返しをさせて下さい」
「恩返し?」
「我々は助けていただきました」
飢えていた者がいる。
奴隷だった者がいる。
住む場所を失った者もいる。
それをアルデバラン王国が受け入れた。
「今度は我々が受け入れる番です」
別の代表者が頷いた。
「十四カ国で確認しました。まだ土地には十分な余裕があります」
「食料生産も増やせます」
「住居も作れます」
「仕事もあります」
クレインが尋ねた。
「どれくらい受け入れられます?」
代表者たちが顔を見合わせた。
答えはすでに決まっていた。
「十億人くらいなら大丈夫です」
「十億?」
オーキスが聞き返した。
「はい」
「十四カ国合わせてか?」
「はい。それくらいなら問題ありません」
クレインが確認する。
「衣食住だけではありません。仕事、物流、教導まで含めての数字ですか?」
「もちろんです」
即答だった。
オーキスは椅子の背にもたれた。
「ずいぶん成長したものだな」
「先生方に教えていただきましたから」
「なら、その力は自分たちのものだ」
「はい。ですから使わせて下さい」
オーキスは笑った。
「分かった」
代表者たちの表情が明るくなる。
「ありがたく頼らせてもらおう」
「ありがとうございます」
「礼を言うのはこちらだ」
オーキスはクレインを見る。
「十四カ国とも正式に同盟を結ぶ」
「承知しました」
軍事だけの同盟にはしない。
食料。
物流。
教育。
医療。
情報。
そして人の受け入れ。
必要な時に、余裕のある国が手を貸す。
どこか一つの国が命令する仕組みではなかった。
十四カ国との同盟が成立した。
ミストバルカス公国の三億人。
第2から第15アルデバラン王国の十億人。
アルデバラン本国だけで抱え込む必要は、さらに薄くなった。
オーキスは十四カ国の代表者たちを見る。
かつて保護された民が国を作った。
そして今、その国々が別の誰かを保護すると言っている。
誰も命令していない。
助けられた者が、自分たちにも助けられると気付いた。
だから動いた。
それだけだった。




