↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦わずに世界を変えた男――教育と物流で“循環国家”を作ったら、いつの間にか大陸が一つになっていた  作者: 慈架太子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

165/311

165 褒賞

165 褒賞


 武闘大会の熱気が残る王宮で、新たな会議が開かれていた。


 オーキス、バイオレット、クレイン、マーガレット。


 そしてエミリー。


 議題は武闘大会そのものではない。


 これまで王国に功績を積み重ねてきた者たちへの褒賞だった。


「遅すぎたな」


 オーキスが言った。


 クレインも否定しなかった。


「左様でございます」


 剣神。


 聖。


 豪。


 武闘大会によって、多くの者が新たな高みへ到達した。


 だが、今回だけの話ではない。


 それ以前から王国のために働き続けてきた者たちがいる。


 神聖ラトリアでの働き。


 亡命者の救出と保護。


 教導。


 戦闘。


 新たな人材の育成。


 積み重ねた功績は大きい。


「功績を認めておきながら、形にするのが遅れた」


 オーキスがクレインを見る。


「まとめてくれたか?」


「はい」


 クレインがエミリーへ視線を向けた。


 エミリーが資料を表示する。


「これまでの活動記録、教導管理システムに保存されている実績、各部署からの評価を照合しております」


 個人的な好き嫌いで決めるものではない。


 誰と親しいかでもない。


 記録された功績を基準にする。


 その結果、叙爵対象となったのが、イプシオ アイリスたち二十人だった。


「アイリス卿は子爵」


 エミリーが読み上げる。


「他の十九名は男爵とする案です」


 オーキスが頷いた。


「異論はない」


 爵位だけではなかった。


 領地も与える。


 報奨金も支給する。


 アイリスには金貨五千枚。


 男爵となる十九名には、それぞれ金貨三千枚。


 さらに新しく領地を持つ者が、いきなり領地経営で困らないよう人員まで用意されることになった。


「文官と代官、使用人も必要です」


 クレインが言う。


「本人たちは領地経営の専門家ではありません」


「当然だな」


 オーキスも分かっていた。


 戦える。


 教えられる。


 人を救える。


 だから領地経営まで最初から完璧にできる、とはならない。


「各家に十名ずつ配置いたします」


「それがいい」


「本人たちには領主として学んでもらいます。行政については、配置した者たちが補佐します」


 マーガレットが笑った。


「また教師が必要になりそうね」


「すでに手配しております」


 クレインの返答が早かった。


 マーガレットが少し驚く。


「早いわね」


「宰相ですので」


 クレインが平然と答えた。


 バイオレットが小さく笑った。


 以前とは違う。


 六万人の行政官が行政スキルへ覚醒し、クレイン自身も宰相スキルを得た。


 国王が方針を決める。


 宰相が制度へ落とす。


 行政官が実務を担う。


 国家としての動きが明らかに速くなっていた。


「領地はどうする?」


 オーキスの問いに、エミリーが別の資料を表示した。


「ミストバルカス公国から割譲予定の土地を利用できます」


 広大な土地だった。


 現在のアルデバラン王国の国土を大幅に拡大させるほどの領域。


 調査もすでに終わっている。


 平地。


 草原。


 森林。


 湖。


 河川。


 開発できる場所はいくらでもある。


「ならば、そこから与えよう」


 オーキスが即決した。


「承知致しました」


 エミリーが記録する。


 さらに名前が追加された。


 サーシャ。


 ミーナ。


 二人にも割譲地の一部を領地として与えることになった。


「随分と領主が増えるわね」


 マーガレットが言う。


「土地が増えますから」


 クレインが答える。


 これまで王国は土地の不足を心配し始めていた。


 未開発地が三割を切った。


 人口は六千六百万人。


 そこへミストバルカス公国から、王国の国土を大幅に広げるほどの土地の割譲提案が来た。


 状況は大きく変わっている。


 新しい土地には、新しい行政が必要になる。


 新しい町も必要になる。


 農地。


 牧草地。


 街道。


 学校。


 公衆浴場。


 冒険者ギルド。


 様々なものが必要になる。


「ちょうどいいのかもしれんな」


 オーキスが言った。


「何がです?」


「土地が増える時に、新しい領主も増える」


 クレインが頷く。


「確かに」


 褒賞として爵位と領地を与える。


 だが、それだけではない。


 新たに王国へ加わる広大な土地を、これから育てる者たちでもある。


 エミリーが最後の確認を終えた。


「では、叙爵及び褒賞の準備を開始いたします」


「ああ」


 オーキスが頷いた。


「功を立てた者には、国がきちんと報いる。それも国の仕事だ」


 武闘大会で見つかった強さ。


 それ以前から積み重ねてきた功績。


 王国は、それらを曖昧な感謝だけで終わらせなかった。


 今度は国家が、彼らの働きに形で応える番だった。




 イプシオ、アイリスたち二十人への叙爵。


 サーシャとミーナへの領地。


 報奨金。


 新しく領地を持つ者たちを支える文官、代官、家令、使用人の配置。


 決定した内容を、エミリーが教導管理システムへ記録していた。


 クレインが一覧を確認する。


「陛下。一人、抜けております」


「誰だ?」


「エミリーです」


「……私ですか?」


 記録していたエミリーが顔を上げた。


 オーキスは少し考え、すぐに頷いた。


「確かに抜けているな」


「陛下まで……」


 エミリーは困惑した。


 自分は記録する側だと思っていたのである。


 だが、クレインにとっては不思議でも何でもなかった。


「あなたを外す理由がありません」


 エミリーはダークライト魔導公国から亡命してきた。


 亡命してきた時点で、元娼婦であり、冒険者だった。


 そこから数多くの経験を積み重ね、現在は王国の筆頭情報官を務めている。


 鑑定。


 教導。


 行政鑑定。


 いずれもレベル十。


 さらに武闘大会後には、六万人の行政官とともに行政スキルまで発現した。


 情報を集めるだけではない。


 整理し、比較し、必要な場所へ届ける。


 教導管理システムへ保存し、後から誰でも利用できる形にする。


 ミストバルカス公国から領土割譲の提案があった際にも、現地調査へ加わった。


 広大な土地を調べ、その景色をソートグラフィーで記録した。


 その記録によって、王宮にいる者たちも現地の状況を詳細に確認することができた。


「エミリー」


 クレインが尋ねた。


「あなた自身を、筆頭情報官として評価してください」


「……自分をですか?」


「はい。感情ではなく、記録と実績で」


 エミリーは黙った。


 それを求められれば逃げられない。


 彼女自身が、これまで何度も他人の功績を記録し、評価のための情報を整理してきた。


「叙爵に値するか?」


 オーキスも尋ねる。


 エミリーは少し考えた。


「……値すると思います」


「ならば決まりだな」


「陛下」


「何だ?」


「もう少し迷っていただいても……」


「なぜだ?」


 エミリーが言葉に詰まる。


 マーガレットが笑った。


「諦めなさい。自分で叙爵に値すると判定してしまったのだから」


 バイオレットも穏やかに笑っていた。


「これまでの働きが認められたのです。喜んでよいと思いますよ」


 オーキスは改めてエミリーを見る。


「亡命者であることは、叙爵を妨げるか?」


「いいえ」


「元娼婦だったことは?」


「いいえ」


「冒険者だったことは?」


「それも問題ありません」


「ならば終わりだ」


 簡単な話だった。


 王国が評価するのは出自ではない。


 どこの国で生まれたのか。


 以前どのような立場だったのか。


 それだけで現在の価値を決めることはない。


「イプシオたちを叙爵して、あなたを外す方がおかしいわ」


 マーガレットが言った。


「同じ基準で評価すれば、あなたも対象になる。それだけよ」


 エミリーはようやく納得した。


 席を立ち、オーキスへ頭を下げる。


「ありがたく拝命致します」


「うむ。エミリーを男爵とする」


 そして他の男爵と同様に、褒賞の内容が決められた。


 報奨金、金貨三千枚。


 割譲予定地から領地を与える。


 さらに文官十人。


 代官十人。


 家令十人。


 使用人十人。


 それぞれ十人ずつ。


 四十人が新たな男爵家と領地を支えることになる。


「そこまでいただけるのですか?」


「他の者にも同じように与えるのだろう?」


「はい」


「ならば、お前だけ減らす理由がない」


 エミリーが頷いた。


「承知致しました」


 再び席へ戻り、教導管理システムを開く。


 そして叙爵対象者の一覧へ、自分の名前を追加した。


 エミリー。


 男爵。


 領地付与。


 金貨三千枚。


 文官十人。


 代官十人。


 家令十人。


 使用人十人。


 自分で入力した文字を見て、エミリーは不思議そうな顔をした。


「エミリー卿」


 オーキスが呼ぶ。


「……はい、陛下」


「遅いぞ」


「まだ慣れておりませんので」


「そのうち慣れる」


 マーガレットが笑う。


 バイオレットも笑っていた。


 エミリーも、最後には小さく笑った。


 ダークライト魔導公国から亡命してきた元娼婦の冒険者。


 今ではアルデバラン王国の筆頭情報官。


 そして男爵。


 過去を哀れまれて与えられた爵位ではない。


 積み重ねてきた仕事と功績に対し、国家が正当に与えた褒賞だった。




 叙爵と褒賞の内容が決まると、王宮ではすぐに準備が始まった。


 今回は爵位を授けて終わりではない。


 領地がある。


 報奨金がある。


 さらに、それぞれに文官十人、代官十人、家令十人、使用人十人を付ける。


 新たに領主となる者たちが、初日から領地を運営できる体制まで整える必要があった。


 六万人の行政官が動き始めた。


 行政スキルを発現した効果は大きい。


 誰に何を任せるのか。


 どの領地へ配置するのか。


 必要な仕事は何か。


 膨大な情報が教導管理システムで整理され、次々と担当者が決められていく。


 クレインは全体を確認していた。


「領地の選定状況は?」


「順調です」


 エミリーが答える。


 自分も叙爵対象になったが、仕事は仕事だった。


 巨大スクリーンに割譲予定地の地図を表示する。


 以前の調査で作成した詳細な地図だった。


 川。


 湖。


 森林。


 草原。


 平地。


 山。


 街道を通しやすい場所まで記録されている。


「この辺りから順番に決めていきます」


 エミリーが地図を拡大した。


「王国との隣接面に近い土地を優先します」


「それがよいでしょう」


 クレインが頷く。


 広大だからといって、離れた場所から無秩序に開拓する必要はない。


 既存の王国側から少しずつ広げればいい。


 飛行もある。


 転移もある。


 ゴーレム馬車もある。


 それでも、人が暮らす土地として育てるなら順序は必要だった。


 行政官たちは地図を見ながら領地を区切っていく。


 農業に向いた土地。


 牧畜に向いた土地。


 森林を含む土地。


 河川を利用しやすい土地。


 どこか一つだけが極端に有利にならないよう調整も行われた。


 ◇


 数日後。


 王宮の大広間に叙爵される者たちが集まった。


 イプシオ。


 アイリス。


 そして仲間たち。


 エミリーも、その列に加わっている。


 普段なら記録する側に立っているエミリーが、今日は褒賞を受ける側だった。


 オーキスが彼らを見渡した。


「皆、よく働いてくれた」


 長い演説ではなかった。


「今回の爵位は、これまでの功績に対して国が与えるものだ。遠慮せず受け取れ」


 一人ずつ名前が呼ばれていく。


 アイリスには子爵位。


 領地。


 そして金貨五千枚。


 さらに文官十人、代官十人、家令十人、使用人十人。


 他の者たちには男爵位。


 領地。


 金貨三千枚。


 同じく文官十人、代官十人、家令十人、使用人十人。


 イプシオの名前も呼ばれた。


「ありがたく拝命致します」


 深く頭を下げる。


 神聖ラトリアで過ごしていた頃には、想像すらしていなかった立場だった。


 だが、特別扱いされたわけではない。


 これまで積み重ねてきた功績を評価された。


 それだけだった。


 仲間たちも次々と爵位を受け取っていく。


 そして。


「エミリー」


「はい」


 少しだけ緊張した声だった。


「男爵位を授ける」


「ありがたく拝命致します」


 エミリーが頭を下げる。


 オーキスは続けた。


「領地と金貨三千枚を与える。文官十人、代官十人、家令十人、使用人十人も付ける」


「ありがとうございます」


 拍手が起きた。


 エミリーが顔を上げる。


 ダークライト魔導公国から亡命してきた時には、元娼婦の冒険者だった。


 それが今では筆頭情報官。


 そして男爵。


 彼女自身にも、少し不思議な感覚があった。


 ◇


 サーシャとミーナにも領地が与えられることが正式に告げられた。


 いずれもミストバルカス公国から割譲される広大な土地の一部だった。


 これで終わりではない。


 新しい領主たちには、これから仕事が待っている。


 領民を迎える。


 農地を作る。


 町を育てる。


 学校を作る。


 公衆浴場を整える。


 冒険者ギルドとも連携する。


 だが、一人で背負う必要はなかった。


 文官がいる。


 代官がいる。


 家令がいる。


 使用人がいる。


 分からないことは教導を受ければいい。


 クレインは叙爵された者たちを見渡した。


「皆様には領地経営についても教導を受けていただきます」


 何人かが頷く。


「最初からできる必要はございません。学んでください」


 マーガレットがその言葉を聞いて微笑んだ。


 騎士でも。


 冒険者でも。


 元神官でも。


 元娼婦でも。


 領主になったから突然何でもできるようになるわけではない。


 できないなら学べばいい。


 それは、この王国では当たり前のことになっていた。


 オーキスが最後に告げる。


「爵位を与えたからといって、急に偉くなったと思う必要はない。今まで通り働け」


 何人かが笑った。


「ただし、今までより責任は増えるぞ」


 今度は全員が苦笑した。


 褒賞は終点ではない。


 新しい役割を得た者たちの、次の仕事が始まろうとしていた。




 叙爵が終わると、二十一人の新領主たちは次の仕事に取りかかった。


 領民の募集である。


 広大な土地を与えられても、そこに暮らす者がいなければ領地は育たない。


 教導管理システムを通じて、二十一の領地がそれぞれ領民を募集した。


 強制的な移住ではない。


 新しい土地で暮らしたい者。


 農業や牧畜を始めたい者。


 店や工房を持ちたい者。


 家族と新天地へ移りたい者。


 本人が希望した場合に限って受け入れる。


 募集が始まると、すぐに多くの希望者が集まった。


 元アルタリア帝国民。


 元ダークライト魔導公国民。


 元神聖ラトリア民。


 元アーデン王国民。


 元ロクス王国民。


 出身は様々だった。


「農業をやりたい」


「俺は大工だ。新しい町なら仕事はいくらでもあるだろう」


「教師として働きたいです」


「食堂を開きたい」


「家族で移住したいのですが」


 行政官たちは希望者の情報を教導管理システムへ登録していく。


 農業。


 牧畜。


 建築。


 鍛冶。


 紡織。


 料理。


 商業。


 教育。


 様々な経験を持つ者がいた。


 男爵領には十万人。


 子爵領には三十万人。


 それを一つの目安として人々が集められた。


 あくまで目安である。


 定員ではない。


「こちらの男爵領、十万人を超えました」


「希望者はまだいるのか?」


「はい」


「なら、そのまま受け入れましょう」


 十万人を超えても問題はない。


 十一万人でもいい。


 十二万人でもいい。


 希望者がさらに増えるなら、その人数に合わせて領地を育てればよかった。


 アイリスの子爵領も同じだった。


 三十万人を超えても募集は続く。


 土地なら十分にある。


 住宅が足りなければ建てる。


 農地が必要なら開墾する。


 学校が足りなければ増やす。


 仕事も人が増えれば、それだけ必要になる。


 ◇


 移住希望者たちは、新しい領地ごとに集まり始めていた。


「どこの出身だ?」


「アルタリア帝国だ。そっちは?」


「俺はロクス王国」


「私はダークライト魔導公国よ」


「俺の隣にいた奴は神聖ラトリアだったぞ」


 一人が笑った。


「見事にバラバラだな」


「今さらだろ」


 それで話は終わった。


 元アルタリア帝国民だけを一つの領地へ集めることはしない。


 元ダークライト魔導公国民だけの領地も作らない。


 元神聖ラトリア民も、元アーデン王国民も、元ロクス王国民も混ざって暮らす。


「俺は農業だ」


「俺は大工」


「ちょうどいいな。家を頼む」


「野菜を安くしてくれるならな」


「考えておくよ」


 人々が笑う。


 どこの国から来たのかよりも、これから何をするのか。


 そちらの方が重要だった。


 ◇


 イプシオも、自分の領地への移住希望者を確認していた。


「十万人……」


 数字を見て、思わず呟いた。


「すでに超えております」


 文官が答える。


「まだ増えるのか?」


「はい。希望者が続いております」


「そうか……」


 イプシオは広大な領地の地図へ目を向けた。


 貧困街で育った。


 自分が領地を持つ未来など、考えたこともなかった。


 それが今では男爵。


 そして十万人を超える人々が、自分の領地で暮らしたいと希望している。


「俺がこれだけの人たちを……」


「お一人で治めるわけではありません」


 文官が答えた。


「我々がおります」


 文官十人。


 代官十人。


 家令十人。


 使用人十人。


 それだけではない。


 領民の中にも行政を学ぶ者は出てくる。


 教師もいる。


 職人もいる。


 商人もいる。


 農民もいる。


 皆で領地を作ればいい。


「そうだな」


 イプシオが笑った。


「分からないことは教えてもらえばいい。俺も一から勉強するよ」


「はい」


 ◇


 アイリスの領地には、三十万人を超える希望者が集まり始めていた。


 アイリスは教導管理システムに表示された情報を確認する。


「農業経験者は?」


「十分におります」


「建築は?」


「こちらです」


「教師と料理人も確認したいわ」


「表示します」


 アイリスが見ているのは出身国ではなかった。


 どんな人がいるのか。


 何ができるのか。


 これから何をしたいのか。


 それだけだった。


 二十一人の領主の下へ、人々が自分の意思で集まっていく。


 元アルタリア帝国民。


 元ダークライト魔導公国民。


 元神聖ラトリア民。


 元アーデン王国民。


 元ロクス王国民。


 過去は違う。


 だが、これから暮らす場所は自分で選べる。


 褒賞として与えられた二十一の領地。


 そこへ希望者たちが集まり、新しい町と村を作ろうとしていた。


 土地だけだった場所に、人が集まる。


 仕事が生まれる。


 暮らしが始まる。


 二十一の新領地が、ゆっくりと動き始めていた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。