156 後ろ指をさされる国
神聖ラトリアが滅亡して数日。
大陸各国へ、その情報は急速に広がっていた。
一千万人の国民がアルデバラン王国へ亡命。
アンデッドの大量発生。
ネクロマンサー二十七人の逮捕。
教会上層部の一斉逮捕。
法王の逮捕。
そして統治機構の消滅。
宗教国家が事実上消滅した。
その事実だけを見れば、大陸を揺るがす大事件だった。
近隣にある小国の一つが、すぐに声明を出した。
『アルデバラン王国は軍事力をもって神聖ラトリアへ侵攻し、同国を滅亡させた。我が国は、この侵略行為を強く非難する』
さらに別の小国も続いた。
『十一万人もの騎士団を他国へ送り込んだ行為は、明白な侵略である』
主張だけを聞けば、それらしく聞こえる。
実際、アルデバラン王国騎士団十一万人は神聖ラトリアへ入国している。
教会上層部も逮捕した。
だが、問題が一つあった。
誰も賛同しなかった。
◇
国際冒険者ギルドは、すぐに声明を発表した。
内容は簡潔だった。
神聖ラトリアから亡命した一千万人について、亡命の意思を確認していること。
亡命者の移動を国際冒険者ギルドが支援したこと。
アルデバラン王国は、その一千万人を受け入れたこと。
そして神聖ラトリア国内で、大規模なアンデッド生成が行われていたこと。
ネクロマンサーが組織的に活動していたこと。
生きた人間までアンデッド化の対象にされていたこと。
さらに亡命を妨害するため、アンデッドが投入されたこと。
国際冒険者ギルドは、その経緯を時系列で公表した。
推測ではない。
現地で活動した冒険者たちの記録がある。
亡命支援に参加した各支部の記録もある。
捕縛されたネクロマンサーもいる。
アンデッドとの戦闘記録も残っていた。
さらにアルデバラン王国騎士団が入国したのは、一千万人の亡命が完了した後だった。
目的は、残された上位アンデッドの殲滅と教会上層部の逮捕。
騎士団による住民への攻撃は確認されていない。
そもそも攻撃する住民が残っていなかった。
◇
国際冒険者ギルドは最後に、神聖ラトリアで行われていた行為について見解を示した。
『神聖ラトリアの統治機構が国家規模で行っていたアンデッド生成は、人道に対する重大な犯罪である』
さらに続く。
『アルデバラン王国は、約一千万人の亡命者を受け入れた。また同国騎士団は、生存者の救助、アンデッドの排除、犯罪関係者の逮捕を行っている』
それだけだった。
アルデバラン王国を英雄とは呼ばない。
正義とも呼ばない。
確認できた事実を並べただけである。
だが、それで十分だった。
◇
各国の冒険者ギルド支部にも同じ情報が掲示された。
冒険者たちが読む。
「侵略?」
一人の冒険者が首を傾げた。
「一千万人が先に亡命したんだろ?」
「ああ」
「それを王国が受け入れた」
「ああ」
「その後にアンデッド一万体以上が出てきた」
「ああ」
「それを倒した」
「ああ」
「それからアンデッドを作ってた連中を捕まえた」
「そう書いてある」
冒険者はもう一度声明を見る。
「どこが侵略なんだ?」
「知らん」
それで話は終わった。
◇
商人たちの反応も冷たかった。
アルデバラン王国を非難した小国の商人が、隣国へ商談に行く。
「お国はアルデバラン王国を侵略国家と呼んだそうですな」
「私は言ってませんよ」
「でしょうな」
相手の商人が苦笑する。
「しかし、ずいぶん勇気のある国だ」
「何がです?」
「一千万人を受け入れた国に向かって、亡命者を受け入れるなと言えるんですから」
「いや、そこまでは……」
「では、どうすれば良かったので?」
答えられなかった。
亡命者を追い返す。
アンデッドに襲われる民を放置する。
ネクロマンサーを放置する。
一万体を超える上位アンデッドも放置する。
教会上層部の犯罪も見なかったことにする。
どれを選んでも、まともな答えにはならなかった。
◇
そして何より、その小国自身は何もしていなかった。
亡命者を受け入れていない。
アンデッド討伐にも参加していない。
救援物資も出していない。
ネクロマンサーの捕縛にも協力していない。
すべてが終わってから、非難声明だけを出した。
各国の反応は次第に変わっていった。
怒りではない。
警戒でもない。
呆れだった。
「何もしなかった国が、一番よく喋るな」
そんな言葉まで聞かれるようになった。
アルデバラン王国は反論しなかった。
国際冒険者ギルドが事実を公表している。
なら、それ以上説明する必要もない。
神聖ラトリアを失った大陸で、新しく孤立し始めた国があった。
剣を向けられたわけではない。
制裁を受けたわけでもない。
ただ、周囲から後ろ指をさされ始めていた。
アルデバラン王国を最初に非難した国は、アーデン王国といった。
人口五十万人ほどの小国である。
そして、その声明に唯一賛同したのがロクス王国だった。
二国は共同で、アルデバラン王国による神聖ラトリアへの介入を侵略行為だと非難した。
しかし、期待していた反応は返ってこなかった。
賛同国は増えない。
それどころか、国際冒険者ギルドが神聖ラトリアで確認された事実を公表すると、二国へ向けられる視線は急速に冷たくなっていった。
亡命した一千万人。
国家規模で行われていたアンデッド生成。
亡命者を襲ったアンデッド。
捕縛されたネクロマンサー。
最後に投入された一万体を超える上位アンデッド。
その事実が大陸中へ広まっている。
それでも二国はアルデバラン王国を非難した。
結果、国際的な非難を浴びたのはアーデン王国とロクス王国だった。
◇
最初に影響を受けたのは貿易だった。
アーデン王国には、大国のような広大な農地も豊富な鉱山もない。
国内だけですべてを賄うことはできず、周辺諸国との貿易によって成り立っていた。
その相手が減った。
商人は自由だった。
無理にアーデン王国と取引する必要はない。
「今回は見送らせていただきます」
「なぜだ?」
「別の取引先が見つかりましたので」
それだけだった。
契約更新を見送る商会が増える。
新しい商談も成立しない。
輸入品が減った。
輸出品は倉庫に積み上がった。
商人たちはさらに取引相手を探したが、反応は芳しくない。
命令されたわけではない。
国際冒険者ギルドが制裁したわけでもない。
アルデバラン王国も何もしていない。
ただ、世界から相手にされなくなっていた。
◇
変化を最も早く感じたのは国民だった。
「このままで大丈夫なのか?」
「大丈夫なわけないだろ」
「隣町の商会が閉じたらしい」
「うちの工房も材料が入ってこない」
不安が広がる。
そこへ、アルデバラン王国の情報が入ってくる。
神聖ラトリアから一千万人を受け入れた。
帝国からも二千五百万人。
公国からも五百万人。
それだけの亡命者を受け入れてなお、生活を成立させている国だった。
「アルデバラン王国へ行けないのか?」
誰かが言った。
最初は数十人だった。
次は数百人。
やがて数千人になった。
家族を連れて国境へ向かう。
商人も出ていく。
職人も出ていく。
農民も出ていく。
アルデバラン王国は、亡命を希望する者を拒まなかった。
流出は止まらなくなった。
◇
王宮にも影響が出ていた。
アーデン王国の王女たちに届いたのは、婚約解消の知らせだった。
一件ではない。
周辺国の王侯貴族との婚約が次々と破棄されていく。
今のアーデン王家と縁を結ぶ利点がない。
それだけではなく、神聖ラトリアを擁護した国という評判まで付いていた。
王女たちは部屋へ籠もった。
王妃も寝込んでいる。
国王だけが執務室に残っていた。
机の上には報告書が積まれている。
人口流出。
税収減少。
商会の撤退。
輸入量の減少。
婚約破棄。
そして新しい報告が届く。
また一つの町から、大勢の住民が出ていった。
王は頭を抱えた。
「どうしてこうなった……」
誰も答えなかった。
◇
国民の流出は加速した。
十万人。
二十万人。
三十万人。
人が減れば、残った者の負担が増える。
行政を維持できない。
商売も成立しない。
学校も維持できない。
さらに人が出ていく。
最後には王宮に仕える者まで亡命を希望した。
人口五十万人。
その国から、民がいなくなった。
侵略軍は来なかった。
城壁も破壊されていない。
王城も残っている。
それでもアーデン王国は国家として存続できなくなった。
アーデン王国は滅亡した。
◇
そしてロクス王国も同じだった。
貿易に依存する小国。
国際的な信用を失い、商人が離れる。
経済が縮小する。
国民が将来を見限る。
行き先は同じだった。
アルデバラン王国。
ロクス王国からも亡命者が続いた。
こちらにも軍隊は来なかった。
アルデバラン王国は何も要求していない。
領土も求めていない。
ただ、やって来た亡命者を受け入れただけだった。
やがてロクス王国も国家としての機能を失った。
◇
アルデバラン王国には、新しい亡命者たちがやって来ていた。
帝国。
公国。
神聖ラトリア。
そしてアーデン王国とロクス王国。
受け入れた人々は、住民として新しい生活を始める。
教導を受ける者。
冒険者になる者。
農業を始める者。
工房へ入る者。
商売を始める者。
誰も元の国へ戻ることを強制されない。
新しく国へ加わった者を含め、アルデバラン王国の人口は六千六百万人に達していた。
国境を越えて領土を奪ったことは一度もない。
それでも人は増え続けていた。
国を選ぶのは、支配者ではない。
そこに暮らす民だった。
神聖ラトリアからアルデバラン王国へ亡命してきた者の中には、一万人を超える神官がいた。
全員が教会上層部の犯罪に関与していたわけではない。
地方の教会で治癒を行っていた者。
孤児の世話をしていた者。
薬草を育てていた者。
病人の看護をしていた者。
多くは、ごく普通に働いていた神官たちだった。
彼らも他の亡命者と同じように教導を受けた。
最初に学ぶのは魔力操作。
そして魔力循環。
それまで治癒魔法だけを使ってきた神官たちの魔力が変わっていく。
「ヒールバレット」
治癒魔法が飛ぶ。
一人ではない。
教導を受けた神官たちが次々と習得していった。
さらに浄化。
鑑定。
薬草の知識。
調合。
衛生管理。
今まで持っていた知識も捨てる必要はない。
使えるものは使えばいい。
足りないものは学べばいい。
それだけだった。
◇
一万人を超える元神官たちは、各地へ散っていった。
治癒院。
薬房。
冒険者ギルド。
学校。
地方の診療施設。
働く場所はいくらでもあった。
「次の方」
治癒院では、元神官の女性が患者を診ていた。
「腕を切ったんです」
「見せてください」
鑑定。
傷の状態を確認する。
「ヒールバレット」
傷が塞がった。
「終わりました」
「もう?」
「はい」
患者が腕を動かす。
痛みもない。
元神官は次の患者を呼んだ。
祈祷も長い詠唱も必要なかった。
治せる。
なら治す。
それが仕事になっていた。
◇
薬房へ就職した者たちもいた。
薬草を鑑定する。
洗浄。
浄化。
乾燥。
調合。
ポーションを作る。
教会時代から薬草に詳しかった者は、新しい技術を覚えるのも早かった。
「完成です」
並べられたポーションを薬師が確認する。
「問題ない」
「次を作ります」
元神官はすぐに作業へ戻った。
身分を失ったとは誰も考えていない。
神聖ラトリアの神官ではなくなった。
ただそれだけだった。
治癒の知識も薬草の知識も消えていない。
仕事を変えれば、そのまま生活できた。
◇
教導を受けたのは神官だけではない。
農夫もいた。
職人もいた。
商人もいた。
一千万人を受け入れた各地で教導が行われている。
農夫は土を鑑定した。
水を出す。
土魔法で耕す。
種を植える。
魔法化農具も使う。
以前なら何日も掛かった作業が短時間で終わった。
収穫量も増えていく。
職人たちも同じだった。
火属性。
土属性。
金属属性。
念動。
鑑定。
覚えた能力を仕事へ組み込んでいく。
鍛冶。
木工。
建築。
縫製。
陶器。
新しい職場へ入り、そこでさらに技術を覚える。
商人たちは読み書きと計算を学び直した。
鑑定も覚える。
商品を見る。
品質を確かめる。
価格を計算する。
商会へ就職する者もいれば、自分で小さな店を始める者もいた。
誰かが一千万人を養い続けているわけではなかった。
働ける者が働く。
作れる者が作る。
売れる者が売る。
治せる者が治す。
そうして生活が回り始めていた。
◇
子どもたちも学校へ通った。
読み書き。
計算。
魔力操作。
魔力循環。
生活魔法。
衛生。
年齢に合わせて教わっていく。
「できた!」
小さな水球が浮かぶ。
「こっちも!」
別の子どもは風を起こした。
教師たちは失敗しても怒鳴らない。
もう一度やらせる。
できたら次へ進む。
神聖ラトリアから来た子どもも、以前から王国に暮らしていた子どもも、同じ教室で学んでいた。
出身国で授業を分ける理由はなかった。
◇
一千万人という数字だけを見れば巨大だった。
だが、一千万人が何もせず食料を受け取っているわけではない。
一千万人の中には農夫がいる。
職人がいる。
料理人がいる。
薬師がいる。
商人がいる。
教師になれる者もいる。
そして一万人を超える治癒を使える元神官までいた。
人が増えれば必要な食料も増える。
同時に、作る人間も増える。
住宅が必要になる。
同時に、建てる人間も増える。
服が必要になる。
同時に、織る者も縫う者も増える。
教導によって、それぞれが持っていた力を使えるようになっていった。
◇
神聖ラトリアから来た人々の生活は落ち着き始めていた。
朝になれば仕事へ行く。
子どもは学校へ行く。
昼になれば食事を取る。
仕事が終われば家へ帰る。
公衆浴場へ行く者もいる。
市場で夕食の材料を買う者もいる。
病気になれば治癒院がある。
薬が必要なら薬房がある。
食料もある。
清潔な水もある。
かつて暮らしていた国のように、明日の食事を心配する必要はなかった。
病に倒れても、治療を受けられず死を待つ必要もない。
アルデバラン王国へ来た一千万人は、保護され続ける民ではなくなっていた。
自分で働き。
自分で稼ぎ。
自分で生活する。
飢えや病に悩まされることなく、それぞれの暮らしを築き始めていた。
国が一つ滅びた。
だが、そこに暮らしていた人々まで滅びたわけではなかった。
神聖ラトリアからの亡命者たちが新しい生活を始める中、イプシオたち二十人の暮らしも落ち着いていた。
気がつけば、仲間たちの関係も変わっている。
エースとアリー。
レビンとアレクサ。
トレノとゴルディ。
スレットとナターシャ。
ベロニカとマックス。
ジリアンとリッキー。
エミリーとトレイ。
ハーレイとシュー。
アレッタとチャド。
九組が、それぞれカップルになっていた。
誰かが組み合わせたわけではない。
奴隷だった者。
貧困街で育った者。
娼婦だった者。
神官だった者。
人間。
狼獣人。
ドワーフ。
魔族。
エルフ。
ダークエルフ。
出会った頃は、それぞれ違う場所で生きていた。
それが同じ場所で暮らし、同じ教導を受け、同じ仕事をするようになった。
アンデッドが現れれば一緒に戦った。
魔石が散らばれば一緒に回収した。
腹が減れば一緒に食事をした。
毎日顔を合わせていれば、相手のことも分かってくる。
誰が何を好むのか。
何が苦手なのか。
困った時にどう動くのか。
種族や出自より、そちらの方が大切になっていた。
◇
最初からそうだったわけではない。
特に魔族であるトレノとハーレイは、神聖ラトリアの神官たちを警戒していた。
トレノは元奴隷。
ハーレイは元娼婦。
二人にとって、宗教国家の神官という肩書は簡単に信用できるものではなかった。
神官たちの側にも、魔族に対する戸惑いがあった。
だが、そんな時期はいつの間にか終わっていた。
「ゴルディ、行くぞ」
「待ってください。すぐ行きます」
トレノが先を歩き、ゴルディが追いかける。
少し離れたところでは、ハーレイとシューが並んでいた。
「これ美味しいわよ」
「本当ですか?」
「食べてみれば分かるって」
ハーレイが自分の皿から料理を渡す。
シューは普通に受け取った。
そこに魔族と神官という緊張はない。
当人たちにとっては、もう意識するようなことでもなかった。
◇
イプシオとアリシアも、いつの間にか二人で行動することが増えていた。
イプシオは貧困街で育った。
アリシアは神聖ラトリアの神官だった。
同じ人間でも、歩いてきた道はまるで違う。
以前なら出会うことすらなかった二人である。
「イプシオ」
「ん?」
「今日、時間あります?」
「あるよ」
「市場へ行きませんか?」
「いいよ」
それだけで二人は出掛けた。
市場には多くの人がいる。
神聖ラトリアから来た者。
帝国から来た者。
公国から来た者。
以前からアルデバラン王国に暮らしていた者。
人間もいれば魔族もいる。
獣人もエルフもいる。
誰も珍しそうには見ていなかった。
アリシアが露店で足を止める。
「これ、美味しそうです」
「買う?」
「半分ずつにしましょう」
「一つで足りる?」
「では二つで」
「結局一人一個じゃないか」
アリシアが笑った。
「そうなりますね」
二人で菓子を買った。
特別な話をするわけでもない。
国の将来を語るわけでもない。
ただ一緒に歩いて、一緒に食べる。
それが自然になっていた。
◇
夕方になると、二十人が同じ場所へ戻ってきた。
エースの隣にはアリー。
レビンの隣にはアレクサ。
トレノの隣にはゴルディ。
スレットの隣にはナターシャ。
ベロニカの隣にはマックス。
ジリアンの隣にはリッキー。
エミリーの隣にはトレイ。
ハーレイの隣にはシュー。
アレッタの隣にはチャド。
そしてイプシオの隣にはアリシアがいた。
「なんか俺だけ遅かった気がする」
イプシオが呟いた。
「何がです?」
アリシアが聞く。
「いや、なんでもない」
「変なの」
アリシアが笑った。
イプシオも笑う。
◇
二十人を分けようと思えば、いくらでも分けられた。
元奴隷。
貧困街出身。
元娼婦。
神官。
人間。
狼獣人。
ドワーフ。
魔族。
エルフ。
ダークエルフ。
だが、今の彼らにとって、それは自分たちの過去や種族を示す言葉でしかない。
相手との付き合い方を決めるものではなかった。
教導でそう教えられたわけではない。
誰かから仲良くしろと命令されたわけでもない。
一緒に暮らした。
一緒に働いた。
一緒に戦った。
その中で互いを知った。
それだけだった。
国が変われば生活が変わる。
生活が変われば、出会う相手も変わる。
神聖ラトリアが滅びた後にも、人々の人生は続いていた。




