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70話 シャイナちゃんの心配


「それに、スティアちゃんとシャイナが気に入ってるのが何よりの証拠かな?」

「え……でもスーちゃんと初めてあった時『礼儀正しいから気に入った』って……」

「礼儀正しいだけで気にいるほどスティアちゃんがお堅い人間に見える?」

「……全く見えない」


 むしろ仲良くなるに連れて堅いやり取りは嫌になりそう。


「シャイナもそうだけど、公爵の人間は人間関係に敏感だからね? 二人と仲良くしてるヒカリちゃんが、他の貴族や平民と関わりに難を持つとは思えないしね?」

「……ヒカリちゃん、学園行くのやめない?」

「シャイナちゃん!?」


 ボケかと思ったけど目が本気だ。本気で学園行かないよう提案してる。


「それにーー」

「もう良いです!? 充分理解しました!?」


 まだあるのかよ! もうお腹一杯なんですが!? そんな万人に愛される人間じゃないよ僕は!?



「……この子弄るの楽しいな?」

「おにいさまぁぁ!!?」

「待ってシャイナ冗談だ、蹴らないで、はしたないよ!」


 あのふわふわのシャイナちゃんが、まるで前世のじゃれあいみたいなやりとりしてる。


「今日は私がヒカリちゃんと遊ぶ日なの! お兄様はどっか行ってて!」

「わかったわかった! それじゃあ機会があればまたね?」

「えっと……はい、またです!」


 シャイナちゃんを弄るだけで弄って去っていった。



「もう……!」

「シャイナちゃん、お兄様と仲良いね?」

「良くないわよ!」


 頬を膨らませて可愛く否定しているが、仲良くないとあんな喧嘩出来ない。


 あの兄、超シスコンだな……。


「でもお兄様の言ったことが本当なら、ちょっと心配だな……?」

「うーん、どうなんだろう……」


 そんなに上手くモテ期が来るとは思えないんだよな。レオンの婚約者候補なんだし。


「ヒカリちゃんは呑気過ぎよ! ああ見えてお兄様って鋭いのよ!」

「ああ見えて……」


 まぁ、ああ見えて……ではある。


「お兄様は性格のこと言ってたけど、ヒカリちゃんって凄く可愛いから、顔だけ見て近づいた人が直ぐ落ちちゃうかも……」

「何その初恋ホイホイみたいな状況……」


 最早化け物の類じゃないかそれ。第一印象の要因デカ過ぎやしないか?


「もういっその事レオン様がヒカリちゃんと婚約しちゃえばーー」

「待ってシャイナちゃん! シャイナちゃんも今婚約者候補だよ!?」

「知ってるわよ! でも、ヒカリちゃんが侯爵家のケダモノに揉まれるくらいならーー」

「ストップ! そんなことにならないから!?」


 どこまで突飛な妄想を繰り広げているんだこの子は!


「はぁ……二年後が心配だわ……?」

「私はシャイナちゃんが心配……」


 こんな形でシャイナちゃんの知らない一面を見ることになるとは……。


「そ、そういえば、もう一つの用事ってなんだったの?」

「もう一つ……あぁ、そうだったわね!」


 取り敢えず学園の話題を終わらせるため、ブラインさんが入ってくる前の話題に戻す。



「ヒカリちゃん、最近『しゃしん』を買って頂いたのでだけど」

「写真?」

「そう、なんて言うのかしら、ボタンを押すと風景が切り取られるのよ!」

「うん、なんとなくわかる」


 確かに写真を知らない人からすると、そう言う表現になそうだ。


「そこでヒカリちゃんにお願いがあるんだけど」

「……写真撮って欲しいの?」

「ううん、逆よ!」

「逆?」


 ……え、まさか。


「ヒカリちゃんを撮って見たい!」

「…………」


 ヒカリちゃん、この世界のモデル第一号になりそうな予感がしてます……!

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