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42話 メイ様の趣味


「「いらっしゃいませ、メイ様」」

「おおぉぉぉ……」


 どうも、チームヒカリです。


 平民服総経営者のメイ様に自分の店に連れられ、非常に豪華なお出迎えをされました。


 エグいです。伯爵になってからもこんな出迎えなかったからね、もうね、メイ様凄いよね……。


「ここ、私のお気に入りでね? 出来る限り手の出し易い価格で、最大限良いものを再現してるの!」

「なるほど……」


 ヒカリちゃんマジで疎いけど、G & U とかそのイメージで合ってるのか?


「一時間ほど専用の個室借りて良いかしら?」

「勿論です!」

「ありがとう? ヒカリちゃんこっち!」

「は、はい!」

「待ってお母様、僕も!」


 メイ様に連れられ、フロア隣の『VIP』に連れられた。


「え、平民用の服買うの『VIP』行くんですか!?」


 趣旨と違うじゃありませんか?


 思わず声を漏らして足を止める。


「あぁごめんねヒカリちゃん、ちゃんと買うわよ? ただ、少しだけ私の趣味に付き合って欲しいなって!」

「……な!」

(なんですと!?)


 VIP部屋の中には、綺麗なシャンデリア、刺繍の入った壁、フロアにはなかった豪華そうな服が沢山あり、正直平民の服とはかけ離れている。


 流石にドレスと言った完全貴族用のものはないにしろ、明らかに対象が上流階級だ……。


「ヒカリちゃんは経営とか向いてるかもね?」

「え?」

「なんで平民御用達にこんな豪華なものがあるか不思議に思ったでしょ?」

「お……思いました……」


 いや誰だって思うでしょ!?


 G & U に混ざってルイ & ヴィトンが混ざってるようなものだよ?


「ヒカリちゃんって、頑張った自分にご褒美とかってあげたことある?」

「あまりありません。お母様は買ってくださるけど……」

「要はそれよ? ここにある服はね、平民が少し背伸びすれば買える価格のものなのよ!」

「……あ!」


 前世でもやったことある人は絶対にいるだろう。


『テスト終わったから遊びに行こう』とか『部活の大会終わったからみんなで食べに行こう』とか。


「服ってね、その国全体を明るくするのよ? 私はね『着飾るのは貴族の特権』なんてことはないと思うの」

「メイ様……」

「平民が豊かになれば国全体が豊かになって、国が豊かになれば、王族や貴族も豊かになる。王族や貴族が豊かなだけじゃ、国が豊かとは言えないもの!」

「凄い……」


 公爵家が公爵家たる所以。初めてのお茶会の時にも同じようなことを感じた。


 レオン様も言っていた『人を好きになれる人が好き』その考え方が、王族と四大貴族に根付いているんだ。


「ごめんね、少し話しすぎたわ? ささっ、早く私の趣味済ませて、ヒカリちゃんに平民コーデしないとね!」


 メイ様は幾つか服を見繕い、僕に転々と合わせながら何度も鏡を見つめる。


「これは何してるんですか?」

「ん? 平民服とは別で、ヒカリちゃんに服をあげたいなって」

「なんでですか!?」


 公爵婦人からのプレゼントだと!? ちょっと、いやかなり凄くない!?


 いつからそんな大物になったのヒカリちゃん!


「言ったでしょ? 私の趣味よ?」

「ええぇ」

「ねぇカルラ、ヒカリちゃんの可愛い姿見たいでしょ?」

「みたい!」

(そりゃそうでしょうね!)


 カルラくんは現在ヒカリちゃんに恋してるからね!?


 いや貰えるものは 貰いたいし嬉しいけど、これで良いのだろうか。


「私が平民服を経営してる理由はね、ただの趣味なのよ? 素敵な服を着てる人が好きなの?」

「……」

(ええぇぇぇ……)


 それで経営って……。


 これが、公爵夫人ですか。

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