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31話 オーラライト公爵家のお茶会


 あっという間に翌日です。


 向かう先はオーラライト公爵家。


 準備は万端とは言い難いが、一日で出来る準備は全部済ませた。


「可愛いぞヒカリィ!」

「お父様、くすぐったいです!」


 お父様は全力で頬擦りしており、これでもかと愛情表現をしてくる。


 きっと僕が行きたくないってわかってるんだ。


「あなた、ヒカリの髪が崩れちゃうわ?」

「おっとすまない。ヒカリ」


 お父様は僕をおろしておでこにキスをする。


「あまり気負いせず、無理しないようにね?」

「あいっ!」

「フィリア、ヒカリを頼んだよ」

「任せて頂戴!」


 お母様はお父様と口付けをし、それぞれ言葉も受け取り、いざオーラライト公爵令嬢のお屋敷へ!


 因みにヒカリちゃん、レオン第三王子と下町に出かけた白いドレスという挑発する気満々のドレスです。


 あと、ドーナツヘアーとか言うオシャレもしています。


 前世の自分ならともかく、ヒカリちゃんにケンカを売ったんだ。買うしかないよね?



 そんなこんなで馬車に乗り、揺られること数時間。


「遠いね?」

「もう直ぐ着くわよ!」


 流石に五歳児が数時間馬車に揺られるのはきつい。


 いや、最も快適な移動方なのだが、前世の電車や車があまりにも利便性高過ぎてどうしても比べてしまう。


「ヒカリ、着いたわよ?」


 そしてようやくオーラライト公爵家に到着。


「おおぉぉ、大きいね?」


 そう、オーラライト公爵家はでかい。



 うちの屋敷も没落した公爵家のものを買い取ったと言っていたからでかいはずなのだ。


 が、それよりでかい。うちの家プラス一軒家二つ分は大きい。


「オーラライト公爵」

「お母様?」

「オーラライト公爵は、ポーンロンド王国で最古の公爵で、王家に次ぐ権力を持っているわ」

「王家に次ぐ……」


 今から、そんなところに……。


 いや、なんか途端に緊張感なくなってきた。



 だって、ねぇ……。初めて陛下がうちに来た時もなんか、親戚のおじちゃんが来たみたいな雰囲気だったし。



「お母様ってへいかとどういう関係?」

「それは、またいつか教えてあげるわ? さ、気をつけていってらっしゃい?」

「あい! いってきます!」


 とりあえず今は目の前の『トラブルが起こる前提のお茶会』を乗り切らないと。



 馬車を降りて、庭に広げられたチェアとテーブルと人だかりに向かう。


 そこには八人ほどチェアに座っており、僕が九人目。


 不安に瞳を揺らす人、友人同士故か雑談を楽しむ人、ドレスを自慢する人など、見事に個性を出してくれているが、その中でも一際目立つ人が一人。


「ようやく来たわね?」


 赤いドレスを纏い、少し吊り上がった黄色い目とブラウンカラーの長い髪。


「はじめまして! ヒカリ・ウィンガート伯爵ともうします!」


 ドレスを摘んで形だけの礼を一つ。


「あら、礼儀はなっているようね? 私はスティア・オーラライトよ!」


 同様にドレスを摘んで形だけの一例。


「本日は、お招きいただきありがとうございます!」

「あら! あなた凄いのね?」

「ん?」


 一体どこに褒める要素があったのか、思わず素で声を声が漏れる。


「みんな挨拶は言うのに『お招きありがとう』って言わないのよ」

「……」


(そりゃ来たくないからね?)


 まぁなんてことは言えないが、そもそも年齢的に淑女教育をしている人なんて誰一人いないし、勉強も一年しかやっていないひよっこの巣窟だ。


 少し、求め過ぎじゃないですか?


「あなた気に入ったわ? 特別に隣に座らせてあげる!」

「わ……わーい……」


 なんか、気に入られました!?


「まだ一人来てないけど、はじめたくなったから始めるわ!」


 未だ一人来ていないが、主催者の気分が良くなったからなのか、主催者によるお茶会の合図がなった。


 来てない一人、まじごめん。

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