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116話 クラス


 とても長い一日を終えて翌日。


 今日はドレスが必要なく、バッグにも筆記用具しか入っていないのでとても軽い登校になりそうだ。


 ちなみに教材が配られるのは今日なので、重たい下校確定です。


「おはようアリアちゃん!」

「ヒカリちゃんおはよう!」


 そんなこんなで正面玄関で待っていたアリアちゃんと合流して馬車に乗り込む。


 流石に毎日迎えに来てもらうのは申し訳ないので、今日で最後だ。



「社交界どうだった?」

「うーん、楽しかったけど……」

「けど?」


 社交界で何が起きたらざっと話した。


 そしてーー


「ちゃんと見ててって言ったのに全然見てないんじゃん!」


 何故かユアン様に怒り出した。


「あはは……」


 まぁユアン様も私情で動けない身だったし『ただ怪しい』ってだけで会場の警備を離れるわけにも行かないし、起きるべくして起きたことだ。



「そういえば、クラス分けってどんなふうに分けるの? 学力と魔力のバランス?」


 前世では、全クラスの学力やリーダーシップなど、なんか色々の要素を組み合わせていたが。


「いいえ? 少し前から学力が高い人から一組二組〜って振り分けるらしいわ? 魔力切れを起こすほどの講義なんてしないし」

「なるほど」


 魔力が切れれば死んでしまうし、以前お母様とメイ様が言っていた退学云々の事情を減らす目的もありそうだ。


「じゃあ学力が近い人が集まるんだ」

「そうね? ついていけない人を少しでも減らすためにね?」


 そういえばアリアちゃんとルカは同じクラスって言ってたけど……。


「じゃあルカって凄いんだね?」

「ルカくん凄いわよ? ギリギリだけどちゃんと喰らいついているもの? うちのクラス唯一の平民よ!」

「え、凄っ!?」


 めちゃくちゃ優秀じゃん!


 きっとユースの教えがいいのだろう。



 そんな雑談しながら本日も登校。


「ヒカリちゃんと一緒に登校できるのも今日が最後か……」

「一緒に登校したの二日間だけだよね……?」


 一緒に馬車を降りて校門を潜り、やけに賑わう人だかりを発見。


「学力テストとクラス替えの張りだしね?」

「おぉ……」


 マジで前世と全く同じ景色だ。


 どの世界でもテストの点や学校のクラス替えは気になるんだな。


 そして僕とアリアちゃんも人だかりに突っ込み、張り出されている用紙を見つめる。


「ヒカリちゃん凄いね? え……レオン様の婚約者候補三人凄いなぁ……」

「よし!」


 シャイナちゃんと僕が学年一位。そしてスーちゃんが二位。


 同じクラス確定だ。


 というか、前世のアドバンテージがある僕はともかく、スーちゃんとシャイナちゃんマジで凄いな。


「ヒカリちゃん、アリアさん、おはようございます!」

「シャイナちゃんおはよう!」

「スティアさ……スーちゃんもおはよう」

「おはよう二人とも!」


 丁度いいタイミングでスーちゃんとシャイナちゃんも合流。


「婚約者候補が揃って同じクラスね! 私たちがギスギスした仲じゃなくてよかったわ!」

「本当にそう……」


 スーちゃんはカラッと笑って言ってるけど、仲悪かったらマジで洒落にならない。


 公爵家二人と伯爵家がギスギスって、担任も胃が痛いだろうな……。


「あ……」


 そしてクラスを続いて見ていくと、とある人物も発見。


「どうしたのヒカリちゃん? あ……」


 シャイナちゃんも同じ人物を見つけたようで、一緒になって固まる。


「リョウ・ミドロ……」


 リョウ・ミドロ侯爵。彼も同じクラスの人間だった。


 ただ、昨日絡んできた『ミカ・オウレン侯爵令嬢』と『ルージー・セッカ侯爵令嬢』は他クラスだった。


 マジで一安心。


「大丈夫、ヒカリちゃんは私が守るよ」

「シャイナちゃん、ありがとう」


 なんか、学園入って二日目なのに守られてばかりだ。


「それじゃあ私はここで。三人とも、しっかりね?」

「勿論よ! またねアリアさん!」

「ありがとうございます!」

「頑張るよ! またねアリアちゃん?」


 学年の違うアリアちゃんを三人で見送り、僕らも自分たちの教室を探して入場する。

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