十七話
僕たちは教室に向かって歩いていると
「これで中学は卒業かー長かったような短かったような」
こうへいが少し寂しそうにそう呟いていた
「そうだね、でも私たちは同じ高校に通うんだからそんなに変わらないと思うよー」
かおりは少し楽しみだと言っていた
「高校もそんなに変わらないだろうな」
僕はそうな事を言うと
「変わらないよね、この4人で一緒に学校に、行って、楽しく過ごす日々が」
そう優香が楽しそうに呟いていた
そして僕たちは自分たちの教室に入っていき卒業式が始まるまでゆっくりしていた
そして卒業式が始まり何事もなく終わり僕たちは自分の教室に戻っていき、帰る準備をしているといきなりクラスの1人が立ち上がった
「優香ちゃん、ずっと好きでした、付き合ってください」
そう言った
言われた優香本人はと言うとその人の目を見ることもなく帰る準備をしていた
「おい、優香何か言ってあげたらどうだ?」
僕はこの雰囲気に耐えきれなくなって優香に聞いてみるが
「?私、何か言われたの?」
そう言った
そのクラスメイトは恥ずかしそうに座っていった
周りのクラスメイトからは
「相手にされるわけないだろう、あの子はゆうとのことしか頭にないんだから」
と肩を叩かれていた
「ゆうと、準備も終わったし帰りましょ」
そう優香が言うと次はクラスメイトの女の子が立ち上がった
「ゆうと君、私も言いたいことがあります」
そう言ってきた
「何かな?」
僕が聞いた瞬間女の子は優香の方を少し見た
その瞬間優香は僕の背中に抱きついてきた
まるでこれは自分のものだと主張しているかのように
クラスメイトはその姿を見てると
「あぁ、尊いすぎるわ、ゆうと君私を優香ちゃんのママにさせてください」
そう発言を聞いた瞬間僕の頭の中はこんがらがっていた
「私も優香ちゃんをめいいっぱい甘やかしたい、それで思いついたのは私が優香ちゃんのママになることなの」
そう聞いた瞬間僕は
「じゃあ優香に聞いてみましょうか」
そう言って僕は優香を席に座らせた
優香は不満なのか席から立って僕の手を引っ張って先に座らせた
そして僕の膝の上に座り僕に抱きついて頬擦りを始めた
「優香クラスメイトの人がママになりたいって言ってたけどどうする?」
すると即決に
「いらない、ゆうとだけで充分」
バッサリ切られていた
断られてた女の子はそれでも僕たちの事を温かい目で見ていた
そして僕はそのまま優香を背負いながら中学最後の下校をするのだった
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