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乞う路傍の雪以下なら夢と仰せ  作者: 杜若表六


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生と、生の讃美者

『死霊Ⅲ』p57~58

※生の讃美者とは、私が便宜的に使う語。 本文では、「生を讃えに讃える何ものか」


生の罠である、食い食われ食うの「果てしもない連鎖」は、「窮極的な弾劾」(『死霊』の最終課題である「存在の革命」を実現するための「存在への弾劾」)を成り立たせないようにしている。

生の罠は、生の讃美者がつくったのか。それとも、「生」がつくりあげたのか。

「生を讃えに讃える何ものか」は、「自分のこの上ない罪と誤りを認めたくな」く、「その罠」(果てしもない連鎖)を「《食物連鎖》」だと名づけて、この「生」と「存在」の必当然的な自然のかたちのように声高く呼びつづけてきている。

ところで、「全宇宙の生と死の流れ」は、何を指すのだろうか。食い食われ食う関係だろうか。しかし、この関係はそのあとすぐに「はっきりしてきた」ものとしておかれているから、そうではない。この部分については考える必要がある。


生と、生の讃美者がいる。

生の讃美者は、生の範疇にからめとられている。

生は、生の讃美者が《食物連鎖》と呼ぶところのもの、食い食われ食う連鎖を考えつくりあげ、「窮極的な弾劾」をなりたたせないようにしている。

生の讃美者は、「罪と誤り」を認めたくないため、また「自分の生を讃えに讃えるため」、食い食われ食う果てもしもない連鎖を「《食物連鎖》」と名づけ、覆い隠し、「生と存在の必当然的なかたち」として呼んでいる。


「生」は「生の罠」をつくりあげた。

では、「生と存在のからくり」の、存在とは何か。 「生の讃美者」は「存在」、もしくは「存在」の一角ではないだろうか。

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