表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女子中学生と結婚したいならバスタオルは花柄に限る  作者: 釈 余白
第三章:イベントは天国と地獄

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
29/38

29.収穫祭のオークション

 イベントも最終盤、目標を達成したことでその後の攻略はのんびりになっていき、必死になって深海エリアへ通うことも無くなっていた。


 オレはどちらにせよ行っても採掘してるだけだったのでそれほど影響はない。もちろんあれ以来レア資源には出会えていない。


『イベント終わったらあのレアメタル売っちゃうの? そしたらサメスーツ全部買えるんじゃない?』


「そうかもしれないけど同じの着たってつまらないだろ? なにか目をつけてるやつとか無いのか? オレはそっち方面詳しくないんだよなあ」


『そだねえ、ダルマがいいと思うけどいやなんでしょ? 秋になればでっかいオークションあるからいくつか出ると思うけどね。むしろそこへ出してみたら?』


「そっか、収穫祭のオークションは確かに財布のひもが緩みやすい。オレも去年は散々な目にあったからなあ…… そんなにレアでもないのについ熱くなっちゃう」


『あはは、わかるー ウチも使わないのに猫耳装備買っちゃって少し損する感じで売ることになっちゃったもん』


「でもその代わりにタヌキ頭が手に入ったんだから良しとしないとな」


『あっ…… 思い出した…… 320万は借りてたんだった…… もう少し稼がないとダメだー』


「いやそれはいいよ。オレが好きで出したんだから気にしなくていいさ」


『えっ!? 好きってそんな、急に言われても――』


「ちーがーうー! 金を出したことに対してだ! わかっててからかってるだろ? 通話だと顔が見えないからおちょくられてもわかりづらくて困るよ」


『じゃあ会いに来る? もう夜だから無理だよねえ』


「そうだな、この時間からはなにもできないな。でもこんなオレに会いたいとか言って勘違いされたら困るだろうに。」


『別に困んないもーん。じゃあレイちゃんはウチに手を出すかもしれないって自分で思ってるわけ?』


「そんなわけないだろ!」


『でしょお? だから無駄なのー! そろそろ寝るね、おやすみっ』『プツッ』


 相変わらずマイペースで騒がしいやつだ。それにしても無駄ってなんだ? オレが完全に安パイなヤツだから男として見てないってことか?


 それともチカはしっかりしてるから何か言われても軽々しく誘いに乗ったりしないから無駄ってことかもしれない。


 どちらにせよ、もう少し自重しないと周囲から変に見られることがあるかもしれない。とは言えそうそう逮捕されることは無いだろう。


 それでも里美の勉強を見てあげられなくなるとチカの希望が叶わなくなるかもしれないし、場合によってはそれがきっかけでまた不登校に戻ってしまうかもしれない。


 オレは別に教育者ではないが、勉強を見たり学校へ行けと促している身であるから多少の責任感を持っていた。


 これがオレの将来につながるわけでなくとも、彼女らの将来には大きな影響を与える可能性がある。そんなことを考えながらオレは気を引き締め直した。


 しかしその直後、結局はレイバのことに心を持って行かれ、秋の収穫祭オークションへ向けて、荷物整理を始めてしまうのだった。


 金を稼ぐことがすべてではないが、ゲームの世界ではプレイスタイルとして正解の一つではある。オレは今までそうして来た。


 だが今は少し違っていて、仲間と遊ぶのも楽しいと感じているしそっちがメインと言ってもいい。


 つまり今度のオークションは単純に金を稼ぐのではなく、どれくらい稼げるか、稼げたかをチカと一緒に一喜一憂しながらバカ騒ぎのネタの一つになればと考えている。


 オレはそんなことを考えながら、来たるべきオークションへ出すべきアイテムたちを並べ、一人ウキウキ気分を味わうのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ