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女子中学生と結婚したいならバスタオルは花柄に限る  作者: 釈 余白
第三章:イベントは天国と地獄

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20.判明したシステム

 十四時を少し過ぎたところで|Reinbowレインボウ Berthバースの大規模メンテが終了を告げた。


 こういった大改修は、大きなイベントの前に必ず行われており、そのたびに新たなシステムやルールが追加されてきたのだ。


 それだけに今回も期待と不安が高まるのは当然だ。ただ今回は今までの遣い回しと言う話なのでそれほど過大な期待はしていない。


 できれば前回導入された、ボスエリアへパーティーが個別に転送されじっくり攻略できる方式が良かったがすでに違うと発表されている。


「全員で同じボスを攻略するのは楽だけど荒れるんだよなあ……」


 なんといってもボスが弱ってきたところへやってきて、最後のおいしいところだけさらっていくやつらが多すぎる。そりゃ最後はリアル運だから公平ではあるかもしれない。


 でもそれは最終抽選に置いての公平であり、道中での不公平感はどうしても強くなるわけだ。そこをどう対策してくるのだろうかが気になるが、おかしな方向性だけは勘弁である。


 オレはログイン前にチカへサークルでメッセージを送り、情報収集開始を告げていた。決して抜け駆けするつもりはないが、ボスエリアを見に行かないとわからないこともあるかもしれない。


 そうなってしまったらきっと後で叱られるだろうな、と一人苦笑いしていた。



 ところか――


『チカ!! 大変だ! 今回はすごいぞ! 説明は難しいから夜になったらじっくり攻略に取り掛かろう!』


『なにがどう凄いわけ!? 少しくらい教えてくれてもいいじゃん! ケチっ!』


『ポイント制だけど貢献度に応じて配分が違うらしい。ランクアップスポーンシステムで最終段階やボスのときだけきてもポイント貰えないんだとさ』


『マジで!? 神? 神運営なの!? やったー』


『その前に今授業中なんじゃ?』


 チカの返事はそれっきり途絶えてしまった……


 もしかしたらメッセージ上だけでなく教室でも叫んでしまったのかもしれない。いや、そこまで慌て者じゃないことを願っておくとするか。


 だがチカが興奮するのも無理はない。と言うかオレももちろん大興奮している。


 メンテナンスがあけてリリースを読んだところ、今回のシステムには長々と大げさな名前がつけられていた。


 それは|コントリビューション《Contribution》|アキュームレイション《Accumulation》ギャランティー(Guarantee)システムとマジで長い。


 日本語だと貢献度蓄積保障システムだとウェブ翻訳が教えてくれた。


 つまり貢献度が高ければポイントが蓄積されて、あとから欲しいものと交換ができる仕組みだった。しかもスポーンシステムの初期段階から参加していないと貢献したとみなされないとのアナウンスだ。


 そして何よりうれしかったのが、このポイントがプレイヤー間で取引可能と言うことだった。つまり金に物を言わせることができる。


 オレの総資産は現金にすれば三億はあるだろう。それにはこの間のレアメタルは含まれていない。こんなこともあろうと売却せずに残しておいたのだ。


 大体どのゲームにもいるMMO廃人からポイントを買えば、チカの欲しがっているサメのキグルミも楽に手に入れられるだろう。その余りでダルマから脱却できればなおよし。


 ここまでわかっていればあとはチカと合流してから攻略を始めればいい。まさかレイバの運営がここまで有能だとは思っておらず、いい意味で驚かされた。


 こうしてオレはまたテスト対策へとリソースを振り直し、過去問の解析に励むのだった。



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