国を良くするためにはまずお金
「これがジタンの薬だ」
私は年上の兎人に2つジタンの薬を渡すと受け取ってもらえ、その薬は若い兎人夫婦に渡された。
「カミナ、シフォン。飲みなさい」
若い夫婦は疑わずに薬を飲み干す。
…やはりと言うか、マズイ物なので表情はそれなりのものになる。
「有難うございます、セティ様。
そう言えば紹介がまだでしたね。私はアルト、こちらは妻のマーチ。そして息子のカミナ、その妻シフォンでございます」
「なんと、夫婦で大臣をしているのか」
全く知らなかったとは言え……いや。そもそも会ったことの記憶がない。私が知らないだけで向こうは知っているか…いや。私を別名で呼んだのだから向こうも私を見るのは初めてだろう。
「元はアレク様の、貴方の叔父上の補佐をしていたものです。
ですがアレク様が亡くなり、政治に興味のないメルエンに代わり我々が国を回してきました」
メルエン…父の事だ。様も付けずに呼び捨てにした…本当に父は嫌われていたのだな…。
「ではなんでもお答え、お教えしますので聞いて下さい」
そうだな…まずは…
「国を良くしたい」
「ならばまずは財政からですね。お金がないと話になりません。外交、国と国の取引で儲けを出したり、何か特産となるものを開発するのがいいでしょう。
セティ様は以前世界新聞局に何か収めたと情報があります。世界新聞局からの税収は我が国の重要な財源です。そちらを伸ばしていくといいかもしれません」




