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教える条件はジタンの薬

一応扉をノックしてから中に入ると4人の兎人が一斉にこちらを振り返った。


「…アレク様?!」


「え?」


アレク……呼ばれた事のない呼び方をされて戸惑っているともっちが進み出る。


「こちらは新王セティ様です。セティ・アレクサンドラ・グレーキャット。アレク様の甥に当たる、先王の次男です」


もっちが紹介してくれたので幾分か緊張が解れた。


「セティと申します、大臣殿。今日までの国の運営、王に成り代わり政治をして下さりまことに感謝致します」


深く頭を下げ、、私は続ける。


「どうか私に大臣殿のお知恵をお貸しください。恥ずかしながら私は王としての教育を何一つ受けずに育って来た…ですが先王とは違い、私は政治に参加したい、この国を良くしたいのです!ですからどうか…私に王として必要なものを教えて下さい!」


そう言い切ると相手の反応を待つ。小声で大臣達は話し、意見がまとまるまで数分かかったようだ。


「頭を上げて下さい、アレ…セティ様。

いいでしょう。我々の知っている事全てをお教えします。

ですが条件があります」


私は顔を上げ、4人を見つめる。


「条件…とは?」


「ジタンの薬を息子夫婦に、カミナとシフォンに分けていただきたい。我々は貴方様の叔父上に薬をいただいていますが、息子夫婦は明日をも知れない命。どうかお願いします!」


一番年上に見える男性の兎人が頭を下げそう言う。


「分かった。すぐに取って来る」




私はもっちに此処で待つように言い、急いでジタンの薬を取って来た。

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