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兄の魔法

「くっ!」


「死ね!セティ!!」


私も空間から剣を出し、それに応戦する。

だが、7人の弟達を一斉に相手にするのは大変だった。僅かに掠る傷が増え、焦りが出て来た。


(兄を守らねば!)


「セティ!しゃがめ!」


「?!」


その言葉で反射的にしゃがむと私の頭上を巨大な火の玉が通過し、弟の一人に直撃する。


「あぁぁぁぁっ!!」


断末魔を上げ、弟の一人は消し炭になった。


「はっ?!…セルケトを狙え!!」


残った弟達は一斉に兄を狙い飛びかかって来る!


「……セティ、時間を稼いで!」


兄は何かを詠唱しだし、私は言われた通りに兄に向ってくる弟達を斬り倒していく。

が、所詮は戦闘用ではない訓練用の剣。致命傷を与えられない。対して弟達も同じような訓練用の剣。真剣は与えられてないのだ。


兄に弟が向かわないよう引き付けて戦っているとピーピーッと警告音のような音がする。


(これは!)


兄の首の生命維持装置からだ。


「兄上!!」


「僕に構うな!!」


 -危険デス、安静ニシ、近クノ者ハスグニ医者ヲ呼ンデクダサイ-


生命維持装置から警告の自動音声が上がり、私は兄を止めるべく弟達に背を向ける。


「今だ!!」


その中の1撃を食らい、私は地に倒れ込む。


(あぁ…おしまいか…イヴ…兄上……兄上?!)


ガシャンと目の前に生命維持装置が落ちて来る。そして、凄まじい熱が兄から発せられ、周りで私にトドメを刺そうと立っていた弟達は一瞬で消し炭になった。

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