表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/96

父の狂気

確かに父には双子の弟がいた。僕が小さい頃は王は2人だった…でも、ある日事故で亡くなった。

馬から落馬し、頭を蹴られて死んだと記録には残っている。


「俺の初めての子、セルケト。お前なら分かるだろう?弟への劣等感、自分が弟だったら手に入れられた名声…狂うくらいの嫉妬心が!分かるだろう?」


「……」


僕には父の気持ちが分かる…僕もセティが羨ましいから…。


「だから事故に見せかけて殺してやった。

馬に興奮剤を飲ませ、馬具に細工をした」


「父上…貴方はなんてことを!」


「その罰か。弟が死んだ途端お前に欠陥が見つかった。生まれつきだとは医者は言ったが弟の呪いだろう。大事な第一子がこのざま。そしてセティの後に生まれたガキもどいつもこいつもセティ以下の出来損ないばかり」


父上は飲んでいたワインを瓶ごと飲み、空き瓶を僕に突きつける。


「いいだろう。くれてやろう、王冠を。王位を!だが、条件がある。セティを盾にし、出来損ない共を始末しろ」


挿絵(By みてみん)

SKIMAで花見酒様に描いていただきました


「…父上!」


「セルケト、お前はセティを王にしようとしているんだろう?だが、一瞬でもお前が王になれ。それが父の望みだ」


…なんと言う事だろうか。知らされた事実、そして父の心の闇…。


「さぁ、受け取るがいい。いばらの王冠だ」


父は空間から薔薇のつるを模して作られた金の王冠を取り出し僕の頭に被せる。


「それを王位継承戦の勝利の時まで死守せよ。そうすればお前とセティは王だ」


「っ…はい…」


「王位継承戦は明朝。今夜はゆっくりと休め」


「…はい」


僕は父の部屋から出るとセティの部屋に向かう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ