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聖女召喚した聖女がやる気がないので、俺が聖女になるしかない  作者: しののめ あき


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マルスと企む俺。


そんな経緯を経て、まずは、マルスと二人で魔法について知るべきであるとの結論に思い至り、魔法に関する書物を世界中から取り寄せようとした。


しかし、1番期待の出来るはずの隣国ですらも、生活魔法以外が発現するのはごく稀らしく、魔法の応用、特に聖魔法についての書物が見つからない。


今1番困るのは、癒しの魔法が使える事がバレる事。

王位継承権の順位を覆しかねないのは困る。

次に、前世の書物や映像(小説やアニメ、映画とも言う)からの憶測でしかないが、魔力や魔法の暴発等が起こらないとも限らないので扱えるようになるべきである。


俺が兄上の王座を揺るがす事もなく、自分の意志とは関係なく事故を起こしてしまったりしない為に必要だと思ったからだ。


それなのに、学ぶ手立てがない。

これは隣国に乗り込むしかないか。

書物で残ってなくとも、発祥の地へ赴けばなにかしら手掛かりがあるかもしれない。


しかし俺は、この先新しい妃を迎えるつもりのない陛下の息子、つまり王族である。

幸い、第二王子ではあるがたった二人だけの王位継承権を持つ者だ。

兄上に何かあった時のスペアでもある。

だからこそ、教育も同じように行われている訳で…

つまりは、隣国行って来まーす!と、軽く言えない立場なのだ。


「マルス、仕方がない。十五歳までは我慢するしかない。十五歳になれば見聞を広める為の他国巡りがある。隣国のステーシア皇国を希望して行くまでは引き続き、書物を探しつつ、隠れて練習するしかない」


「あと、七年後ですか…。方法もありませんしそれしかないですね」


早速、父上に兄上を支える為に薬学の勉強がしたいが、兄上に知られるのは恥ずかしい!と、訴え地下の空いている物置の一つを使えるように許可を取り付けた。


忙しいのに、息子の謁見許可を直ぐに取り付けてくれる優しい父上の為にも、心労を増やすべきではないので、絶対にバレてはならない。


「よし、マルス。薬草だ。薬草を集めてくれ。」


「かしこまりました。地下の部屋へと運んでおきます。」


「あと、薬草の指南書も必要だな。頼んだぞ。」


と、いうことでマルスと地下部屋で薬草に沢山治れーと、魔法を掛けてみる事に。


傷薬、胃薬、風邪薬。

とりあえずメジャーなこの三つに魔法を掛け、指南書通りに煎じてみる。


この国では、専門分野には指南書がありそれを独学で勉強しつつ腕を磨き、モニター的な感じで協力者を募り効果があると半数以上が認めれば、国に届け出て専門の資格が貰える流れだ。


ちなみに、薬学の資格については、三百人以上の効果あり評価が必要である。

王都の人口が三万人程度だとされているので、百人に一人の割合で効果ありと判断して貰う必要がある。

勿論、王都以外にも各領地には村や町が存在しているのだが。


まずは、魔法が薬草に付与出来るか確かめて、効果があるようなら薬学の資格を取り健康面をサポート出来る体制を作るつもりだ。


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