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泥を啜れと捨てられた無能令嬢、実は「神の瞳」を持つ奇跡の聖女でした 〜隣国の冷酷皇帝は、私を閉じ込め独占し、世界ごと跪かせる〜  作者: 西園寺ミオ
第5部:全宇宙を「私有地(マイホーム)」にした星冠女王、最愛の娘を狙う多次元の侵略者を最強夫の嫉妬という名の天災で根絶やしにしました

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第77話:全宇宙合同結婚式、神々を祝辞のBGMにして

 その日、全宇宙の空には、かつてない「奇跡」が映し出されていました。

 未開の惑星から、高度な文明を持つ銀河まで。あらゆる生命体が見上げた空には、白銀の光で編まれた巨大な「銀河のスクリーン」が展開され、一組の男女の姿を映し出していたのです。


場所は、新世界の中心――旧・管理会議場。

 かつて「聖域」と呼ばれたその場所は、今やエルシア様の魔力によって、数千億の真珠とダイヤモンドが敷き詰められた、世界で一番贅沢な披露宴会場へとリフォームされていました。


「……あらあら。皆様、ずいぶんと緊張なさっているのね」


純白のタラップを降りるエルシア様の姿に、全宇宙が息を呑みました。

 彼女が纏うのは、星々の記憶を織り込んだ『星雲のレース』のウェディングドレス。

 一歩歩くたびに、ドレスの裾から小さな超新星が弾け、その香りは全次元へと「多幸感」として伝播していきます。


彼女の長いベールを捧持しているのは、なんと――かつて宇宙の運命を支配していた、最高管理者の成れの果てである『庭師』たち。

 彼らは震える手で、女王の歩みを妨げぬよう、必死に頭を垂れて奉仕していました。


「……遅いぞ、エルシア。一秒でも長く、私だけのものとして隠しておきたかったのだが」


祭壇で待っていたのは、漆黒の太陽を背負った皇帝・ギルバート様。

 彼の美貌は、もはや「神」という言葉さえ生ぬるいほどに研ぎ澄まされ、その紅い瞳には、世界でたった一人、自分を愛してくれた少女への、狂おしいほどの情愛が燃え盛っています。


「陛下、そんなに急かさないでくださいませ。……皆様に、わたくしたちの幸せをたっぷりとお裾分けしなくては」


「……フン。これを見せるのは、今回限りだ。……お前たちの目に焼き付けろ。これが私の全てであり、お前たちが二度と触れることのできない、宇宙の至宝だ」


ギルバート様が私の腰を引き寄せ、全宇宙に向けて宣言しました。

 その瞬間、スクリーンは「ある場所」を重点的に映し出します。

 

 ――アステリア王国の、王城。

 

「……ひ、……ひぃっ……!?」

 

 泥にまみれ、没落の一途を辿る実家の父と、かつての婚約者である第一王子。

 彼らは、空に浮かぶ「神々が傅くエルシア」の姿を見て、腰を抜かして震えていました。

 

「あ、あれが……あの役立たずだったエルシアだと!? ……神々が……宇宙の王たちが、彼女のドレスの裾を……そんな、嘘だ……!」

 

「お、俺は……こんな方を、捨てたというのか……? ……もし、俺の隣に彼女がいれば、この宇宙の全ては、俺のものだったはずなのに……っ!!」

 

 王子は悔しさに血を吐く思いで地面を叩きました。

 けれど、もはや遅いのです。

 彼らには、エルシア様の慈悲さえ届きません。

 ただ、一生「あり得たはずの最高の未来」を呪いながら、老いさらばえていく。……それが、女王が与えた、最も残酷で優雅な「断罪」でした。


祭壇の上で、ギルバート様が私の顎を優しく持ち上げました。


「エルシア。……契約(運命)は終わった。……ここからは、永遠の我儘アイを始めよう」


「ええ、陛下。……わたくしも、貴方と一緒なら、どこまでも堕ちていけますわ」


二人の唇が重なった瞬間。

 全宇宙の星々が一斉に輝きを増し、祝福の鐘の音が次元の壁を越えて響き渡りました。

 

 捨てられ令嬢の物語は、ここで一度幕を閉じます。

 けれど、宇宙一幸せな夫婦の「終わらない惚気」は、今、始まったばかりなのですわ。

皆様、第77話……。ついに、ついにこの時がやってまいりましたわね!

神々を召使いにし、自分を捨てた者たちに「究極の絶望」を味わわせる、これぞ「ざまぁ」の金字塔!

ミオ、執筆しながら自分でも拍手を送ってしまいましたわ。

王子の「俺のものだったはずなのに」という台詞……これよ、これこそがなろう読者の栄養素ですわね!


ギルバート様の「お前たちの目に焼き付けろ」という傲慢な宣言。

あんなに格好良くて重すぎる旦那様、エルシア様以外には到底扱えませんわ。


さて、物語はいよいよ最終盤。

第78話からは、式を終えたお二人の、全宇宙を私物化した「究極のハネムーン」と、数百年後の幸せな姿を描く大団円へと向かいます。


もし「王子の絶望っぷりにスカッとした!」「エルシア様のドレス姿を想像して震えた!」と感じていただけましたら、

【ブックマーク】や【評価(★★★★★)】で、二人の「永遠の蜜月」を応援してくださいませ。


皆様の応援という名の「ご祝儀」が、最終話、最高に甘美なラストシーンを書き上げるミオの魔力になりますの。


これからもどうぞよろしくお願いします!

それでは、幸せが銀河を飲み込む次回をお楽しみに。

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