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泥を啜れと捨てられた無能令嬢、実は「神の瞳」を持つ奇跡の聖女でした 〜隣国の冷酷皇帝は、私を閉じ込め独占し、世界ごと跪かせる〜  作者: 西園寺ミオ
第5部:全宇宙を「私有地(マイホーム)」にした星冠女王、最愛の娘を狙う多次元の侵略者を最強夫の嫉妬という名の天災で根絶やしにしました

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第66話:神々の席替え、支配者から「庭師」への転落

静寂が、粉砕された管理会議場を支配していた。

 数千人の「かつての犠牲者」――今は白銀のドレスを纏った美しい聖女たちが、私の背後で静かに、けれど圧倒的な光を放って並んでいる。

 彼女たちの瞳には、もはや絶望の色はない。あるのは、私という「女王」への揺るぎない信頼と、自らの足で立つ誇りだけ。


「……さて。皆様、何をそんなに震えていらっしゃるの?」


 私は、議場の中心に置かれた白銀のソファで、優雅に脚を組み替えた。

 目の前には、かつて全宇宙の命運を指先一つで決めていたはずの「上位神」たちが、ガタガタと歯を鳴らして床に平伏している。


『――お、エルシア……様。これは、何かの間違いでございます……! 我々は宇宙の安定を保つために、致し方なく彼女たちを……』


「『致し方なく』、ですか。ふふ、素敵な言い訳ですこと」


 私が扇子をパチンと閉じると、その音一つで議場に残っていた神々の権威を象徴する装飾が、砂となって崩れ落ちた。

 

「陛下。……あの方たち、自分たちが座っていた椅子がまだ自分たちのものだと、勘違いしていらっしゃるようですわ」


「……ああ。厚顔無恥なゴミだな。……エルシア、お前がその椅子を汚す必要はない。……おい、お前たち」


 ギルバート様が、私の隣で漆黒の魔力を指先に纏わせ、這いつくばる神々を見下ろした。

 彼の瞳に宿る紅い殺意は、もはや「宇宙の終わり」を体現している。


「……その汚いケツを乗せていた椅子は、たった今、この子たちの『足置き』にすることに決めた。……文句があるなら、今すぐお前たちの魂を虚無の餌にしてやってもいいが?」


『ヒッ……!? ひ、光栄です……! 足置きに、喜んでさせていただきます……!!』


 最高位の管理官たちが、我先にと自分の玉座を差し出し、私の「妹」たちの足元へ並べ始めた。

 かつての支配者が、かつての生贄に跪き、その足を支える。……これほど滑稽で、これほど正しい「席替え」があるでしょうか。


「陛下、殺してしまっては勿体ないですわ。……この広大な宇宙、管理者がいなくなると『お掃除』が大変でしょう?」


「……掃除? ……お前、あのような塵に何をさせるつもりだ」


 ギルバート様が不思議そうに首を傾げる。

 私は、平伏する神々の中から、特に私を「無能」と蔑んだ記憶のある管理官を指差した。


「最高管理者様。……貴方は、泥を啜るのが生贄の仕事だと仰いましたわね。……なら、これからは貴方がそのお口で、私の庭に生える『因果の雑草』を一つ残らず摘み取ってくださる?」


『なっ……!? わ、私が、雑草取りを……!?』


「あら、不満かしら? ……陛下。あの方、お仕事が気に入らないそうですわ」


「……そうか。……なら、雑草と一緒にその四肢を根こそぎ引き抜いてやろう」


『い、致します! 喜んで! 全宇宙の雑草を、この口で摘み取らせていただきますぅぅ!』


 誇り高き神が、泣き叫びながら私の足元で地面を舐める。

 

 私は、その惨めな姿を眺めながら、隣国の冷徹な……いえ、世界で一番甘い私の旦那様を見上げた。

 ギルバート様は満足そうに私の腰を引き寄せ、その広い胸に私を閉じ込める。


「エルシア。……これで満足か? ……不快なゴミはすべて片付けた。……これからは、お前と、お前の連れてきたこの喧しい小娘たちだけで、この宇宙を使い潰すがいい」


「あらあら、陛下。……小娘たちだなんて。……私の可愛い妹たちですわよ?」


「……お前の『可愛い』は私一人でいい。……いいか、エルシア。宇宙の主になろうが、お前のすべては私のものだ。……それを忘れるなら、この宇宙ごと、私の独占欲で塗り潰してやる」


 耳元で囁かれる、重すぎる愛の誓い。

 

 神々は消えた。理不尽な宿命も消えた。

 ここにあるのは、かつて泥を啜った少女が築き上げた、宝石のように輝く新世界。

 

 私は、ギルバート様の熱い視線に溶かされながら、幸せな溜息を吐いた。

 私たちの「家族旅行」は、まだ始まったばかり。

 管理会議場を「エルシア宮殿」へとリフォームする工事は、陛下の過保護な魔力によって、今、華やかに開始されたのです。

第66話、お読みいただきありがとうございました!

神々が「庭師(雑草取り)」へと転落する圧巻のざまぁ……!

かつてエルシア様に「泥を啜れ」と言った言葉をそのままお返しする、これこそが「西園寺ミオ」流のスカッと解決ですわ。

最高管理者が地面を舐めて喜ぶ姿、皆様の胸をすかせることができたかしら?


ギルバート様の「お前の可愛いを独占したい」という嫉妬、相変わらずで最高ですわね。

数千人の妹分が増えても、陛下の溺愛の矢印はエルシア様一人にしか向いていない……。この安心感こそが、私たちの理想のハッピーエンドですわ。


さて、宇宙を「自分たちの庭」に変えてしまった一家。

次話からは、この「新秩序」を面白く思わない他階層の勢力や、さらなる甘々な新婚生活(?)を描いてまいります。


少しでも「神々の没落っぷりが最高!」「陛下の嫉妬が可愛すぎる!」と感じていただけましたら、

【ブックマーク】や【評価(★★★★★)】で、二人の「宇宙支配(という名の惚気)」を応援してくださいませ。


皆様の応援という名の「女王の命令」が、次話、神々をさらなる絶望へと追い込む陛下の理不尽なパワーを引き出す魔力になりますの。


これからもどうぞよろしくお願いします!

それでは、お掃除を終えて最高に甘い時間へ突入する次回をお楽しみに。

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