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リンク  作者: yuyu
第二章 本格始動

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91話 時間とケース

 製作機にインゴットを入れる作業の後は、誰にも邪魔をされることなく作業を行うことができ3時間ほどで設計図が書き上がった。後ろを確認しても知佳はいなかったので設計図を持ってリビングに行くと知佳が電子端末いじりながらこっちを見て来た。


「できた?」

「できた」

「買いに行く?」

「行っても良いが、プロペラはどうなったんだ」


前回試作して時には、一枚で1時間だったので今回は、5枚と枚数が増えているのだが今までの経験上、5時間はかからないことは分かっていたので残りの時間が気になっていた。


「後、2時間」

「2時間」

「うん」

「今までだとそんなに時間は掛からなかっただろ」

「今までは、そうだった」

「車とかのクラスと同じような感じでクラスがあるのか」

「車に関してはある」

「飛行機のクラスの設定があるのか?」

「飛行機は無かったと思う」


特許に関しては、知佳が詳しい記録を付けているのでクラス区分に飛行機に関する分類が無かったのを確認していた。因みに、ゲーム側が準備している運転システムに関しては区分があり二人ともこのことに関しては知ってはいた。


「確認の必要があるな」

「後でしとく」

「分かった、でもあると考えた方が良いな」

「飛行機区分でそこまで変わる?」

「たぶん原因は、俺にあるな」

「設計?」

「たぶんな、設計の時にプロペラの重量指定したからな」

「今まではしてない?」

「してない」

「重量指定が関係するか、確認しないといけなくなった」

「そこの検証は、別の奴がやるだろ」

「気になる」

「なら時間があったらやってくれ」

「うん」


こういった検証が好きな知佳の琴線に触れたようで知佳は、少し楽しそうな顔をしていた。


「そうだ、プロペラのケース同時に作ってるか?」

「設計図にはなかった」

「それは、俺が追加したから知佳がくれたやつには含まれてないぞ」

「もしかして、もう一つの」

「そう、同時に渡したからわかると思ったんだが」


知佳にプロペラに関する権限を与えた時にプロペラ単体で輸送するときに必要だろうと考えた咲夜は、ケースを設計していた。因みに、この箱に関しての特許は取得することができなかった。なので咲夜は、設計図だけを読み込ませて電子端末上にデータとして残していた。このデータだけを残すというのは、ヴィジオンが始まってからの小まめに修正が入っているのだがその中に含まれている内容の一つだった。


「分からない」

「ケースは採石場で作るか」

「うん」

「なら、買い物に行こう」

「分かった」


既に、知佳は準備をしていたようですぐに立ち上がり玄関の方に移動していった。準備と言ってもこの世界では、電子端末を持つだけでいいのだが。


ーーー


2人は、素材屋で必要な材料を買い、いつもの様にトレーラーに詰め込んで採石場に来ていた。


「数時間ぶり」

「学校行って帰って来ただけだからな」


咲夜は、製作機の入り口とトレーラー入り口が向き合うよに停車させた。知佳は、車が止まるとすぐに降り製作機の操作盤を操作していた。一方で咲夜は、荷台からすぐに必要となる素材を取り出していた。作る順番は、採石場までの車内で決めていたので設計した咲夜は何が必要なのか分かっていた。咲夜は、素材を降ろしていると操作が終わったのか、知佳が運びだすのを見ていた。


「手伝わんかい」

「無理」

「重いのは無いんだが」

「それでも」

「そうかい」

「ケースなのに素材が豪華」

「豪華と言っても、木製なんだが」

「車輪がついてる」

「無いとしんどいだろ」

「それは、そう」


前回試作でプロペラを作った際に、咲夜一人では持ち上げれないことも無いのだが気合を入れるよな重さだったうえ、ケースが木製だとはいえ、衝撃に耐えれるように補強が入っているのでそれなりの重量になると考えた咲夜は、車輪を先に付けていた。因みに車輪だけではなく今後フォークリフトのことも考えており長辺側につめを差し込む場所がある車輪がないタイプも準備をしていた。


「素材は、買った分で足りそうか」

「多かったぐらいだと思う」

「なら問題ない」

「でも、時間がないのに設計したね」

「そうでもないぞ」

「プロペラの形状に合わせた支えがある」

「あーそれのこと言ってるのか」

「うん」


ケースにはプロペラを固定するために支えが両端以外にもいくつか入っているのだがその支えの形状が支えによって形状が異なっておりそのことを知佳は言っていた。


「あれは、プルペラの設計図の断面図から書いただけだぞ」

「それでも」

「それに、正確じゃないからスポンジが付いてるぞ」

「手間なのは変わりない」


咲夜からしてみればそれほど手間な作業ではなかったのだが、他人からしてみれば手間でしかなかった。それに、緩衝材としてスポンジで上下から挟み込んでいるの形になっているので形状まで合わせる必要は無かったのだが、そこは咲夜が調子に乗って無駄な作業をしただけだったのだが。


「よし、これで最後」

「始める」

「頼む」

「5個で1時間だった」

「戻ったら丁度、プロペラが完成するが一旦本拠地に戻るか?」

「待つ」

「了解、ならトレーラー持ってくるわ」

「うん」


咲夜は、素材の入ったトレーラーを一旦はずし、前回作成したトレーラーを持って来ることにした。


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