89話 揉めた相手と軌道修正
咲夜は、知佳が誰と争っているのかが分からなかったので、ベットに腰かけて相手の声は聞こえないのだが知佳の発言で内容を予測して知佳の相手を予測して居たのだが会話している内容的に警察の関係者だと予測して居た。
咲夜がログインして5分ほど経ってから知佳の電話が終わった。
「疲れた」
知佳は咲夜がログインしていることに気が付いていたようで作業スペースから咲夜のいるベットに上がってきた。
「警察関係か」
「うん」
「何か物代が出たか」
「問題しかない」
「何が問題になったんだ」
「金額の問題が出た」
「やっぱりそこか」
知佳の発言の中に、500万とか明らかに現状金額でしか使わないような用語がいくつか含まれていたので、代金に関してのものだろうとは思っていた。
「800万」
「車体だけでか」
「もろ込み」
「それは、不可能だな」
警察車両は、原価が800万でそこに瑠璃に対して内装に対する代金の支払いもあるので利益を考えると警察の必要装備を付けた車両は1台当たり1000万は確実に貰わないと利益が出なかった。その為、前回の取引が現状限界の金額だった。
「誰と、揉めたんだ」
「真川」
「真川、えっと署長だっけ」
「そう」
「それで、真川がそう言ってきたのか」
「正確には、新しい副署長と経理」
「リリアンは、まだ副署長だろ」
「正確には分からない、でも外されたわけでは無いと思う」
「流石にか」
「でも、お金が関係することには参加できないんだと思う」
そのことに関しては、咲夜もある程度予測はしていた。流石に退官するような職員に今後が関係する物品の購入に参加できないことは分かっていた上に咲夜が同じような立場になった時も同じような対応をするのでそこに関しては問題なかった。
「それで、金額が問題なのはわかった、それで知佳は幾らを提案したんだ」
「前回よい300万高い、1300万で初めは提案した」
「その後、値下げはしたんだろ」
「警察仕様の最低限で、1台1000万とは言い」
「向こうは、どうだったんだ」
「1000万ならフル仕様にしろって」
「フル仕様て、棚とか牽引フックとかバンパーガードまでのか」
「うん」
「その使用になると2000万超えるんだが」
「それを、半額でか」
「そう」
警察が言っているフル仕様の車両は、現状警察に納品はされていないのだが各パーツが付いたものは納品しているので各パーツの有能性は分かっているのですべてを搭載したい気持ちは分かるのだがそうなると明らかに高コストになるので咲夜としてはおすすめすることができなかった。なので咲夜は今まで、言ってこなかったのだが向こうから言って来るとは思わなかった。
「そりゃ、もめるは」
「そうでしょ」
「それで、知佳の方針は」
「一旦、真川には売らない」
「なら、どこに売るんだ」
「そこは、リリアンに聞く」
「起きてたか」
「起きてた」
「なら、ここに呼んだら」
「そうする」
「それまでタンクの作業しても良いか」
「それは、やって」
「おう」
知佳は、リリアンに電話をするためか、それとも咲夜の作業を邪魔しないためか部屋の外に出て行った。
ーーー
咲夜が、作業を始めてから1時間ほど経ったときに肩を叩かれた。咲夜が集中すると何も聞こえなくなり強制的に咲夜の世界から出す方法を知っているのは家族と知佳しかいなかった。その中でもこの世界に居るのは、ひかりと知佳しかいないので咲夜は直ぐに知佳だろうと思った咲夜の肩を叩いたのは予想外の人物だった。
「咲夜さん、知佳さんが呼んでます」
「おう、ありがとう」
「はい」
「どこに行けば」
「2階の大きい方の部屋です」
「了解、ここの線だけ引いたら行く」
「わかりました、では」
瑠璃がそのまま部屋を出ようとしたときにあることに気が付いた。瑠璃と短期間ではあるもののある程度の行動についてはわかっており、他人の身体にいきなり触れるようなことはしてこないはずだった。
「瑠璃さん、知佳に聞いた?」
「はい」
「了解」
「なら、待ってます」
「うん?」
咲夜は、引きたかった線を引いて一区切りをつけて部屋を出て行った。
咲夜は、瑠璃に言われたように二階の会議室に行ったのだが、外からもわかるような気まずそうな空間が広がっていた。咲夜が一瞬、入るのを躊躇ったのだが知佳が手招きをしてきたので諦めて入った。咲夜が入るとすぐにリリアンが立ち上がって軽く会釈をしてきたので咲夜の同じように会釈をして知佳の横に座った。
「それで、現状は」
「話したところまで」
「その言い方だと続きがあるんだな」
「うん、つづきを」
前半の返事は咲夜への返答だったのだが後半は咲夜へではなかった。そして、知佳が言った相手はリリアンだった。
「はい、警察をクビになりました」
「クビ?」
「はい、クビに」
「なぜに」
咲夜の疑問も当然の物だった。リリアンは、残り1月は警察に残り引継ぎの作業を行うと言っておりこのことに関しては咲夜の了承しておりリリアンには、会社に入ってもらう準備として車と家を貸し出しているだけだった。
「車が問題だったようで」
「癒着を疑われたか」
「はい」
「やっぱり、そうなったか」
「はい、わたしも注意は払っていたんですが、付けられたようで」
「なぜに」
現状、内燃機関の車に関しては咲夜たちと警察でしか所有していないので警察が所有していないとなると咲夜たちしかいないので警察が尾行する必要はないと考えていた。
「どうも、警察の一部に私を辞めさせたい人たちがいて」
「なぜに」
「車両を他の番地に貸し出しているのは知っていますよね」
「ええ」
「それを、不満に思ってようで」
「あーそう言うことか、自分の車にできなかった連中がリリアンの不正をということか」
「はい」
「それで、繋がりがないか知れべられたようで」
「うちの車が走っていたから何かないかということか」
「はい」
行動が浅はかすぎて咲夜は、なにも言えなかった。残りの二人に関しても先に内容に関しては聞いていたようであきれている様だった。
「それで、どうするんだ」
「予定より速いけど、入社してもらう」
「それしかないよな。それで、向こうの準備はできてるのか」
「全く」
「ベットがないとしんどいよな」
咲夜も一度ベットの無しの状態でログアウトしたのだが、体の節々が痛くたまったもんじゃないのでベット無しは考えることができなかった。
「でも、すぐに準備はできない」
「何か、無いか」
「私は、無くても」
「流石に何のは、体が痛くなるだろ」
「我慢できないことも無いので」
「あのー、簡易ベットならありますよ」
今まで何も話してこなかった瑠璃が簡易ベットがあることを教えてくれた。この場に瑠璃がいることは入ったときに一瞬疑問に思ったのだが警察車両に関しては、瑠璃も関係者なのでこの場にいることは、問題ないので何も言わなかった。
「なら、それを出しておいてくれないか」
「わかりました」
「ベットの件は、ひとまず片付いた。それで、今後の方針を決めよう」
「うん」
「それで、警察の車両の計画は白紙か?」
「リリアンが自由になったから、他の警察に売る」
「それしかないよな、それで検討はあるのか」
「今から決める」
「それもそうか。それで、現状一番買ってくれそうなのは、どこですか?」
リリアンは、すぐには出てこなかったようでしばらく思い出すように黙ってしまったのだが、咲夜は9か所になるんだろうなと予測して居た。この署に関しては、少し前に量が多すぎるということ注文の受付を断った署だったのでここからだろうと考えていた。
「確か、直近で相談が来ていたのは、4000番の署だった覚えがあります」
「何台ぐらいだたか、覚えてますか」
「正確には、覚えてないんですが、100台単位だったような覚えが」
「了解です。それにしても本島の人口増えたのか」
「分かんない」
「そうだよな」
本島のスタートのプレイヤーに関しては、一定数で規制が入っており本島に来るには、ひかりの様に高額な金額を払うしかなかった。しかし、現状本島に来るだけの資金を持っているようなプレイヤーは限られるので増えているとは考えれなかった。咲夜は、考えようとしたときにリリアンからその台数の多さに関しての回答があった。
「それは、NPCようだと思います」
「NPC用?」
「はい、警察もプレイヤーだけでなくNPCも職員として働いてはいているんですが、車両などはプレイヤーが準備しないといけないので」
「そう言うことか」
それなら、100台単位で注文しようとしていることに関しても理由が着くのだがそれでも、4000番台の警察が100台単位で注文できるような資金力があるとは考えれなかった。そこに関しては知佳も同じように自問を持ったようだった。
「資金はあるの」
「あると思います。4000番は空港も管轄なので」
「空港は別の組織が管理してるのでは」
「そうなんですが、空港の関係でホテルとかが多くなるので1000番台の次に多く予算が振り分けられてるので」
「なら、1000番の方が買う台数が多いのでは」
「多いのは1000番なんですが中心区があるだけあって人員も多いので」
「そう言うことか」
「はい」
「了解、4000番の購入に関する責任者に連絡できる」
「できます」
「なら、知佳と一緒にお願い」
「はい」
「知佳も良いか」
「良いけど、揉めるよ」
「もめない様にやってくれ」
「頑張る」
知佳が揉めるといった時は高確率で揉めるのでため息しかできなかった。
「リリアンさん、いきなり大仕事になると思うけどよろしくね」
「はい、始めの時にはならないよにします」
リリアンの言う初めは、はじめての購入の時のこと指していた。咲夜としても、最低限原価を下回ることなく多少であれ利益がでればいいのでそこに関しては知佳が確実に対応してくれるので深くは考えないことにした。
「額面に関しては、知佳に任せる。他に何かあるか」
「ない」
「ないです」
「有りません」
「なら、終わろう」
「はい」
咲夜は、速くタンクの設計を終わらせたかったので、早々に切り上げ部屋に戻ろうとした。
「咲夜、話がある」
「ここでか」
「上でいい」
「分かった、上に行こう。瑠璃さん、ベットの件お願い」
「わかりました」
咲夜が、瑠璃にお願いしているうちに知佳は先に部屋を出て行った。




