79話 荷台
暗記は1時間程度で終わりヴィジオン内で設計図の写しを始めた。今回作製するトレーラーは、想定どうり直線分が大半だったのだが今回、結合部と足回りに関しては重量がある物なので今までの物が流用できなくなってしまったので新しく再度設計することになったのだがそこまで大きく変化するわけでは無いのでそこまで時間は掛かりはしなかったのでがそれでも時間がかかったのには変わりなかった。その設計も終わり流石に時間も遅いのでログアウトしようとしたときに知佳がログインしてきた。
「どう、出来た?」
「ビックリした」
「そんなに驚くこと?」
「いきなり後ろに出られると驚くだろ」
「そうかな」
「そうだ」
「それで、出来たの」
「シャーシに関してはできたぞ。荷台も軽く書いてみたけど」
「こっちで設計したのに」
「知佳が書いた方は、屋根なしだろ」
「うん」
「こっちは屋根ありだから問題ないと思うぞ」
「そうなの、見せて」
「設計したと言っても今までの積載車の箱を乗せただけだぞ」
咲夜は、そう言いながら箱型の荷台が書かれている設計図を見せた。それを確認した知佳はやっぱりかと言うような顔をした。そこには確かに積載車タイプと同じような箱型の荷台が書いてあったのだが荷台の全長が伸びていたのだがそこまっで考慮して設計してあるので荷台に関してはほぼ新設計になっているほどだった。
「これ、ほぼ新規設計なんだけど」
「そうだな」
「そうだなじゃないんだけど、まあいいや」
「何か問題があったか」
「ない」
「なら良かった、それでこれ使うか?」
「せっかく作ったんだから売ったら」
「そううだな」
「これから作るの」
「お前、俺を寝させないつもりか」
「徹夜ぐらい問題ないでしょ」
「一日ぐらいなら問題ないが」
「なら、今から作りに行こう」
「素材が足りないんだが」
「それなら買いに行けばいい」
「そう言うと思った。まあ、いいけど向こうに行った俺は少し寝るぞ」
「それは、問題ない」
「なら、行くか」
結局、作ることになったのだが素材が無いが本拠点で作った方が何か問題が起きた時に対応がしやすいのだがスペースが問題でただでも車が二台入っている上にトレーラーも二台ほど常に置いてあるのでこれ以上ものを置いて置きたくは無かったのもあるが今後大量生産する必要にった時に対応できるかも確認しておきたかった。
「運転は任せると言っても牽引の免許ないんだよな」
「うん」
「速く取ってくれ」
「いや」
「はー」
2人は、素材屋に寄ってから採石場に向かうことになった。
ーーー
採石場に着くと、いつもの様に素材を降ろしていった。最近は、一度に大量に買うことが多いので下ろしやすいように車輪付きのパレットを店舗に持ちこんでそこに乗せてもらっていた。
「それにしても良く素材があの店から無くならないよな」
「そこは、NPCの店なんだから無限に出て来るんじゃない」
「それは、無いだろここまで現実的にやってるんだから」
「それもそうね。そうなると多めに注文をしてるんじゃない」
「そうとしか考えれないな」
実際も多く素材を店側が発注していた。これに関しては、咲夜が警察車両を作るとなったときに一度に大量に注文したことでこの店舗のNPCが通常よりも多くの発注を掛けるようになったことで今回の様に大量に購入しても問題なかった。
「それにしても買い過ぎじゃないか」
「そうかな」
「そうだと思うんだが、これに至っては車用のガラスだろ」
「そうだけど、車作るんでしょ」
「まあ、作るがここで作る必要はないと思うが」
「でも、別の場所で作ったら二度手間でしかないよ」
「そうだが、どっちにしろもう一度本拠点に変えることになると思うが」
「それは、素材が無いから?」
「ああ、オイルとかゴムとかが無いんだが、タイヤはさっき買ったが」
「あるよ」
「どこに」
「奥に乗せた」
咲夜は、荷台の奥をを確認した。すると確かにそこには、普段車の作製のときに使っている使っている必要部品の一式が乗っていた。
「ありがたいのか」
「ありがたいでしょ」
「そう言うことにしておくか」
「そうして」
「まあ、いいや。それでどっちから作る」
「この後寝るんでしょ」
「そのつもりではある」
「なら、製作で3時間かかる車の方が寝れるんじゃないの」
「そうするわ」
咲夜は、荷台から素材を降ろすのを一旦やめて製作機で咲夜が使っているアメ車とは骨格自体は同じなのだが遊びで作っていた外装の物を選択した。内装に関しては契約で簡易的なものとなっていたのでほぼほぼ内装が無いものになっていた。また、エンジンに関しては、中古のものとなっていたのだが今回はここに持って来ていないのでその料金に関しては考えずに新規に作ることにした。その辺の設定をやっていると知佳がのぞき込んできた。
「そこまで設定できるんだ」
「最近気が付いたんだがな」
「そうなんだ、意外と便利かもね」
「そうだな」
「それで、3時間ぐらいだった?」
「いや、5時間だな」
「そんなにかかるの」
「エンジンも作らないといけないからな」
「なるほど、なら途中で起きることになるね」
「そうだな」
咲夜は、必要となる金属を車輪付きのパレットのまま作製機に入れるとパネルを押して作製を始めた。
「そうだ、鍵は付けたの?」
「付けてないが」
「そうなんだ、てっきり付けるのかと思った」
「流石に実験段階のものだしそれに装着するとなったら追加で料金を取れるからな」
「そう」
「それに、付けるのがめんどくさい」
「それが、理由でしょ」
「そうだが」
それほど付けることに関しては作製機がやることも出来るのでそれ咲夜に負担が掛かることは無いのだが咲夜が製作機にこの鍵を登録していないので完成した後に別に作製をしないといけないのでそれがめんどくさかっただけだった。
「それで作製はじめたの?」
「始めたから、寝るぞ」
「分かった、私は、タンクの続きやって来る」
「了解」
知佳は、助手席でログアウトしていった。咲夜は、車を作成中の機体が入っている倉庫に入れてから仮眠した。




