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リンク  作者: yuyu
第二章 本格始動

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72話 立て直し

話合いが長かったこともあり話が終わってそう時間が掛かることなく完成した。

作製機の扉を開けると水蒸気はあったのだがこちらの作製機内に送風機が付いており蒸気を外に放出しているため金属製ではあったが曇ってはいなかった。このことに関しては、なんども使っているでわかっていた。


「できた」

「コードはあるか」


先に出来を確認した知佳がプロペラを触っていた。


「ある」

「どこだ」


知佳が持っていると言っても相当重いので持ち上げているわけではないのだがそのプロペラを後ろからのぞき込むよに確認した。これは、知佳が現実世界と同様の身長にしてくれているので咲夜にとっても違和感が無かった。因みに実身長よりも高くしたプレイヤーも多くいたのだが感覚的な違いに困ったプレイヤー多く発生してしまい一部のプレイヤーがゲーム会社側に改良を求めた。会社としては基本的に保証はしないとのことだったのだがあまりにも多くのプレイヤーが困っているということもあり本来ゲーム内で高額な治療を受けることで変更できる内容が特例として1度だけ身長変更が可能となった。因みにこの変更は、リリース当初からのプレイヤーが対象でこの身長問題が発生してから開始したプレイヤーは対象外となった。


「ほらここ」

「どこだ」

「ここ」

「見えん」

「のいて」

「ああ」


余りにも咲夜が確認できないことにしびれを切らした知佳が、机の上に置いてあった鉛筆を手にしてプロペラの根元で擦った。すると先ほど見たようなQRコードが確認できた。


「ほら」

「ほらと言われても」


咲夜の持った感情は正解で、近くから見ることが出来ればQRコードだとすぐに認識できたかもしれないが、知佳の後ろから見ていた上にアルミに浅く掘られたQRコードは視認性が非常に悪かった。


「そう」

「まあ、あることが分かったから良いが」

「確認」

「そうだな」


咲夜は、電子端末をかざした。当然先ほどと同じような内容が表示されておりそこには耐久時間が表視されていた。


「25000時間か」

「微妙ね」

「さっき言っていたことを考えればまだいい方じゃないのか」

「そうだけど」

「何か問題か」

「想定していた時間よりも短い」

「何時間だと想定していたんだ」

「3万時間」

「5000時間の差か、それはでかいな」

「でしょ」

「まあ、カーボンとか複合に変えたら変わるかもしれないぞ」

「そうね」

「それと個体差が心配だな」

「個体差ね」

「ああ、こいつは、40.25Kgだな」

「やっぱり重い」


プロペラは、一枚一枚のバランスが非常に重要でシビアな調整が必要となるため出来るだけ同じような重さで組合わせるか、全体的にバランスよく重量を合わせる必要があるのでこのことを心配していた。だが、咲夜が心配する必要は余りなく、製作機が自動的に同じ重さでしか製造されることしかないのでそこまで心配する必要はないのだが、今回が初めて重量まで慎重になって作製しているので当然とも言えた。


「同じの作る?」

「いや、カーボンの方を作ろう」

「素材ないでしょ」

「今から買いに行く」

「分かった」

「先にこれ運ぶか」

「うん」


2人で両端を持ち移動させた。


ーーー


プロペラを3階に移動させた二人は、いつもの様にトレーラーを引いて移動していたのだが行先は何時もとは異なっていた。


「どこから、取ってるの」

「根元から」

「根本って、原料から?」

「そう」

「めんどくさくない」

「めんどくさい」

「今回は、なにを元にやるの」

「石油の方から」

「入手しやすい方でやるのね」

「ああ、でも固定で樹脂が必要になる」

「そうね」


石油から以外にもポリアクリロニトリルがあるだが入手が現状めんどくさい上に高額なため今回は使用しないことにした。しかし、現実世界ではポリアクリロニトリルが主成分の方が多くこちらの方が航空機などにも使用されているので一般的ではあった。


「それにしても何でこんなにめんどくことになってるの」

「それ、昔の遺物なんだよ」

「遺物て」

「動画で確認ししてるだろ」

「動画で確認してるけど」

「それ、材料が無くても登録できてる時の奴だ」

「あーそう言うことね」

「本当に見たんだろうな」

「見た」

「そうか」

「それで今回が作るのが初めてな分けね」

「そう、初めてだ」

「それでどこに向かってるの」

「油田」

「そう」


知佳は、あまり驚かなかったのだがここに、瑠璃が居たのなら相当驚いていただろが瑠璃はいないので如何にも当然だといった感じだった。


ーーー


油田があるのは、格納庫に行く途中の砂漠地帯にあるので車窓は、見慣れたものだったのだが高速を走っている車が変わっていた。


「電気自動車の種類が増えたな」

「そうね」

「でも、流石に遅いな」

「当然、その辺の浅い知識でやってるから」

「それもそうか」

「そう」


電気自動車は、比較的簡単に製造できると言われているがそれは、知識がある程度あることで言えることだった。またそれは、内燃機関と比べた際に言えることでもあったので素人が作っても出る速度は、わかっていた。


「それでも、こんだけ走っていると会社は儲かってそうだな」

「どうだろう」

「実際は、どうなんだろうな。警察も何台か持っているらしいな」


警察でも導入しているのだが咲夜から購入した、車両のようには活躍しておらず短距離での移動とかでしか使われていなかった。


「まあ、敵ではないか」

「敵になってもらっても困る」

「でも、いずれはだな」

「勉強するかな」

「するだろ」

「しそうにない」

「開発側はしそうにないが所有している方はしそうだけどな、特に犯罪してるやつとか」

「それは、あるかも」

「いっそのこと改造キットでも作ったら売れそうだな」

「ほぼ、交換」

「そうなりそうだな」

「それに、新しく作った方が速い」

「それも、そうか」


この二人が、本気で改造を考えたらとんでもない物を作りそうだが現状手を回せる状況でもないので改造することは無いのだが咲夜の予想通り既に改造しようとしているプレイヤーもいる状況だったのでキットが販売されれば、儲かる内容でもあった。


「でもここまで遅いと困るな」

「確かに」


咲夜のアメ車は、トレーラーを引いているのでそこまで早くはないのだが、先ほどから何度も追い越している。


「それにしても、北に行くプレイヤー多すぎないか」

「鉱山があるらしい」

「儲かるのか」

「バイトらしいけど2時間で2万とからしい」

「微妙、じゃないか」

「今ある方では良い方」

「そうか」


知佳の言う通り今あるバイトの中では、割が良い方だった。それに、自由採掘権という鉱山内をある程度自由に採掘できる権利を購入して採掘して産出した鉱物を販売するプレイヤーもいた。因みに、個の採掘された鉱物は、加工され店舗に並んでいた。


「何するんだ」

「トラック運転らしい」

「免許必須だな」

「ないとそもそもいけない」

「確かにそうだな」


本島にスポーンした場合は、強制的にタワーになってしまうので北でスポーンすることは出来ない上に、北に行くための交通手段は、タクシー程度しかないのだが高額になってしまうため、自分で移動するしかなかった。


「こうなって来ると、大型のトラックとか作った方が儲かりそうだな」

「それは、そう飛行機よりの優先したほうがいいかも」

「飛行機よりもか」

「うん、儲かる幅が大きい」

「荷台の部分だけ変えればいい」

「汎用性を高くするのか」

「うん」

「そうだな、このプロペラ問題が終わったら作ってみるか」

「やった方が良い、エンジンの図面は準備する」

「エンジンに関しては大丈夫だぞ」

「あるの?」

「ある」

「そう」


トラックサイズのエンジンの特許は、すぐに必要になる可能性は低かった上にサイズが大きく場所を取るため取っていなかっただけど設計図自体はありはするので作ろうと思えば作れた。


「なら、車体の最優先でやっとく」

「わかった」

「ログアウトしたら再度計画を立てよう」

「それはそう」


優先事項がころころ変わる二人だったのだが、飛行機に関してはまだ多くの資金が必要になる上に現状需要が高いわけでも販売するわけでもない飛行機を優先する必要が無かった。更に、トラックの方が今後、安定的に開発するために必要となる、資金を回収できる可能性が高くもあったためでもあった。


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