67話 家具は咲夜
瑠璃が丁度良く起きて来たので家具の問題も解決してしまおうと考えた。
「瑠璃さんとリリアンさんはこの後用事はありますか?」
「いえ、これと言った用用事はありません」
「私も、同じです」
「なら、瑠璃さんがリリアンさんが住む家の家具お願いしても良いですか?」
「私は、良いですがリリアンさんは私で良いですか」
「お願いします」
「こちらもお願いします」
「なら行きますか、リリアンさんは知佳の車で」
「わかりました」
「私は、寝る」
「了解」
こういったことに興味がない知佳は長時間起きていたこともあり寝ると言ってエレベーターに乗って行った。咲夜も興味はないのだが付いて行かないわけにはいかないので行くことにした。
ーーー
リリアンは、自身が住む予定の場所が昔は咲夜の家だったということは知っているのだが場所についてはは知らなかったので案内する必要があったので咲夜が先導した。といっても対岸なのでリリアンは咲夜を見失うことなく到着した。
「ここです」
「一軒家だったんですね」
「ええ、借りると高いんですが買ったのでそこまで気にしなくていいです」
「そうですか」
若干あきれたようだったが咲夜は気にせず鍵を開けた。
「どうぞ」
「お邪魔します」
リリアンは、恐る恐るといった感じだが瑠璃は、来たこともある上勝手もわかっているので、普通に入ってきた。そして、広いことに驚いていた。
「こんなに広いんですね」
「一軒家なので当然広いでですよ、それに初期のアパートと比べると当然ですよ」
「そうですね」
初期のアパートは、ヴィジオン側が低価格で用意してくれているので狭く必要最低の物しかないようになっており咲夜は、どのようになっているのかはヴィジオン内では見たことはなかったのだが動画配信者が動画内で紹介していたので、狭さは分かっていた。
「中を見学しますか」
「はい」
「私は外に居るので家具に関しては瑠璃さんと相談しておいてください」
「わかりました」
「了解です」
咲夜は、ベランダに出て行った。調べることがあったので咲夜は、桟橋まで降りて行った。そこで、桟橋の横幅などを確認してから庭の芝生で横になっていた。
ーーー
肩が叩かれたことで自身が寝ていたことに気が付いた。
「おはようございます」
「おはよう、寝てたのか」
「そうみたいですね。見学と相談に関しては終わりました」
「そうか、鍵渡さないと」
「それに関しては私が渡しておきました」
「ありがとうございます」
本拠点に関しては、4人全員が持っているのだがこの家に関しては、ひかりを除く3人が持っていた。ひかりがこの家の鍵を持っていない理由は、ここを自身の部屋にしようとしていたので渡していないだけだった。リリアンは、近くにいたのだが家の裏に用水路があると知らなかったようでこの短時間で驚くことが多くあり処理しきれていないようだった。
「リリアンさん、大丈夫ですか」
「あ、はい」
「ここの鍵は、瑠璃さんから受け取ったと聞きました」
「はい、受け取りました」
「鍵に関しては、知佳と瑠璃さん、私の3人しか持っていませんしリリアンさんがここに住みだしたら立ち入ることは無いので」
「そこは、心配していないので大丈夫です」
「そうですか」
「はい」
リリアンはこの家を所有しているのだから、咲夜たちが家の敷地に入って来ることに関しては問題には考えていなかった。
「そうだ、ここの家賃は幾らですか?」
「そうですね。5万Gぐらいで良いんじゃないですか」
「それでは、利益が出ないのでは」
「まあ、給料は支払いますがしばらくは、忙しい上に負担も大きいので」
「そうなんですか」
「今のところ販売に関するところはあると程度任せようと考えていますので」
「販売ですか」
「ええ販売です」
このことは、知佳と二人で先に決めていたことだった。二人は基本的に開発重視でやっておきたくそこまで利益重視では考えてはいなかった。当然、開発するために必要となれば警察の時と同じ様に強気の交渉はするのだが。
「ま、そんなことは正式加盟してからになるのでそこまで重く考えないでください」
「わかりました」
「そうだ、どんな感じの部屋になるですか?」
「本拠点の3階と同じような感じで落ち付いた感じでこちらには段差の代わりにソファーを置く予定です」
「そうなんですね」
「はい、あと何かしたらダメなことはありますか」
「ないですね、あ、でも当分先のことにはなるとは思うんですが桟橋は、こちらが自由に使うことになると思います」
「わかりました。桟橋は使うことは無いので問題ないと思います」
「そうだ、わかっているとは一応言っときますね。この正面にある建物がさっきまでいた建物です」
「やはりそうなんですね」
「まあ、そんなに問題が起きるとは思いませんが何かあったら言ってください」
「はい」
咲夜は、腰を上げた。庭は今まで管理されているような雰囲気は無かったのだが、整えられており明らかに人の手が加わっていた。咲夜は、そんなことを疑問に思いながらも室内に移動した。
ーーー
やはり、中に入ってしまうと本拠地と比べてしまい狭く感じてしまう。
「そうだ、幾らぐらいかかりそうですか」
「素材によってまちまちですね。本革とかを使ったら100万Gは軽く超えると思います」
「なら、ひとまず100万Gを瑠璃さんに送っておきます。追加で必要になった言ってください」
「わかりました。出来るだけ抑えて作りますね」
咲夜は、家具の準備に対してある程度の金額を出すことは決めていた。瑠璃に負担が多くなっていることは分かっていたのだが他に頼むこと出来ないので咲夜は、資金面で援助するしかなかった。それに、今回のリリアンの加入に関しては、元々咲夜が誘ってはいたのだが結果的には、知佳が脅して加入させたようなものだったのでこの程度の支援はするべきだと考えていた。
「さすがに、それは」
「いえ、これはお詫びでもあるので」
「お詫びですか」
「はい、半分恐喝して入ってもらったもんですから」
「ですが、私にも利はありますから」
「その代わりと言っては何ですが家電に関してはリリアンさんに買ってもらいます。それでとんとんになったと考えてください」
「とんとんではないとは思うんですが」
確かにトントンではないのだが家電を買うとなると高額になってしまうのだが、それ以上に家具に関しては既製品の種類が少ない上に高額であるために自作して方が自由度が高いため家具を必要としたプレイヤーは自作していた。
「まあ、そこまで重く考えないでください」
「そうなんですか」
「ええ、家電は任せます」
「わっかりました」
リリアンは不満げではあったのだが、咲夜は押し切ってこの件をまとめた。用事と言った用事は終わったので咲夜は、帰ることにした。建物内は、今は土足なのだが今後どうするかは、リリアンが決めることなので咲夜は何も言うことは無く車に乗り込んだ。
「そうだ、新しい車は、正式に入ることになったときに渡します」
「わかりました」
「では、またー」
「リリアンさん、また」
咲夜と瑠璃は旧咲夜邸を後にした。




