57話 整理
リリアンの進退に関しては、咲夜にとっても今後のことを考えると早めに回答が欲しかった。そして、追加の改造に関してもさほど問題なく、いずれ追加で付けることを注文される可能性も検討していたので電子回路に関してはすでに車両の後ろまで引いて来ていたんで付けるのには時間は掛からないのだが後付けで牽引フックを製作機で付けるのは骨が折れるので人力でやっているのだがこの作業も1人でやるのは若干しんどいので専用の台を作ってやっていた。
「ひとまず牽引フックを3つ追加で作るか」
時間が掛かる物ではないので直ぐに取りかかった。咲夜は、製作機にセットして作製している間、3階に戻り胴体の設計をはじめようかした時にどこかに出かけていた知佳が戻ってきた。
「出かけよう」
「どこに」
「採石場」
「何しに」
「試しに翼を作ってみよう」
「翼か、作っても良いんだが少し懸念点が合ってな」
「何?」
「作った、翼はどこに置かれるんだろうと思ってな」
咲夜の疑問を聞いて確かにと知佳は思った。作製機が最近メインで作製しているのは警察車両でこれは地面に接していても問題ないの物で瑠璃たちが作っている物は、比較的小物であるため受け取り口から取りだしていた。そしてその受け取り口から取る出すことが出来ないような作製物に関しては、自動車と同じように地面に直接置かれていた。そうなると、飛行機の翼は、直接地面に置かれることになる。
「確かに」
「そして、作製機のサイズからして飛行機は分解せずに作成できそう」
「そうなの」
「設計者」
「仕方ない、パソコンでしか書いてないし、細かい寸法はAIに任せてるから」
「そうか」
見つけた作製機により、始めは分解して作成しなければならないと考えていたのだが、20m級が使えるようになったことで問題は解決された。それでも問題は、未だに残ってはいた。
「ただ、作ったとしても、あそこから飛ばさないといけないからいろいろ障害はありはする」
「それはそう」
「でも、一度で一気に作れるのはありがたくある」
「結局分解になるの」
「できないことは無いけど試験はあっちでやりたいからな」
「なら、分解」
「今のところはそうなりそうだな、やりたくはないが」
「そう」
結局安全性を重視すると、いくら元の飛行機がWW2で使用されこともあり未舗装路でも離着陸は可能であるとはいえ滑走路か完全に舗装されている格納庫の方がよかった。それでも咲夜は、分化せずに済みそうな採石場から、格納庫まで持って行きたかった。
ーーー
直ぐにできた牽引フックを一人で格闘しながら1時間ほどで装着を終えた。現実世界では、このように直ぐには出来ないのだが車両自体を拡張性に重きを置いて設計しているのでこの出程度問題なかったことも大きかったうえ一人でも装着できるような装置まであったことも大きかった。装着が終わった咲夜は、2台は配達しないといけないので配達することにした。そして、非常に珍しく知佳が付いてくると言い出し付いてきたのだが警察署では咲夜の手伝いをすることは無く地下に繋がるスロープなどの角度を測っていた。2台の納車を終えこのままドライブに行きたいと言い出したので高速道路を走っていた。
「どうしたんだ」
「何も」
「そうか」
「逆に気になることあるの」
「ありはするけど聞かない」
「そう」
その後は、終始無言だったのだがコンテナの様子確認も含めて採石場にやって来ていた。正門は問題なく近づいただけで開いた。因みに、昨日の輸送トラックの開きはしたのだが、これは咲夜がゲートの遠隔操作機能の中にナンバーを登録すれば自動的に開閉することが出来る機能があることを発見したのでそれで開けただけだった。
「コンテナここに置いて貰ったんだ」
「流石に奥まで入ってもらう必要はないからね」
咲夜はその場で、コンテナを動かし3棟のうち比較的綺麗な建物に移動先を指定した。すると問題なくひとりでに移動し始めた。しかし、本拠地内で見た移動速度に比べて遅くそれは、地面が影響しているのか、始めてきた場所だからなのかはわからなかったが問題なく移動しているのだから気にしないことにした。
「それで、本当に何もないのか」
「ないわけではない」
「なんだ」
「どっちから、聞きたい?」
「何と何がある」
「飛行機、警察車両と物件がある」
「どれも、今微妙な感じのことだな」
「そう、なら前者から初めていい?」
「頼む」
知佳、いきなり話始めるのではなく、出てくると瑠璃から受けっとお茶を一口飲んでから話し始めた。咲夜も同じようの一口、口の中を潤すために含んだ。
「飛行機に関しては、このまま進めて良いと思う」
「そうか」
「でも、今開発している飛行機は、水上機に向いているかは分かんない」
「そうだな」
元が、陸上機しか開発されて実践投入されていない上にさほど多くの機体は製造されていないので未知数なことばかりだった。
「水上機にしても良いけど、水上機は別の機体が良いと思う」
「理由を聞いても」
「大型機の方がよくなった」
「そう言うことか、それは薄々感じていたことだから問題ない」
「覚えてもらったのに」
「気にすんな、おもちゃが出来たのと実験機が出来たと思おう」
「うん」
珍しく知佳が落ち込んでいた。確かに結構な時間をこの飛行機につぎ込んでいるので知佳からしたら自身が提案したことではじまったのだから申し訳なく感じていたので中々切り出せなかったのだろう。しかし、咲夜も設計時点で結構無理な設計であることは感じてはいたので問題は無かった。
「それで、代替え機は思いついてるの」
「候補はあるけど、設計図が」
「無いんだな、プラモデルは」
「ありはするけど、そこから作るしかないのか」
「それと、問題がもう一つエンジンが」
「もしかして」
「そう、ジェットエンジンみたいな感じになるから新規開発になる」
「わっかった、設計図を用意しといてくれ」
「それはする、あと大型機になる」
「は」
知佳が、言った大型機に関して聞き捨てならないと言った感じではあったのだが設計図を見るまで分からないので聞かないことにした。
「それで警察車両は」
「警察車両の種類増やすのはどうかなと思って」
「警察なことは嫌いだろ」
「嫌いではあるけど、販売した分お金入るから」
結局警察をATMとしか見ていないのだが現状最も資金力があるのが警察なので仕方なかった。それでも警察専用で作るわけではないと考えているのでさほど問題ではなかった。
「それで、何を作るんだ」
「スポーツカータイプと小型の車」
「スポーツカーは理解できるが小型はどんな奴」
「軽自動車」
「小型車て軽自動車のことか、すぐには作れはしないが若干時間があれば作れるな」
「そう、なら良かった。スポーツカーは」
「時間は掛からないが種類多すぎない」
「なら、現状出しても問題ないように設定するしか無いね」
「そうだな、どっち先にやるべき?」
「軽自動車から始めていんじゃない」
「そうだな、エンジンは直列4気筒があるからそれで行くか」
「そうね」
咲夜は、この物件を借りた時に考えていたことついでに伝えることにした。
「知佳、俺たちの拠点ここに移さないか」
「それは、私も考えてはいた」
「そうか、それでも生活できる環境は整ってないんだがな」
「それでも大型製作機があるのは大きい」
「そうだな、それが物件のことか?」
「いや、他の物件のこともある」
咲夜は、この前話していたことかと考えていた。確かに現状借りている物件は3件あり合計すると結構いい金額が掛かっていた。それでも一軒に関しては今度購入することになっているので問題は無かったのだがそれでも新しく借りたこの物件が新しい問題を作ってはいた。
「今の本拠点は買うから関係ないだろ」
「うん買うから関係ない」
「何か手放すのか」
「いや、格納庫もここも今後のことを考えると持っておいた方が良い」
「確かにこの物件に関しては、高速も近いな」
「そう、後近くに線路もある」
「この島、電車あったのか?」
「あったみたい、廃線になってるけど」
「そうなのか」
確かに知佳の言う通り路線はあるのだがこの路線は、この採石場から石材を輸送したりこの先にある工場から商品を運ぶなど産業用の路線だった。




