朝食
遅れましたごめんなさい。
朝食は、パンとスープだった。
黒っぽく少し甘いパンと、豆と人参のスープ。隣で頬を赤らめて食べるティータと、冷やかす周りの連中。
正直、多少ウザい。
「1つ謝っておきたい。ティータ、俺には他にも女が居る。エルフだ。それが嫌なら殴るなり蹴るなりしてくれ。先に言ってなくてすまない。言う暇も無かったけど、言わなかったのは俺が悪いから。」
クレイは正直に言ったのだが、
「ん?いいよ。私は気にしないし、私の事が嫌いじゃなければそれでいい。だいたい強い人には何人も居て当たり前。獣人はそんなの気にしないから。」
笑いながらティータが言う。
「強い子供を残すのが、一族の存亡に関わるから、強ければ何人も妻が居て、当然だろう?俺にも3人いるぞ。」
レオが言う。どうやらそう言う事らしい。良かった殴られなくて。
「人族も貴族なら、何人も妻が居ると聞くぞ?」
レオが聞いてきた。
「一応貴族だけど、獣人の文化をあまり知らないから、一夫一妻制だったら、悪かったかなと思ってさ。」
「ああ、確かにそう言う種族もいるけど、俺たちは違うから大丈夫。」
あ、やっぱり居るのね。
「どういう種族がそうなの?」
「鳥人族だな。他はだいたいオッケーだ。」
覚えておこう。いや、他の種族に手を出すつもりはないのよ?たぶん。
「あ、シャルとマダラにゴハンあげるの忘れてた。」
「いや、あそこでめちゃくちゃ食ってるぞ?」レオが指差す先に、お腹を太鼓のようにしたシャルと、森林ハイエナに噛り付いているマダラがいた。
「ごめん、ありがとう。」
頭下げてお礼を言っておく。
「あの地竜スゲーデカイよな。よく仲良くなれたな。」
「すごいカッコいいでしょ。いい奴なんだ〜」
楽しい朝食だった。




