宴の後
集落に到着し、獣人達の長と会う。
象の獣人であった。
獅子族の長は、レオである。が、獣人達の長では無い。
挨拶もそこそこに、宴が始まる。
武闘派以外は、兎系や狸系、カバや牛系まで、色々な種族が居た。
戦死した者を葬い、祈りを捧げた後、動ける負傷者も一緒に、酒を飲み、食べ物を食べて騒ぐ獣人達。
「クレイ殿、今回はありがとう。」
集落の長が、改めて礼を言ってきた。
「いえいえ、通りかかってお手伝い出来て良かったです。皆さんと知り合えたのも、何かの縁だと思うので、これからもよろしくお願いします。」
頭を下げて、クレイは言う。
「助けて貰ったうえに、頭を下げられたら、参ってしまうよ。もちろんこれからもよろしくお願いしたいし、獣人族との友好を、こちらからもお願いしたい!」
長が手を差し伸べる。
がっちり握手したところで、目の前の酒を持ち、2人で乾杯して飲み干す。
そこにレオがやってきて、また乾杯。
次々に獣人の戦士がやってきて乾杯。
戦士では無い獣人もやってきて乾杯。
なんでこうなった?
少し時間を遡る
場所はとあるベッドの上、隣には金色に輝く髪の毛と、細い身体。
くびれた腰に肉つきがかなり良い胸とお尻。
今回は、一応覚えている。
酒をガンガン飲んで気分良いところに、レオが妹だと言って紹介してきた、獅子族の娘。
子猫を思わせる可愛らしい顔立ちと、モデルかと思うような身体。名をティータと言った。
クレイの隣に座り、一緒に食べていたはすなのだが、宴が終わってから、寝所に案内すると言われ、付いて行ったら、ベッドに押し倒され今に至る。
拒否出来なかったのは、クレイの若さ故か。
まだ寝ているティータを起こさないように、静かにベッドを出て、部屋の扉を開いたら、レオが立っていた。
「これでお前とは義兄弟だな。」
ニヤニヤ笑うレオ。
「えーっと、そうなるか。もしかして嵌められた?」
「いや、俺たちは何もして無いが、宴の途中から、ティータがお前をかなり気に入っているのが分かったからな。ティータが異性を気に入るのは始めてだったから、好きなようにさせただけ。」
ニヤニヤ笑いながら、自分達の策略である事は否定した。
「無理やりじゃないなら、受け入れる。」
そう言うのが、この場では、精一杯であった。




