宴の後
宴はお開きになり、クレイは、宴の最中、何も食べてないことに気がついた。
「腹減った。」
そう呟くと、獣魔空間にいる、マダラとシャルも、肯定の意識を伝える。
「明日は森に狩にいこうか。」
クレイは言いながら、ジャックの元に行く。
「父さん、腹減った。あと、明日、森に狩に行きたいんだけど、この辺、森あったっけ?」
ジャックに聞くと、
「宴で、何か食っとけよ〜森は、少し離れてるがあるぞ。」
「食う暇無かったじゃん!」
「まあ、お前はそうだな。皆に囲まれてたし。」
「だろ?なんか食わせて。」
「じゃあ、父さんの部屋に来い、何か作って持ってきてもらう。」
「やった!」
父子の会話である。
ジャックの部屋で、ぶ厚い牛の肉を頬張るクレイ。
そこにガチャッと音がして、誰かが入ってくる。
「ジャック〜、おお!クレイも一緒か〜」
王だった。
「こらー!王が1人で、家臣の部屋にいきなり入ってくるなよ、何か有ったらどうすんだ!」
ジャック、相手は王だぞ?砕け過ぎじゃないのか?笑
まあ、弟子でもあるのだから、2人の時は、いつもそうなのだろう。
「すまんすまん、堅い事言うなよ、てか、相談有るんだけど。」
王も砕け過ぎか。
「私は、退席しましょうか?」
クレイが言うと、
「いや、クレイにも関係あるから、聞いててくれ」
そう言って、王は話しだす。
「クレイの実力が、貴族達に明らかになっただろ?そうすると、一応、あの場で、貴族達には、釘を刺したが、あの手この手で、クレイを手に入れようとする貴族も、多数出るだろう。娘を使って、付き合わせたら、恋愛は自由だからと言われたら、こちらも対処しようが無いしな。そこでだ!うちの娘と、婚約せんか?」
爆弾発言である!貴族に釘を刺した癖に、自分は、コレか!
慌てるクレイと、戸惑うジャック。
「クレイは、まだ恋愛経験無いし、いきなり婚約とかは、まずいんじゃ?」
クレイを見ながら、ジャックが言うと、
「う〜ん、王様、王女様と婚約って、他の人と、結婚出来なくなりますよね?俺、既に、エルフの王女と、関係有るんだけど?」
クレイ、爆弾発言返しである!正直者かっ!
驚く王と、声も出ないジャック。
「エルフ王の娘っ?てか、よくエルフ王と会えたな!エルフの国とか、多分誰も何処にあるのか知らないぞ!エルフは、自分の国に、基本的には、人間を入れないからな。」
王が、どうにか声を出す。
ジャックはまだ意識が戻ってないのか、黙ってる。
「まあ、偶然エルフの王女に会って、連れて行って貰ったので、位置は分かりませんが。」
クレイが答える。
「エルフの王女と関係って、つまりそういう事かっ?」
ようやくジャックが声を出す。
「うん、まあ」
クレイが、申し訳なさそうに言う。
「王族と結婚すれば、側室を持つ事を許されるから、問題無い!」
王が力強く言う。
「でも、王女様は、俺の事、知らないでしょ?宴に居ました?会って無いと思うんですが?」
クレイが疑問を口にする。
「確かに来て無かったが、明日、会わせよう!うん、そうしよう!!」
王様、呑気かっ!




