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宴1

祝勝の宴は、どうも国王が、謁見の時に、その場で決めたらしい。

何故分かったか、それは来ている人が少ないからだ。

貴族達と、騎士団幹部、魔術士たちに、王族、それとジャックとクレイしかいない。普通、領主達や、有力商家なども来るはずなのだが、どうもクレイの御披露目の様な宴である。

多くの貴族に囲まれるクレイ。

貴族達は、クレイの能力を手に入れようとしているようだ。

クレイは、一応伯爵家の息子であるし、貴族達にとって、家柄は問題無い。娘を連れて来ている貴族は、娘を紹介し、クレイを取り込もうとする。ミスティック伯爵家との繋がりを持とうと、必死である。

ジャックは、基本的に、他の貴族と、血の繋がりを持たなかった。伯爵家であれば、側室を持つのは許されているのだが、ジャックはアリアしか居ない。

ジャックの戦闘能力は、王国では、高く評価されており、他の貴族は、その血を自分の家に取り込みたかったのだ。

まだ若いクレイなら、ジャックより取り込みやすい、そう考えたのだ。

ジャックは、クレイの人生を、クレイ自身に決めさせるつもりなので、クレイが何人かと婚姻を持つのは、本人に任せるつもりであった。その為、ほっておいた。


クレイは、見目麗しい貴族の娘に、翻弄されていた。


クレイに近づけない、子爵や男爵達は、騎士団幹部に、クレイの事を聞き出す作業に追われていた。公爵や侯爵達が取り囲んでいるクレイに、今は接近出来ないから、情報収集というわけだ。


ジャックは、国王を話し込んでいる。


国王が、咳払いをし、声を出す。


「さて、ここで、ミスティック伯爵家跡取りの、クレイを、改めて紹介しよう。クレイ、こちらに来い。」

そう言い、クレイを王の脇に呼ぶ。



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