↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LOVERSコード3neon―1係応援案件編―  作者: 蒼貴みかげ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/10

code07:vision07 キャスト・オフ

 違和感の正体。


「あ……」

「実は、

『はじめまして』じゃありませんでした」


 即座に思い出していた。

 クラブ・アリアでは遠目に見た。

 高桐と仲良く話していた女性だった。


「解除って、お前」


 高桐は、あの夜と同じく笑っている。


「だってモードオフすんだよ?解除だろ」

「振り幅が極端なんだよ、いつも」

「当然だろ。こんな魔窟で仕事すんだから」


 つまり、どういう知り合いなんだろう。

 知り合いという温度ではないが。


「ごめんね、立樹警部補。わかんないよね。

高桐とは同期でね。大学から一緒なんだ」


 思わず、ふたりを交互に見てしまう。

 早く言ってくれよ、そういうことは。

 

「怒らないであげてね。監査だから。

いきなり友達って言うと、ね?」


 すまん、と言うように北川が手をあげる。

 

「アリアにもね。張り込みしてるって聞いて。

視察に行ったんだ。だって入ったことないし、

あんな店。高桐も久しぶりだったよね」


「事件が入って時間もなくなったからな」


「立樹警部補が来るまではね。

飲みにも行ってたんだよ。奈守もだけど。

また行こうよね。次は立樹警部補も一緒に」


 人が変わったように明るく笑いかけてくれる。

 

「付き合いはね、もう12年?かな」


「わりと何でも話せる友達なんだ」


 高桐が言う。

 北川警部が「そうそう」とうなずいた。


 たしかに空気感が似ていると感じた。

 分からないなりに、かなりの仲だと。


「長い友達。だから安心してね」

「え」


 つい高桐を見てしまった。

 ――それって。 

 

「こいつは人を見る鬼だからな。

それを買われて警務にいるんだ」


 北川警部は「はは」と笑い。

 

「ま」


 机に両手をついて軽く伸びをした。


「これからもよろしくね、立樹警部補。

あ、みーちゃんて呼んでいいかな。いいよね。

後輩だし」


「距離感おかしいんだよ、いつもいつも」



 監査室を出て。

 エレベーターに乗ると高桐が見下ろした。 


「黙ってて悪かったな。ああいう奴だから」 

「いえ。お会いできてよかったです」

「何かの時は頼ったらいい。同じ庁舎だし」

「はい。遠慮なく」


 階数表示を見上げて、言った。

 

「今夜も来るだろ?」


 三朝は、いつもの勢いで返事しかけ。

 つと思いとどまり。


 目を向けた高桐に、決意して告げた。

『LOVERSコード』および関連作品に掲載されている文章・画像・動画・ロゴ・キャラクター・設定等の権利は、作者・蒼貴みかげに帰属します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。