code07:vision03 来光
捜査部を出て、階段室へ入った。
司令室へ戻るため8階から9階へ。
ちょうどいいと思って部屋を出ていたが。
奈守のシャワーは終わっているだろうか。
9階の扉を開けると。
差し込む朝の光の中で。
すぐ横のエレベーターの扉も同時に開いて。
降りて来た高桐と出くわした。
「あ」
ちょっと驚いている。
が、息をつくように小さく笑ってくれる。
三朝も一瞬、口元をゆるめて。
平然と並んで歩き始めた。
「捜査部へ行ってたのか」
「昨日の報告書の件で、白石さんに。
所轄でのことを聞いてきました」
「そうか。上げれそうか?」
「はい、ほとんど書けたので」
「もう? 早いな」
司令室のドアは、高桐が開けた。
先ほどと服装は違うが、
同じ姿勢でソファで煙草を吸う奈守。
こちらを見るなり、嬉しそうに。
「おやー。これはこれは」
いや、愉しそうに視線を流した。
「高桐警視。お出ましですね~」
即座に、高桐がふり返る。
三朝は見上げ、小声で答えた。
「なんか、ご存じみたいで……」
「まあまあまあ。いいじゃないですか。行きますよ」
大股で近づいていた奈守が。
がしっと。
高桐の首に腕を回してロックしている。
「行くって、どこに」
「朝めし、まだでしょ?
ちょっと食うぐらいの時間はいいですよね。ね?
行きましょう」
「おい、奈守」
「行くっつってんだろ。来いよ」
ドアレバーを掴んだ奈守が。
高桐を引き立てるように連れ去って。
瞬きして、2人を見送った。
閉じかけるドアを再度、開けて。
三朝は中のデスクで報告書を仕上げた。
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