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第24話:バズの代償と、招かれざる「大物」

いつもお読みいただきありがとうございます。『トラックに轢かれたのに異世界転生できませんでした。~現実世界で【才能鑑定】のチートが生えたので、隠れ天才たちをプロデュースして最高に面白い日常を作ります~』、第24話をお届けします。


前話での大バズりを経て、いよいよネットの世界から現実の社会へとその影響が波及し始めた今回。順風満帆に見えたプロデュース計画に突如として立ち込める不穏な影と、予期せぬ大物の登場を描きました。日常が少しずつ非日常へと侵食されていく展開をお楽しみください!

「おい、タクマ……これ、ちょっとマズいことになってないか?」


動画投稿から一晩が明けた昼下がり。拓真のスマホの通知画面は、未だにオーバーヒート寸前の勢いでバイブレーションを鳴らし続けていた。再生回数はすでに数百万回を突破し、ネットニュースやSNSのトレンド欄は如月蓮の動画の話題で持ちきりとなっている。


「何がマズい。狙い通り大成功だろ。ほら、チャンネル登録者数も爆伸びしてるぞ」

「そういう問題じゃねえよ! ネットの連中は『すごいCGパフォーマーの新作』って盛り上がってるけど、現実の学校じゃ俺を見る目が明らかに変わってんだよ。昨日、廊下ですれ違った奴が恐怖に引きつった顔で逃げやがったんだぞ!」


カフェの片隅で、蓮が頭を抱えて机に突っ伏す。

実態は本物の超能力であるため、どれだけ「演出です」とトボけ通しても、当事者である蓮の周囲には不可避のプレッシャーと妙な神格化がまとわりつき始めていた。


「天才が世に出るときは、いつだって周囲の理解が追いつかないもんさ。お前はただ、俺の指示通りに次のパフォーマンスの準備をしておけばいい」

「お前、本当に鬼だな……」


蓮が呆れたようにため息をついたその時、カフェの入り口にかけられたカランコロンと鈴の音が響いた。

いつもなら、マイペースな画家・蓮見が「お疲れ、タクマ」と気だるげに入ってくるところだが、今日の客の雰囲気はまったく違っていた。


スーツに身を包んだ屈強な男が二人、そしてその中央を歩く、白髪交じりの初老の紳士。

ただ者ではないその一団は、迷うことなく拓真たちのテーブルへと真っ直ぐに歩み寄ってきた。


【才能鑑定】のスキルを反射的に働かせた拓真の脳内に、男たちのステータスが浮かび上がる。そこには、これまでの一般人とは一線を画す、国家機密レベルの危険なステータスと組織名が刻まれていた。


(――おいおい、マジかよ。早すぎんだろ……!)


「佐藤拓真くん、そして如月蓮くん、だね」


白髪の紳士は穏やかな笑みを浮かべながらも、その鋭い眼光はしっかりと蓮の潜在能力を捉えていた。彼は胸元から一枚の身分証を取り出し、テーブルの上に静かに置いた。そこには、政府の非公式な特務機関の名が記されている。


「君たちが昨夜、ネットに投下してくれた『極上のエンターテインメント』、実に面白く拝見させてもら了一――。つきましては、その『撮影の裏側』について、少し国家(こちら)の施設でお話を聞かせてもらえないかな?」


逃げ場のないプレッシャーを纏った男の登場により、拓真の企てた日常プロデュース計画は、早くも最大のピンチを迎えることになったのだった。

最後までお読みいただきありがとうございます!


爆発的なバズの裏で、如月蓮の日常には早くも「バズの代償」とも言うべき影が差してきました。そしてラストに登場した国家の特務機関――。一筋縄ではいかない強敵(?)の出現により、拓真のプロデュース活動は一気にスリリングな様相を呈してきます。


このピンチを、我らが主人公・拓真がどのように切り抜けるのか。続く第25話の展開にもぜひご期待ください!


それでは、次回もお楽しみに!感想やレビュー、温かい応援をいつも本当にありがとうございます!

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