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第20話:数万人の歓声と、解き放たれる5つの才能

お読みいただきありがとうございます!


ついに迎えた国内最大級の野外音楽フェス『メトロフェス』当日!

神崎凛を合わせた最強の5人体制となり、数万人の観客が詰めかける超巨大ステージへと臨みます。

ネット発のインディーズ高校生ユニットが、リアルな大舞台で魅せる圧巻のパフォーマンスをお楽しみください!

「おいおい……マジで人多すぎだろ……」


舞台裏の幕間からグラウンドを見渡した俺は、思わず苦笑いを浮かべた。


視界を埋め尽くすのは、見渡す限りの人、人、人。数万人規模の熱気が真夏の太陽とともに押し寄せ、スタジアム全体が地鳴りのような熱狂に包まれている。


「たくま、私……手が震えて止まらないよ……」


白いドレスに身を包んだ美咲が、自身の指先を見つめて呟いた。

その隣にすっと寄り添ったのは凛だった。


「安心しなさい、高橋さん。あなたの隣には、私が……いいえ、私たちがいます」


漆黒のバイオリンを抱える凛の頭上には、『覚醒度:95%』の輝かしいステータス。

長谷川さんもタブレットのペンを固く握りしめ、木村は既にステージ脇の特設ブースで無数の画面と対峙していた。


「準備完了だよ、佐藤くん。演出・音響プログラム、すべて同期済みだ」


木村が静かに親指を立てる。俺は4人の前に立ち、不敵な笑みを浮かべた。


「行くぞ、お前たち。ネットの画面越しだろうが、この数万人の大歓声の前だろうが関係ない。俺たちの『本物』の熱量を、あいつらの心に刻み込んで来い!」


「「「「はいっ!!」」」」


暗転するステージ。


アナウンスとともにスポットライトが一斉に照射されると、観客席から大歓声と戸惑いの声が入り混じって上がった。


『続いてのアーティストは……ネットから彗星のごとく現れた話題の高校生ユニット!』


ざわめく大観衆。プロの有名アーティストを目当てに来た客たちの「本当に高校生なんかに務まるのか?」という疑念の視線。


だが――その疑問は、美咲の一音目で粉砕された。


クリアなピアノの旋律が夏空に突き抜け、瞬時に凛のバイオリンが激しく追従する。


『ピアノ:SSS(覚醒度100%)』

『バイオリン:S(覚醒度95%)』

『技術:S(覚醒度93%)』

『アート:S(覚醒度95%)』


二つの神がかった生音の重なり合いに、木村の手による重厚な立体音響と、メインモニターに映し出される長谷川さんのリアルタイム・デジタルアートが完全にシンクロする。


音と光の奔流がスタジアムを飲み込んだ瞬間、数万人の歓声が「絶叫」へと変わった。


「なんだこれ……凄すぎるっ!!」

「鳥肌が止まらない!! 本物だ……本物の天才たちだ!!」


静観していた観客たちが一斉に立ち上がり、地鳴りのような拍手と歓声を送る。


美咲と凛が互いに視線を交わし、弾けるような笑顔で最高の旋律を紡ぎ出していく。


舞台袖で見守る俺の胸に、熱い塊がこみ上げてきた。


異世界転生で無双する夢は叶わなかった。

だけど――この現実世界で、仲間たちの隠れた才能を見つけ、磨き、世界へと羽ばたかせた。


これ以上の「チート無双」が、どこにあるっていうんだ。


俺たちの紡ぐ物語は、この最高のステージから、さらにどこまでも広がっていく――!

第20話をお読みいただきありがとうございました!


数万人の大歓声を前に、5人の才能が見事に融合した最高のパフォーマンスを披露しました!


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!


※この話数を持ちまして、完結とします。


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